AI特需の波に乗るAMD、売上高が過去最高の「2兆円超え」。現実的になってきた“インテル超え”

AMDは現地時間11月3日、2026年第3四半期の決算を発表した。過去最高の134億ドル(約2兆1200億円)を記録し、来期予想ではインテルを抜く可能性も示唆されている。

AMDは現地時間11月3日、2026年第3四半期の決算を発表した。売上高は134億ドル(約2兆1200億円)となり、同社の過去最高を記録した。また来期(第4四半期)は170億ドル(約2兆7000億円)の売上高を見込んでいる。予想通りの業績を残せば、はじめてAMDの売上高がインテルを上回る可能性もある。

AMDはCPU/GPUを手がける半導体メーカーとして知られる。CPU「Ryzen」シリーズやGPU「Radeon」シリーズを展開しており、同じく半導体メーカーのインテルとともに二大CPUメーカーとみなされている。

今回、AMDは第3四半期の業績を発表し、第3四半期の売上高として134億ドル(約2兆1200億円)を計上した。これは過去最高となっており、前年同期比で45%の上昇を記録している。過去最高の業績であるとアピールされており、純利益は24億ドル(約3800億円)にのぼるという。

こうした好調の裏には、データセンター部門にて前年比97%増の売上高を記録したことが筆頭として挙げられている。そのほかデータセンター向けGPU「AMD Instinct」の新モデル「MI450」シリーズがリリースされたことや、サーバー向けCPU「AMD EPYC」の記録的な売上も要因だとしている。いずれもデータセンター、AI需要に基づくもので、AI関連市場での需要の高さがうかがえる。一方でゲーミング事業は7億7300万ドル(約1223億円)の売上高を記録するも、前年同期比で40%減。AMDの軸足がAI関連市場に移っていることもうかがえる報告となっている。

一方インテルについては、10月29日付けの発表にて、第3四半期の売上高を165億ドル(約2兆6100億円)と報告。データセンター事業の伸びが売上高を支え、前年同期からは21%の上昇を見せている。

両社の次期売上高については、インテルは横ばい傾向となるとの予想にて、150億ドルから160億ドル(約2兆3700億円から約2兆5300億円)の売上高になると見込んでいる。そしてAMDは2026年第4四半期の売上高について、170億ドル(約2兆6900億円)前後になるとの見方を示した。もし両社の予想通りの売上高が記録されれば、史上初めて、AMDの売上高がインテルの売上高を抜くことになるかもしれない。右肩上がりのAMDに対し、おおむね横ばいでの推移を続けるインテルがどのような対策を打ち出すかも注目されるところだろう。

なおインテルの部門別売上高についても、クライアント向けは前年同期との比較で5%の下落を見せたのに対し、データセンターおよびAI部門では78%の上昇を見せた。AMDもインテルも“AI特需”に牽引されるかたちで好調な業績を残しており、今後のAI業界の動向からは目が離せなさそうだ。加えて両社とも一般向けの売上高が低下している点も注目すべきところで、AI需要の高止まりにより、PC価格やゲーム機の価格などへの継続的な影響も懸念される。

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