『Starfield』が発売前に不正に入手され、YouTube上にゲームプレイをリークする映像が投稿されていたことが伝えられている（現在動画は削除済み）。さらに、投稿した人物はオンラインマーケットプレイスにて本作パッケージ版を勝手に売りさばいていたという。Kotakuなどが伝えている。
『Starfield』は、『The Elder Scrolls』シリーズや『Fallout』シリーズの開発で知られるBethesda Game Studios（以下、Bethesda）が手がけるRPGだ。PC（Steam/Microsoft Store）/Xbox Series X|S向けに9月6日発売予定。Premium Edition以上のバージョンを予約購入すると最大5日間の先行プレイが可能となる見込みだ。本作では人類が太陽系外に進出している2330年の世界を舞台に、プレイヤーは希少なアーティファクトを求める宇宙探検家集団コンステレーションの一員として、広大な宇宙の星々を冒険する。
Bethesdaが約25年ぶりに手がける完全新作ということで、大きな期待も寄せられている本作。発売日が近づくなか、ある人物が本作のゲームプレイ映像をリークし、さらにオンラインマーケットプレイス・メルカリで発売前の本作パッケージ版を勝手に販売していたことが伝えられている。
問題の人物はMemphian94ことDarin Tyrone Harris氏。同氏は自身のYouTubeチャンネル上に、スマートフォンでモニターを撮影するかたちで『Starfield』のゲームプレイ映像を投稿していた。なお動画は現在、Bethesda親会社であるZeniMax Mediaの申し立てにより削除されている。さらに同氏は、メルカリで本作のPC/Xbox Series X|S向けパッケージ版を勝手に販売。本編パッケージ版の値段はいずれも200ドル（約2万9000円）に設定され、すべて売り切れている。ちなみに本作の定価は69.99ドル（約1万円）であり、定価の約3倍で売りさばかれたようだ。
なおHarris氏は、本作パッケージ版を実際に所持しており購入者に配送していることを証明しようとする動画も投稿していたようだ。車の座席に本作のパッケージが大量に積まれている映像や、配送会社FedExにて実際に送り届ける手続きをおこなっている様子を動画として投稿していたことが報告されている（現在一連の動画は同氏のYouTubeチャンネルからは削除済み）。
その後米国の逮捕者情報掲載サイトRecently Bookedにて、Harris氏はテネシー州シェルビー群にて逮捕されたことが伝えられている。同サイトによると、同氏が逮捕された容疑はマリファナの不法所持および窃盗とのこと。窃盗としては2500ドルから1万ドル（約36万6000円から146万4000円）などの物品を盗んだ疑いがかけられている。一部報道によれば、同氏は勤務している倉庫から『Starfield』のパッケージ版を盗んでいたことをSNS上で認めていたといい、これが容疑に含まれるのかもしれない。
なおHarris氏は、『Starfield』のディレクター兼エグゼクティブプロデューサーを務めるTodd Howard氏に“ゲームの感想”を伝える動画まで投稿していた。Harris氏は本作を「良いゲーム（good game）」だと述べ、視聴者に「見逃さないように」とおすすめ。また勝手に発売日前に遊んでいることに対してか「Todd、気を悪くしないで」とも述べていた。パッケージ版を所持して配送する動画を堂々と投稿している点も含め、悪事を隠す気がないかのような大胆さを見せていた。いずれにせよ、『Starfield』のパッケージ版が関係しているかは厳密には定かではないものの、Harris氏は逮捕されるに至ったようである。
特に注目作においてはゲームが発売前に不正に入手され、情報がリークされる事例も散見される。今回、『Starfield』においても同様の事例が発生しているかたちだ。本作を楽しみにしているユーザーは、SNS上などでのリーク情報に警戒が必要となるだろう。
『Starfield』は、PC（Steam/Microsoft Store）/Xbox Series X|S向けに9月6日発売予定。Xbox/PC Game Pass向けにも提供される。また、Premium Edition以上のバージョンを予約購入すると最大5日間の先行プレイが可能となる見込みだ。
