Riot Gamesは5月22日、『VALORANT』について「Dev Updates」として、YouTube上に動画を公開。今後の調整やマップのローテーションについての情報を明らかにした。それに伴い、あるRedditユーザーが「特定のマップをプールから永久に消してみるのはどうか」といったコメントを投稿。一方開発者としては、マップを除外するほどの状況でも、 “むしろ作り直したい”方針があるという。
『VALORANT』はRiot Gamesが開発/運営を手がける基本プレイ無料FPSだ。5人1組のチームで戦う。アタッカー側はスパイクと呼ばれるアイテムをマップの指定されたエリア内に設置し、爆発までの時間防衛する。一方でディフェンダー側は、設置もしくは爆発を阻止することを目的とする。
本作に向けては、6月上旬にパッチ8.11の配信が予定されている。パッチ8.11ではエージェントの調整のほか、マッププールについてブリーズとスプリットが外れ、ヘイヴンが復帰するとされている。またパッチ8.11以降は、アンレート、スイフトプレイ、エスカレーション、スパイクラッシュといったモードでは、すべてのマップが選ばれるようになる。なお現在のマッププールは、アイスボックス、ロータス、サンセット、ブリーズ、アセント、バインド、スプリットの7マップとなっている。
コンペティティブにおけるマッププール変更が近づいている最中、海外掲示板Redditの本作サブレディットでは、プール変更についての投稿やコメントも盛んに見られるようになった。そんな中、あるユーザーが本作プロダクトマネージャーのAltombreことColeman Palm氏に向けて、特定のマップを永久にプールから除外することを考えたことはあるかと質問。同ユーザーは、ほかのマップが増えればマップ除外も現実的な選択肢にもなると考えているようだ。マップごとに人気は大きく分かれていることもあり、“人気マップ”を常に遊べるようにしておけばいい、という考えの意見なのだろう。
これに対しColeman氏が反応。同氏としては、もし特定のマップを削除したくなるような状況に陥った場合、永久に除外するのではなく、そのマップを“リワーク（rework）”したいという。むしろそのマップをプールに戻したくなるほど、ブラッシュアップをおこないたいようだ。開発者目線でもバランスの悪いマップが生じたとしても、同氏としては永久に除外する選択は取りたくないようだ。
なお本作におけるマップの部分的な変更は、コミュニティなどでもリワークと呼ばれることがある。しかしColeman氏によればリワークの定義はチーム内で明確に決まっているわけではないそうだ。とはいえ、同氏としてはフラクチャーやスプリット、ブリーズの過去の改修も完全なリワークとはいえないだろうとしている。またチームはこれまでさまざまな大きな変更をおこなってきたものの、まだリワーク規模の対応は必要ないと考えられているそうだ。とはいえ将来的に必要性が生じれば、マップの変更だけでなくリワークも選択肢として検討されるようである。
またColeman氏はスレッド内で、サービス開始以来、マッププールからアセントがずっと外されずに残っていることについてもコメントしている。ある時点ではアセントのローテーションも考えていたが中止したようだ。とはいえ、これは将来ずっと残される、というわけではない模様。ローテーションの構成上いつかはアセントもマッププールから外される日が来ることを示唆した。加えてColeman氏は今夏、マップチームからの続報があるとし、マップのローテーションや、その決定における経緯についてより詳しく話ができるだろう、と今後の情報公開についても言及した。
『VALORANT』ではさまざまな構造のマップが存在し、それぞれに特有の戦略が存在。また作りの関係上、プレイスタイルとの噛み合わせや、ピックしたエージェントとの相性など、複数の理由によって好き嫌いができることもあるだろう。今回はそうして生まれうる“不人気マップ”、あるいは実際に攻防のバランスや、構造面での悪い点が目立つマップなどについて、開発者のColeman氏により、永久に消したくはないと明かされたかたちだ。
ちなみに4月30日に公開されたエピソード8 Act Ⅲのトレイラーでは、新マップが、6月9日まで中国・上海でおこなわれる「2024 VALORANT Champions Tour: Masters Shanghai」にてお披露目されるとの記載がある。パッチ8.11でのマップローテーション予定では2つのマップが外され1つのマップが追加されることもあり、おそらくさらに新マップもマッププール入りするものと思われる。続報にも期待したいところだ。
『VALORANT』は、PC向けに基本プレイ無料にて配信中だ。
