スクエニの大型新作『PROJECT ATHIA』PS5コンソール独占期間は2年。異例の長さに

 

ソニー・インタラクティブエンタテインメントは12月8日、PlayStation 5(PS5)新作を紹介する動画を公開。この中で『PROJECT ATHIA(プロジェクト アーシア)』のコンソール独占期間が2年になることを明らかにした。異例の独占期間の長さとなっている。

『PROJECT ATHIA』は、スクウェア・エニックスがPS5/PC向けに開発中のゲーム。『ファイナルファンタジーXV』スタッフを中心としたLuminous Productionsが制作を担当している。次世代機の性能を活かした、ダイナミックな大型タイトルとして開発されているようだ。昨年6月に発表されて以来新情報は公開されていないが、細かい情報としては「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」の脚本製作に名を連ねたGary Whitta氏が、本作のシナリオを手がけていることが判明していた。

今回SIEが公開したPS5新作を紹介する映像では、『PROJECT ATHIA』の独占についての情報が注記されている。「PCでも発売されます。またリリース日より24か月間はほかのコンソールでは発売されません」。つまり、発売から2年のPS5コンソール独占になるというわけだ。2年独占というのは、異例の長さである。


たとえば、スクウェア・エニックス新作でいえば『ファイナルファンタジーVII リメイク』は発売から1年間の時限独占である。昨今の独占タイトルは、1年に定められているケースがほとんどだ。今回の動画においても、その他の時限独占タイトルが公開されており、『DEATHLOOP』は12か月(1年)、『GhostWire: Tokyo』も12か月(1年)のPS5コンソール時限独占。すでに発売されている『Godfall』も半年間のコンソール独占である。Epic Gamesストア独占タイトルにおいても、1年間もしくはそれより短いケースがほとんど。例外的なものとしてサバイバルゲーム『Among Trees』のEpic Gamesストア時限独占期間が15か月と長めだが、1年より長いのは同作ぐらいである。

こうした事例を見れば、『PROJECT ATHIA』の2年というコンソール独占期間がいかに長いものであるかわかる。スクウェア・エニックスは今作について「PlayStation 5 の性能を最大限に活用し、世界最先端のテクノロジーとアートを融合させ、今まで誰も経験したことがないゲーム体験を作るという Luminous Productions の理念を表現する作品」と紹介しており、PS5向けに特化し開発しているようだ。Luminous Productionsは150名のスタッフが在籍する技術者集団であり、これまでにもワールドエディターやレイトレーシングのテックデモなどを公開してきた。SIEもそうしたスタジオの開発力に期待を寄せているということだろう。


『PROJECT ATHIA』は、PS5/PC向けに発売予定で発売時期は未定。スクウェア・エニックスは本作とは別に『ファイナルファンタジーXVI』をPS5向けに開発中だ。