カテゴリー コラム
評論や分析、問題提起など

PinballDays -2017年のピンボール- 第二部 アメリカの文化を色濃く残す街並みが築いた聖地
ピンボールといえばアメリカの遊戯文化を代表する機械といっても過言ではないだろう。キャビネットの大きさ、台を適度に揺らせるといったある種の豪快さも魅力のひとつでもある。

『Ghost recon:Wildlands』 麻薬カルテルの背景を紐解く副読本の紹介。グローバル化社会が生み出した不条理な化け物
『Ghost Recon:Wildlands』のゴーストたちが今回戦う相手は単なる麻薬カルテルではない。もっと禍々しい状況そのものだ。今回はその状況を詳しく説明している副読本を紹介していく。ゴーストたちの相手が何者なのかを理解できることがうけあいだ。

観客の9割が女性ファン、e-Sports先進国・韓国におけるファン文化の実態に迫る
スポットライトを浴びながら、大きなステージの上で真剣勝負を繰り広げるプロゲーマー。そして、巨大スクリーンに映し出されたゲーム画面に熱狂する大勢の観客たち―――。

コラム――メトロイドヴァニアは胎内回帰である
冗談のつもりで、私は「奥様のメトロイドヴァニアを攻略してください」と返答した。この返答は私の狙い通り編集長の不興をかったが、それと同時に、メトロイドヴァニアというジャンルは胎内回帰のイメージをこれ以上ない美しさで応用しているのかもしれない、というネオ澁澤龍彦めいた奇妙な考えを引き起こした。

「PinballDays-2017年のピンボール-」 第一部 実機のリースを通して感じたビデオピンボールの可能性
打ち出し口から銀色のボールを射出し、やがてそれはキノコ型のバンパーに跳ね返り、フィールドを縦横無尽に目まぐるしく駆けめぐる……。プレイヤーはそのボールを落とさぬよう左右のフリッパーを巧みに操り、ときには台を揺らす。

「Nintendo Switch」に見る、「ローカルマルチプレイ専用の対戦・協力インディーゲーム」が輝く可能性
数年前、私は友人のPS4上で『TowerFall Ascension』を3人とプレイした。最大4人のプレイヤーがアーチャーとなり戦う同作は、固定画面型のシンプルなアクションゲームながらもハイテンポで面白く、友人と朝までプレイしてしまったのを覚えている。

マリオはなぜ緑キノコで生命を増やすのか?ビデオゲームの疑問を整理する「ハーフリアル」書評、邦訳までの10年で変わったこと
筆者は子供のころに『スーパーマリオブラザーズ』を遊んでいて、ふと疑問を感じた。マリオはどうして「×3」と複数の命を持っているのだろうか?クリボーに当たると命をひとつ減らし、そして緑のキノコを取ると命をひとつ増やすのだろうか?

『Strange Telephone』コラム
――白熱灯は世界を照らし、電話は世界を接続する
先日掲載したレビューでも話題にしたが、『Strange Telephone』はわかりやすい物語によってプレイヤーを引っぱるタイプの作品ではない。まずは魅力的なグラフィックが、その後に謎解きがプレイヤーの興味を惹く。本作の虚構世界を説明するのは、用意された5つのエンディングをすべて回覧したあとの、エンドロールの一枚絵だけだ。

よくわかるアーケードアーカイブスの歴史教科書(2):クレイジー・クライマー
よくわかるアーケードアーカイブスの歴史教科書、第2回は『クレイジー・クライマー』をセレクト。レバー2本操作でビルを登っていくアクションゲーム。窓に手をかけて、レバーを上下交互に登っていくように動かすのがポイント。

コラム――『ゆめにっき』をどのように語るべきなのか
この作品は、そもそもすべての解釈を排してしまうような態度、それについて語られることを拒絶するような構造を持っている。あまりに特異な作品性のために、この作品を分類するには、専用の新しいジャンルを設置することが必要なほどだが、そうなると分類の意味がない。