Hajime Kasai

Hajime Kasai

ブログ「GAME SCOPE SIZE」を運営。その他のメディアにも寄稿しています。

米軍が「学校内の銃乱射事件」をテーマとしたシミュレーターを開発中。銃規制が難しい現実での、ビデオゲームデザインによる犯罪への対策

今月1月2日、米軍と国土安全保障省が「学校で銃撃事件が発生した際、教員や警察としていかなる対応を行うか」を題材としたシミュレーターゲームを制作していることをODN Newsが報じた。本作はマルチプレイに対応しており、複数のプレイヤーは学校を襲撃する側、教員側、そして事態を鎮圧する警察側に分かれる。

『Dishonored』『BioShock』など自由なゲームプレイを実現し、一時代を築いた人気ジャンル「Immersive sim」が直面する存続の危機とは

『Dishonored 2』などが前作と比較してセールスを大きく落としていることを例にあげ、「Immersive simと呼ばれるジャンルが存続の危機に陥っている可能性がある」とPC Gamerが報じている。プレイヤーの自由度を重視し、様々なゲームプレイを受け入れるジャンルに何が起きているのか?

ノワールADV『東京ダーク』。都市の闇はプレイヤーの行動次第で姿を変える

『東京ダーク』はポイント&クリックアドベンチャーである。日本アニメ的なキャラクターデザインとビジュアルノベルの要素に、ルーカス・アーツやシエラ・オンラインのようなポイント&クリックアドベンチャーの構成が加わるという、日本と欧米で発達したアドベンチャーの構成がミックスされるありそうでなかったデザインを特徴にしている。

終末を迎えた世界で、魂を宇宙へと届ける『Opus 魂の架け橋』

ビデオゲームでは、ポストアポカリプスをテーマにした作品は数多く存在している。崩壊した世界で限られた食料などを求めてサバイバルしていくものや厳しさを増す状況のなかで誰もかれもが不信感を抱く人間関係にフォーカスしたストーリーを魅力にした作品など、さまざまだ。

国産アドベンチャーゲーム『UNREAL LIFE』。あたりまえの日常の中、失ってしまった記憶を少女が取り戻す

いつもと同じ信号と電柱、アパートが立ち並ぶ町。ときどきカラスがゴミをあさったりもする、そんな日常の風景。だけどある日突然、なにもかも記憶を失ったしまったなら?いつも目にする風景は、一転して迷宮に変わり、プレイヤーは未知の世界へと放り出されてしまう。

『29』は大学卒業前の不安な気持ちを描きだす。すこし不思議な日常を描くアドベンチャー作品

Tokyo Indie Fest 2017にて出展されていた『29』は、フラットデザイン的なアートスタイルで描かれたポイント&クリックアドベンチャーゲームだ。今回出展されていたプレイアブルデモでは、部屋に何人かの男女が集まっており、誰かがビデオゲームを遊び始めることになる。その作品は『29』のゲームジャンルと同じ、アドベンチャーゲームだった。

トランプ政権樹立前後の世界の分断を予言したSF作品 『Deus Ex: Mankind Divided』

本作はドナルド・トランプ大統領が就任して以降、特に日本でも目にすることが多くなった“分断(divided)”の状況を予言した内容になっている。それだけではなく、イギリスのEU脱退をはじめ、現在の欧米で進行している分断の状況を、『Mankind Divided(人類の分断)』というタイトル通り疑似体験するビデオゲームなのである。

『Ghost recon:Wildlands』 麻薬カルテルの背景を紐解く副読本の紹介。グローバル化社会が生み出した不条理な化け物

『Ghost Recon:Wildlands』のゴーストたちが今回戦う相手は単なる麻薬カルテルではない。もっと禍々しい状況そのものだ。今回はその状況を詳しく説明している副読本を紹介していく。ゴーストたちの相手が何者なのかを理解できることがうけあいだ。

マリオはなぜ緑キノコで生命を増やすのか?ビデオゲームの疑問を整理する「ハーフリアル」書評、邦訳までの10年で変わったこと

筆者は子供のころに『スーパーマリオブラザーズ』を遊んでいて、ふと疑問を感じた。マリオはどうして「×3」と複数の命を持っているのだろうか?クリボーに当たると命をひとつ減らし、そして緑のキノコを取ると命をひとつ増やすのだろうか?

豪快な破壊と成長を楽しめる、淡いピクセルアートの2Dアクションゲーム『SPACEWORLD』プレイレポート

近年、2Dピクセルアートのアクションゲームは、『Shovel knight』や『Nuclear Throne』など野心的な傑作が多数リリースされており、人気を博しているジャンルのひとつだ。「デジゲー博2016」でも数多くの2Ⅾアクションゲームが出展されていたが、その中でも特に豪快なゲームプレイを見せていた作品が『SPACEWORLD』だった。

MSX turboRの魂を現代に蘇らせるRPG『LOST WORD』プレイレポート

「デジゲー博2016」では往年の8bitや16bitのようなピクセルアートデザインの作品が多数出展されていた。大抵はPCやタブレットにて起動されているのだが、その中でも年季の入ったマシンとアナログのディスプレイによって起動されている異様な雰囲気のピクセルアートの作品がひとつあった。

部族を導き、神を信仰し巨人を呼び起こす。ACTをミックスした硬派な日本製RTS『Tribal Siege』プレイレポート

11月13日に開催された「デジゲー博 2016」では、個性的な同人・インディーゲームが多数出展された。その中でも毛色が異なっていた作品が『Tribal Siege』だ。海外のRTSに強く影響を受けたビジュアルとゲームシステムを特徴としている。今回は硬派かつ豪快なゲームプレイを魅力としている本作のプレイレポートをお届けする。

『Quadrilateral Cowboy』レビュー コマンド入力で機密情報を盗む。サイバーパンク前の時代描くハッキング・アクション

『Quadrilateral Cowboy』はサイバーパンクをテーマにした一人称視点パズルアクションである。 プレイヤーはハッカーとなり、キーボードでコマンドを入力することで閉じられたドアを開いたり、ロボットを操作することで機密情報を盗み出していく。

行動した分だけ時間が進むFPS『SUPERHOT』がカードゲームに、今度は自分が動いた分だけカードが動き出す

今年リリースされ斬新なゲームデザインで話題を呼んだFPS『SUPERHOT』。同作ののカードゲーム版「SUPERHOT Card Game」が現在制作中だ。原作のフレーズ「Time moves when you move.(あなたが動くとき、時は流れる)」をもじった「Cards move only when you move.(あなたが動くとき、カードは動く)」のコピーとともに、公式サイトが公開されている。