カテゴリー コラム
評論や分析、問題提起など
コラム――『傷を負った世界』
幼いころ、両親に連れられて行ったゲームセンターでのことだ。もはやその作品が何だったのかすら覚えていないのだが、私は巨大な筐体の前に座って、画面をじっと見つめたままコントローラーを操作し、ディスプレイが映し出す極彩色の世界に夢中になっていた。
PC版『Street Fighter V』向け「x360ce」セットアップ解説
弊誌でも既報のとおり、PC版『Street Fighter V』はDirectInputを使用するコントローラに対応しておらず、そのままではPS3/4向けコントローラの大半をPC版で使用することはできない。本稿ではそれら未対応コントローラーを使用できるようにする「x360ce」の利用方法を解説する。
ユーザインタフェースは主演マット・デイモン。映画『オデッセイ』は見るローグライクゲームだ
近日、全国ロードショウの映画『オデッセイ』。日本でのキャッチコピーは「火星ひとりぼっち」。あらすじは極限環境でサバイバル。これはもう「見るローグライク」だ。ユーザインタフェースは主演マット・デイモンである。
最新RTS『Ashes of the Singularity』にみるゲームエンジン開発の誘惑と罠
『Ashes of the Singularity』は「Nitrous Engine」を採用し、RTSの未来を切り開こうとしている。本作プレベータ版(バージョン0.71)のプレビューと、類似作の成否を事例とし、独自エンジンのメリット・デメリットを検討する。
『Cyberpunk 2077』コラム – ダサさと想像力
世の中の、いわゆる大きなお友達のみなさま(つまり、人類全員のこと)に断っておかなければならないが、「サイバーパンク」は誰がなんと言おうとダサい。しかしそのダサさは、すべてのフィクションが内包するダサさから逸脱した特例ではない。
『スプラトゥーン』はイカにして成功したのか。その歴史と秘密を徹底究明、岩田前社長の意志を受け継いだ魂の作品
WiiUという比較的に普及に苦しんでいるハードの新規タイトルで、100万本を売り上げた『スプラトゥーン』。国内ゲームとして初の「ベストシューター賞」を受賞した本作は、イカにして成功したのか。
AUTOMATON 2015年ゲームメカニクス大賞『Sorcerer King』
「ゲームメカニクス」とはプレイを面白くする仕組みをさす。ゲームデザインの中核であり、5000年前のチグリス・ユーフラテスのほとりに存在したダイスゲームからつづく、ゲーム開発の歴史でもある。
インディーゲーム未完成作品賞 『Journey Of The Light』
『Journey Of The Light』は幻想的な森の中を探索してパズルを解いていくアドベンチャーゲーム。じつは訳ありの作品で、現在は販売中止となっている。
2015年ベストユーザーエクスペリエンス賞『Lifeline』
2015年の7月末ごろ、Twitterのタイムラインでは一つのゲームが話題になっていた。Android/iOS向けのゲームとして発売されたSFサスペンス・アドベンチャーゲーム『Lifeline』の日本語版がローンチされたのだ。
2015年 ゲームによる思考・思索賞選考
私はゲームそのものが、悩み、考え、掘り下げ、批評し、ついには思想を持つことによって、どこか遠い地平を目指す、そのようにゲームそのものが思考・思索している観点を設けてみた。そして仮設的に「思考・思索ゲーム賞」というのを設定してみる。