ActivisionとTreyarch Studiosは、10月18日から21日午前2時まで、『Call of Duty: Black Ops Cold War』のオープンベータを開催中だ。しかし本作はベータ版ですでにチーターが目撃されているようだ。コンソール版のプレイヤーには、クロスプレイをオフにする人もいるという。Eurogamerが伝えている。
『Call of Duty: Black Ops Cold War』は、PlayStation 4/Xbox One/PC向けに11月13日発売予定の『Call of Duty』シリーズ最新作だ。現在オープンベータテストが開催中である。10月18日から21日の午前2時までプレイ可能。当初は20日までだったが、ベータ期間は24時間延長されている。すべてのプラットフォームから無料で参加できる。Treyarch Studiosが開発する本作は、「Black Ops」シリーズならではの爽快なガンプレイやアクション、新たな3Dオーディオなどが特徴。武器の改造ができるGunsmithや、フォトグラメトリを活用したグラフィックなどは『Call of Duty: Modern Warfare』から引き継がれている。
本作では、PS4やXbox OneとPC同士のクロスプラットフォームプレイが可能。さらに、次世代コンソールであるPS5/Xbox Series X|Sを含むクロスジェネレーションプレイ、プラットフォームをまたいで進捗を同期できるクロスプログレッションにも対応予定だ。クロスプレイは、ほかのプラットフォームのフレンドと遊べるだけでなく、迅速なマッチングや低Pingでの試合が実現できるなど、多くのメリットがある。しかしベータ期間にも関わらず、クロスプレイをオフにしている人も出始めている。PC版で、すでにチーターが出現しているからだ。
その例としてあげられるのが、海外掲示板redditの『Call of Duty: Black Ops Cold War』のコミュニティにおける、疑わしいプレイヤーの目撃情報だ。ラウンド終了と試合終了のとき、マッチのベストプレイが再生される。redditユーザーmadzuk氏が投稿した動画でベストプレイに映っているのは、無反動で全弾ヘッドショットを決めるプレイヤーの不自然すぎる映像だ。YouTubeなどでも、疑わしいキルカメラやベストプレイを録画した動画が投稿されている。
FPSのチートツールには、壁越しに敵を透視するウォールハック、総合的に超人的な能力を得られるESPなど、さまざまなものが存在する。動画に映るのは、自動で敵に照準が合うエイムボットだろう。redditのフォーラムには、「昨日やったことは、まずクロスプレイをオフにすることでした」といった投稿が見られる。チートツール利用者のほとんどはPC版であり、コンソール版はほぼいない。チーターの目撃情報はフォーラムへ続々集まっている。コンソール版のプレイヤーとしては、チーターを避けるためにクロスプレイをオフにするのは当然だろう。
チートは使う人間だけではなく、売る人間もいる。ある業者はすでに『Call of Duty: Black Ops Cold War』のチートツールを販売しており、プレイヤーがチートを使用する理由を説明している。呆れた言い分であるが紹介しよう。要約すれば、『Call of Duty: Black Ops Cold War』は非常に難しいゲームであり、勝つためにはチートが必要である。そのチートも平凡なものでは熟練プレイヤーやほかのチーターに勝てない。そこで自動発砲や動きの予測などのオプションつきの、彼らが提供するベストなチートツールが必要だろうと問いかけているわけだ。
シリーズ前作『Call of Duty: Modern Warfare』と『Call of Duty: Warzone』でも、クロスプレイが実装されており、同様にチーターの存在は大きな問題になった。開発を担当したInfinity Wardは、観戦画面やキルカメラからの通報機能を導入し、『Warzone』へはSMS認証を導入。さらにチート販売業者を提訴するなど、チートツールの利用者と販売業者両方へ対策を行ってきた。
現状の『Call of Duty: Modern Warfare』のベータ版でできることといえば、クロスプレイをオフにするかチート利用者と疑わしい人を通報することくらいだ。本作にはブロック機能もある。疑わしい人を見かけたら、自衛のために今後マッチングしないようブロックするのもありかもしれない。いずれにしても、11月に正式リリースされる『Call of Duty: Black Ops Cold War』の未来は、開発を行うTreyarchの対策にかかっているだろう。
