Ubisoftの投資家向け報告でのQ&Aセッションにて、『スカル アンド ボーンズ』についてライブサービス型ゲームの本作が「なぜ70ドル（日本語版通常版は7920円）で発売される予定なのか」といった質問がおこなわれた。共同創設者兼CEOのYves Guillemot氏はこれに対し、本作の完成度やボリュームへの自信を表明。本作は長い目で見るとAAAA級のゲームであり、70ドルの価値があるとの考えを述べている。海外メディアVGCなどが報じている。
『スカル アンド ボーンズ』は、海賊となって広大な海を冒険するオープンワールド海戦ゲームだ。対応プラットフォームはPC（Ubisoft Connect/Epic Gamesストア）/PS5/Xbox Series X|S向けに2月16日発売予定。Ubisoft+向けにも提供される。
本作はソロプレイおよび最大3人でのオンライン協力プレイに対応。アフリカから東インドまでに広がる海を舞台とし、プレイヤーは各地にいる勢力などとの契約にて熾烈な海戦などに挑み、海賊としての悪名を高めていく。また、海賊船のカスタマイズ要素や、財宝を巡ってほかのプレイヤーと競うPvP要素も用意される。そして本作はシーズン制にて運営され、各シーズンは12週にわたって展開予定だ（関連記事）。
今回Ubisoftは2024会計年度第3四半期の決算発表を実施。このなかの質疑応答では『スカル アンド ボーンズ』についての質問が寄せられた。質問者はUbisoftに対し、どうして70ドルという価格で売り出すのかと質問。フルプライスで発売することで、基本無料に比べプレイヤーの規模が小さくなってしまうのではないかと懸念を示した。シーズン制にて運営されるライブサービス型ゲームである本作。それなら基本プレイを無料にし、プレイヤー数を増やす機会を失うべきではないのでは、といった指摘だろう。
その質問に対して、Ubisoftの共同創設者兼CEOのYves Guillemot氏が回答。『スカル アンド ボーンズ』を実際にプレイすれば、広大で完成度の高いゲームであると理解してもらえるとの自信を述べた。そして、長い目で見れば本作はAAAを超えるAAAAタイトル足りうる、と本作の規模とクオリティについてコメントした。
本作では、新たなシーズンが始まるたびに舞台となる世界に大幅な変化が生じるほか、新たなイベントやチャレンジ、伝説のライバルなどのコンテンツが無料で提供される予定。また今年1月には、イヤー1ロードマップとして、シーズン1～4の計画も公開されている。
ロードマップによると、本作ではシーズンごとに新たな海賊王が登場する予定。例えばシーズン1「Raging Tides」では、伝染病を撒き散らしながらカリブ海からやってきたフィリップ・ラ・ペストが登場予定。海賊王に関連したイベントが発生しつつ、最後に彼らと戦うことになる。
ほかにもエンドコンテンツなどが実装される。重装備の商戦を襲う「Legendary Heist」、PvPvEの「Hostile Takeover」などだ。エンドコンテンツはシーズンごとに入れ替わるとされ、固有の報酬も手に入るとのこと。多くのコンテンツが発売後にも無料で実装予定であり、これも販売価格に反映されているのだろう。またGuillemot氏の「AAAAゲーム」という発言も、アップデートによる作品規模の拡大を表現する狙いがあるのかもしれない。
なお本作はUbisoft Singaporeを中心として開発が進められていた。同スタジオは『アサシン クリード』シリーズの海戦ゲームプレイなどを手がけた実績を持っており、開発当初は2019年のリリースが予定されていた。しかし複数回の発売延期により、今回2月16日にローンチされる見込みとなったわけだ。
リリースが何度も延期されたこともあり、ブラッシュアップされた内容には自信があり、値段に反映されたのかもしれない。あるいは、かなり長期間にわたって開発してきており、コストもかかっているだけに、そのコストを少しでも回収したいというビジネス面での判断とも考えられる。
ちなみに本作は2月8日から2月12日にかけて各プラットフォームにてオープンベータもおこなわれている。この機会に、Guillemot氏が“AAAA級”に匹敵するとの自信を述べた本作に触れてみてもいいだろう。
『スカル アンド ボーンズ』は、PC（Ubisoft Connect/Epic Gamesストア）/PS5/Xbox Series X|S向けに2月16日発売予定だ。Ubisoft+向けにも提供される。また2月8日から2月12日にかけては、各プラットフォームにてオープンベータテストが実施中だ。
