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BioWare閉鎖は「EAが『STAR WARS バトルフロント』の新作を優先したから」との関係者証言。「新作不振続き」もあってか、『Mass Effect』新作は幻に
BioWareの閉鎖の背景には、EAが『STAR WARS バトルフロント』シリーズの新作を優先した判断があったという。

Electronic Arts(EA)は10月22日、傘下のゲームスタジオBioWareの閉鎖を発表した。閉鎖の判断の背景には、EAが『STAR WARS バトルフロント』シリーズの新作を優先したことがあったという。関係者の発言としてBloombergが報じている。
BioWareは1995年に設立され、2007年にEAに買収されたカナダのスタジオだ。『Baldur’s Gate』や『Mass Effect』シリーズ、『Dragon Age』シリーズなど、RPGを中心に数々の人気作を手がけてきた。直近で同社は2024年11月に『Dragon Age』シリーズの最新作『ドラゴンエイジ: ヴェイルの守護者』をリリース。また『Mass Effect』シリーズの新作を開発中と発表していた。

先日、そんなBioWareが閉鎖されることが発表。多数の人気作を手がけてきた名門スタジオが閉鎖されるとあって、ゲーム業界関係者からは多くの悲しみの声も聞かれた(関連記事)。こうした波紋を広げた決断の背景には、EAが『STAR WARS バトルフロント』シリーズの新作開発を優先する判断があったという。
『STAR WARS バトルフロント』は映画「スター・ウォーズ」シリーズを題材とするアクションシューターだ。EA傘下のDICEが手がけており、第一作目は2004年に発売。その後リブート版が2015年にリリースされ、2017年には現時点の最新作『STAR WARS バトルフロント II』が発売された。2019年時点で、シリーズ累計売上は3300万本到達が発表されている人気シリーズである。

Bloombergが匿名の関係者の発言として伝えたところによると、EAは最近「スター・ウォーズ」の権利を有するルーカスフィルムと話し合い、『STAR WARS バトルフロント』シリーズの新作を制作する機会が浮上したという。しかしEAは今年8月に、サウジアラビアの政府系ファンドや米国のプライベートエクイティ企業からなるコンソーシアムによる、借入を伴う買収が完了。これによりEAは約180億ドル(約2兆8000億円・現在のレート)の負債を抱えることになっていた。財政的圧力がのしかかる状態であり、EAは今後手がける作品のポートフォリオを見直す必要があったとのこと。
そうしたなかで、EAはそれぞれ数億ドル規模の開発費を要すると見込まれる『STAR WARS バトルフロント』シリーズ新作と、BioWareが開発中の『Mass Effect』シリーズ新作の、どちらを優先するか判断することになったという。結果としてEAは『STAR WARS バトルフロント』を選択し、BioWareの閉鎖を決断したとのこと。『STAR WARS バトルフロント』の新作はまだ開発が始まってすらいなかったが、より有望な投資先と判断されたそうだ。
また関係者によると、EAのこうした判断の背景には、近年のBioWareの不振もあったという。2014年リリースの『ドラゴンエイジ:インクイジション』は高い評価を得たものの、2017年にリリースされた『Mass Effect: Andromeda』はバグの多さなどにより批判が殺到。2019年に発売された『Anthem』も厳しい評価を受け、2024年にリリースされた最新作の『ドラゴンエイジ: ヴェイルの守護者』もプレイヤー数が予想の半分ほどに留まる期待外れの結果に終わったという。

シューターやスポーツゲームなどマルチプレイ中心の作品を事業の柱とするEAと、シングルプレイRPGを得意とするBioWareの方針に噛み合わない面があったともされるが、いずれにせよBioWareは10年以上にわたって高評価作品をリリースできていない。こうした状況のなかで巨額の負債を抱えたEAが新作の投資先を厳しく選別した結果、BioWareを閉鎖し『STAR WARS バトルフロント』を優先するという決断に至ったということのようだ。
なお今回の内容は匿名の関係者の発言に基づくものであり、正式な説明ではないことは留意されたい。『STAR WARS バトルフロント』シリーズの新作についても公式発表はなく、企画が実際にどこまで進行しているのかは不明である。今後の続報にも注目したい。
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