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「クソUI選手権」的ゲーム『Volume.art』無料公開。23人のゲーム開発者がなぜか本気で作った最悪のUI、遊んでイライラし放題
ゲーム開発者のMike Klubnika氏は10月1日、『Volume.art』を公開した。ブラウザから無料でプレイできる。

ゲーム開発者のMike Klubnika氏は10月1日、『Volume.art』を公開した。ブラウザから無料でプレイできる。
『Volume.art』はボリューム調整をテーマにしたミニゲーム集だ。ロシアンルーレットをテーマに話題を博した『Buckshot Roulette』や危険なパーティゲーム『Machine Party』を手掛けたことで知られるMike Klubnika氏が主催した企画となる。本作は6月から開発がおこなわれ、約2か月間の開発期間を経て、8月末までに23人の開発者から29作品が提出された。プレイヤーは各ゲームでスライダー式の音量ボリューム調整風のUIを操作することになり、指定された目標のボリュームへ調節することを目指していく。ただし操作するのはただの音量スライダーではなく、それぞれ妙に手の込んだミニゲームとなっている。

それぞれのゲームは何かしらの基準をボリュームとして持っている。必ず最初にプレイすることになる「A man named Bow」では、矢の飛距離がボリュームに相当する。プレイヤーは角度と引き絞る強さをマウスで指定して矢を放つ。すると矢が飛んだ距離に応じてボリュームが上昇するのだ。すべてのゲーム中には画面下部にボリュームをあらわすバーと目標の音量を示す王冠のマークが存在する。「A man named Bow」では王冠の近くに矢を飛ばせるまでリトライを繰り返すことになる。

最初のゲームをクリアするとその後はランダムでゲームが登場する。筆者の印象に残ったゲームをいくつか紹介しよう。「CTRL+ALT+DATE」ではロボットの女の子の気持ちの高まりが音量に直結する。恋愛ADVのように2つの選択肢を選んでいき、正解だと音量が上昇、不正解だと音量が下がってしまう。ロボットであることにコンプレックスを感じる彼女をやさしさで包みこんであげるのだ。

「capital gains」は見た目以上に苦戦させられた作品だ。4つの株価を眺めながら、左クリックで株を購入し、右クリックで売却する。所持金額に応じてボリュームが変動。下がったら買い、上がったら売ればよいだけなのだが、妙なリアリティか、下がった株はなかなか上がらず、上がった株はなかなか下がらない。ヤキモキする時間が多く、徐々にデイトレーダーのようにわずかな値動きも見逃さず、売買を繰り返していくことになった。もはやボリューム調節という建前を忘れてしまうほどだ。

奇妙さでいうと「Cursed Cups」もなかなかのものであった。奇妙な化け物とボールを隠したコップを当てるゲームをするというシンプルなものなのだが、正解しても上昇するボリュームはわずか10なのだ。はじめは不気味に感じた相手も、シャッフルをイライラしながら待ち続けるたびに、徐々に恐怖が薄れていく感覚を味わえる。
『Volume.art』はこうした、いってしまえば“クソUI”とも呼べる奇妙なボリューム調節ゲームが集まったものとなっている。Klubnika氏は公式サイトにて、本企画は以前から温めていたアイデアだと明かしており、無料公開を実現できた喜びを語っている。あわせて、『Burden Street Station』などを手がけるIODINE氏による本作のサウンドトラックがBandcampで無料で公開されている。
ちなみにボリューム調整のUIについては以前Redditで話題となったことがあり、2017年に「Who can make the best volume slider?」というスレッドで“best”と書かれつつも最悪なUIアイデアが多く集まった事例が存在。最悪なUIをあえて作る遊びとして、時おり話題となってきた(関連記事)。『Volume.art』はこのような“Bad UI”について語るコミュニティr/badUIbattlesをインスパイア元としてクレジットしており、“わざと使いにくいUIを作る”という遊びを、本当にゲーム化したものといえそうだ。
『Volume.art』はブラウザでまたはダウンロード(Windows/Linux)してプレイ可能だ。
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