小学2年生のときに、『ドラゴンクエスト5』に出会い、「ゲームは、ゲーム独自の手法を使って人間のドラマや物語を伝えることができる」ということに衝撃を受けました。そこから一貫して、ストーリーメディアとしてのゲームに注目しています。
同時に中学生から映画を浴びるように見始め、西部劇やホラー、SF映画など、アメリカの古典的なジャンル映画をとくに偏愛しています。
オールタイムベストゲームは『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』。このゲームで感じた面白さや感動を再び体験するために、ずっとゲームを続けています。
新スタジオWhite Owlsを設立したSWERYインタビュー 「日本発で大人が楽しめるゲームを作りたい」
『レッドシーズプロファイル』や『D4』で知られる末弘秀孝ことSWERY氏。新スタジオWhite Owlsを設立し、独立という形でゲーム業界に復帰して再始動するという。そこで、療養中のこと、まだまだ明かせない新作ゲームのことなど、新スタジオにお邪魔してSWERY氏にインタビューし、話を聞いてきた。
AUTOMATON Awards 2016
「相棒型・指令型ストーリーテリング賞」
「狂言回し」という言葉がある。ストーリーの理解を手助けするために進行役を務めるキャラクターのことだ。小説や映画といった作品と同じく、ビデオゲームにおいてもストーリーを豊かに語ろうとする場合、この手法は極めて有効である。
証言のウソを暴け、 『逆転裁判』と『428』を組み合わせたザッピング推理アドベンチャー『Armchair Detective』プレイレポート
「デジゲー博2016」では、多数のノベルゲームやポイント&クリックアドベンチャーが出展されていた。そのなかで既存の名作アドベンチャーゲームのシステムを組み合わせつつ、洗練された新しいアドベンチャーゲームのスタイルを作りだしていたのが、『Armchair Detective』だ。
オブジェクトに触ることで認識力が上がる『アウェアネス・ルームズ』開発者の新作は、「Hyper Light Drifter」に影響を受けた『Lunart』
2016年11月に秋葉原で開催された同人・インディーゲームイベント「デジゲー博2016」。多数の来場者でごった返すなか、控えめなブースにある淡い色彩のゲームが筆者の心を掴んだ。それがサークルGAME NA KIBUNのBomB氏による『Lunart』だ。
須田剛一インタビュー 「オールドスクールのアドベンチャーゲームを一回ぶっ壊して、再構築したかった」、ヒューマン時代から『シルバー事件』に至る反動
東京ゲームショウ2016の会場内で、グラスホッパー・マニファクチュアの須田剛一氏にHDリマスター版『シルバー事件』についてインタビューすることができた。このインタビューの前日は「シルバー事件パーティー」があり、そこではHDリマスター版『シルバー事件』の発売日、価格が発表されたばかり。
『Layers of Fear: Inheritance』レビュー 血も凍る怪奇。死美女に襲い掛かる画家の狂気に戦慄す
8月3日にリリースされたホラーゲーム『Layers of Fear: Inheritance』は、『Layers of Fear』の追加ストーリーをプレイできるDLCだ。本編では狂気に陥った画家が主人公だったが、『Inheritance』ではその画家の娘を主人公という立場に変えて、恐怖のストーリーが描かれる。
【祝・ドラクエ30周年】 改めて「堀井雄二」というパラダイムシフトについて
1986年5月27日に発売された『ドラゴンクエスト』は今年で記念すべき30周年を迎えた。堀井雄二氏は『ポートピア連続殺人事件』『オホーツクに消ゆ』『軽井沢誘拐案内』を発売し、次に『ドラゴンクエスト』が受けいれられる環境を作り、そして『ドラゴンクエスト』を発売した。
『Quantum Break』レビュー Remedyの美学とXbox Oneが夢想したクラウドゲームの未来が合致した壮大な実験作
『Quantum Break』は時間を使ったアクションだけではなく、ストーリーすら時間を使ったモチーフを扱っている。タイムトラベルものは過去の自分と会うことが可能であったり、同じ出来事が反復して描写されたりするので、SFでありながら自己像幻視やデジャヴのような幻想文学のような性格を持っている。
『Blues and Bullets』レビュー 卓越したタイポグラフィ表現とジャンルの再構築
『Blues and Bullets』は『アンタッチャブル』を参照したビデオゲーム。エリオット・ネスが主人公のミステリーアドベンチャーゲームだ。全5エピソード予定されており、現在はエピソード1『平和の終焉』のみリリースされている。
2015年 ゲームによる思考・思索賞選考
私はゲームそのものが、悩み、考え、掘り下げ、批評し、ついには思想を持つことによって、どこか遠い地平を目指す、そのようにゲームそのものが思考・思索している観点を設けてみた。そして仮設的に「思考・思索ゲーム賞」というのを設定してみる。
『Everybody’s Gone to the Rapture -幸福な消失-』レビュー ビデオゲームの詩学
『Everybody’s Gone to the Rapture -幸福な消失-』は、8月11日発売のダウンロード専用のアドベンチャーゲームだ。開発のThe Chinese Roomは小規模のインディーズのスタジオであり、とりわけPCでリリースされた『Dear Esther』を開発したことで、多くのゲーマーを驚かせた。
『バットマン:アーカム・ナイト』レビュー 末永く愛されるアメコミゲームの金字塔が誕生
『バットマン:アーカム・ナイト』はRocksteady Studios開発のオープンワールド型のアクション・アドベンチャーゲームだ。アメコミでは最も有名なキャラクター、バットマンを主人公として操作するアーカム・シリーズの3作目にあたる。日本国内においてはPS4独占ゲームとなる。
10のテーマから読み解く 西部劇と西部劇ゲームの関係
[Film Gamer]では、ゲームに影響を与えた映画やドラマを紹介する。今回は「西部劇」だ。10のテーマごとに、西部劇が題材のいくつかのゲームをピックアップした。本稿ではこれらを"西部劇ゲーム"と題し、描かれたテーマを共有する西部劇と西部劇ゲームをご紹介しよう。
コレラ・吸血鬼・火星人・核・ゾンビ 近代終末論とゲーム
ビデオゲーム『Hatred』が物議をかもして…
TVドラマ『ツイン・ピークス』 ビデオゲームにも影響を与えた人物の存在感と関係性
新連載[Film Gamer]では、ゲームに関係した映画・ドラマを定期的に紹介していく。その第1弾として、2016年に25年ぶりに復活することが発表され、予告動画も公開された『ツイン・ピークス』を取り上げる。
ゲームが獲得しつつあるリアリズム キャプチャー技術の発達でゲームはどう変わっていくのか
2013年10月31日に発売した『電撃プレイス…