行動した分だけ時間が進むFPS『SUPERHOT』がカードゲームに、今度は自分が動いた分だけカードが動き出す


今年リリースされ斬新なゲームデザインで話題を呼んだFPS『SUPERHOT』。同作ののカードゲーム版「SUPERHOT Card Game」が現在制作中だ。原作のフレーズ「Time moves when you move.(あなたが動くとき、時は流れる)」をもじった「Cards move only when you move.(あなたが動くとき、カードは動く)」のコピーとともに、公式サイトが公開されている。

『SUPERHOT』は操作キャラクターが動いた分だけゲーム内の時間が進むFPSだ。歩いたり銃を発砲したりするのと同時に、周りの敵や銃弾などが一気に動き出すため、次の行動を読みながらステージ内の敵全員を倒していかなければならない。生きるか死ぬかの極限状態にある銃撃戦の中で、、時間の流れがスローモーションになる”バレットタイム”が永遠に続くかのようなゲームプレイが特徴だ。FPSならではのエイムや位置取りの感覚と、ターンベースのストラテジーのように敵の行動の予測してからう行動する感覚、そのふたつが混ざり合ったゲームデザインである。

今回のカードゲーム版のゲームデザインは、数々のアナログゲームとビデオゲームを制作してきたMANUEL CORREIA氏が担当。氏はクトゥルフをテーマとした「Multiuniversum – Project: Cthulhu」や、自分でダンジョンを構築していくビデオゲーム『Guild of Dungeoneering』を制作した実績を残している。

今回の『SUPERHOT』のカードゲーム化のベースとなる『Agent Decker』の解説。セキュリティカメラなどの障害をかわしながら目的に向かうゲームだ。

「SUPERHOT Card Game」の基本的なゲームデザインは、MANUEL氏が過去に制作したスパイをテーマにした一人用のカードゲーム「Agent Decker」をベースにする予定だという。同作は、立ちふさがる警備やセキュリティカメラといった障害カードを、銃を使う、カメラから隠れるといった行動カードで取り除いていく作品である。プレイヤーは手持ちのカードから戦略を練り、アラームが鳴る前に目的を達成しなければならない。ビデオゲーム版の『SUPERHOT』では、次にどの行動が有効なのかコストと効果を計算しながら敵を倒す戦略的なゲームプレイが必要だが、そういったデザインは「Agent Decker」のルールとも相性がよさそうだ。

『SUPERHOT Card Game』は2017年のリリースが予定されている。また2016年12月にはKickstarterでのクラウドファンディングを実施予定とのことだ。