パブリッシャーのHumble BundleおよびMaple Whisperingは、『One Step From Eden』を本日3月26日にリリースする。Nintendo Switch版は既に国内配信が開始されており、Steam版は本日深夜に配信予定。本作は架け橋ゲームズによるローカライズのもと、日本語にも対応している。価格はNintendo Switch版が税込2050円、Steam版もそれに近いものになるだろう。
『One Step From Eden』は、デッキ構築型のアクションRPG。プレイヤーは戦争によって荒涼し尽くした世界で、過酷な戦いを生き抜き、最後の希望とされるエデンへの到達を目指す。本作の特徴は、リアルタイムに進行するハイテンポなバトルスピードと、バリエーションに富んだ数々の要素によるシナジー効果によって生みだされる無数のプレイングだ。
本作のバトルは、4×4マスの自陣・敵陣に分けられたグリッド式のフィールドで行われる。バトル中は自陣内を自由に移動することができ、通常攻撃となるショットやメインの攻撃手段となるスペルを用いて敵陣のエネミーを撃破していく。スペルはカードデッキ形式で選択・使用可能。自身が組んだデッキの中からランダムにシャッフルされたスペルを手札に入手。2つの手札から選択したスペルを使用すると、マナ（コスト）を消費してスペルの効果が発動。使用したスペルは捨て札となり、デッキ内から新たなスペルがドローされて手札に加わるしくみ。捨て札となったスペルは、デッキ内の全てのスペルを消費するか、任意のタイミングでデッキをシャッフルすれば再利用することができる。
バトル中はハイテンポなスピードでリアルタイムに進行していき、自陣にマーカー表示される敵の熾烈な攻撃をかいくぐる必要がある。時間経過で回復するマナの残量を意識しておくことも重要だ。徐々に激しさが増していくバトルでは、敵の攻撃を見極め、臨機応変にスペルを駆使していく必要があり、総じて難易度は高めに感じるだろう。それゆえに、敵の弾幕を華麗に避けきった時の爽快感や、デッキ戦略が功を奏した時の達成感は格別だ。バトルに勝利すると、報酬画面に表示された3つのスペルのうち、1つだけ獲得することができる。バトルを重ね、プレイスタイルに沿ったデッキへと強化していくことも醍醐味のひとつだ。
エデンを目指す道中のマップは自動生成になっており、バトル終了時に3つのルートのなかから1つを選択して進んでいく。選択したルートの先にはバトルエリアのほか、体力回復エリアやショップなどが存在する。ショップではスペルの強化・削除を行えるほか、新たなスペルや最大マナの増加、特定のスペルに相乗効果をもたらすアーティファクトが購入可能。自身が置かれた状況下における的確なルート選択が求められる。
このように、本作はマップやカード、敵との遭遇におけるランダム性が強く、バトルに敗れればゲームオーバーで最初からリスタートすることになるなど、プレイごとに展開が変化するローグライクな要素が盛り込まれている。
本作には、個性的な9人のプレイアブルキャラクターや12種類以上の進化するボスが登場し、250種類以上のスペルや150種類以上のアイテムが用意されている。プレイアブルキャラクターによって、銃の扱いに長けた傭兵であるガンナーやバイオリンを演奏しながらリズムに乗って華麗に戦うヴィオレットなど、通常攻撃の性能や初期のスペル、アーティファクトの組み合わせが異なる。また、同一キャラクターにおいてもその組み合わせが異なる「スタイル」と称するシステムも存在する。選択したキャラクターやスタイルによって、また違った展開を味わえるものになっているだろう。なお、本作にはローカル環境での対戦や協力プレイも搭載されている。
個人制作者であるThomas Moon Kang氏が開発した本作は、『ロックマンエグゼ』シリーズや『Slay the Spire』に強く影響を受けており、戦闘中の状況判断やデッキの選別・圧縮による戦略が重要になる。厚いストーリーラインは存在しないものの、エデンを目指す道中で出会ったキャラクターと友情を築いて共に戦うか、あるいは敵対・破壊するのか、後の運命に大きく左右する選択を決断する場面にも遭遇するだろう。
ちなみに本作の作曲には、『BLUE REVOLVER DOUBLE ACTION』や『Maiden and Spell』の楽曲制作など、はがね名義で活躍している早瀬圭佑氏が参加しており、サウンドトラックもSteamストアにて本日配信を予定している。アップテンポなトラックに興味を惹かれた方は、そちらもチェックしてみるといいだろう。
デッキアクションRPG『One Step From Eden』は、Nintendo SwitchおよびSteamにて本日3月26日リリース開始。
