『龍が如く 極3』は、そこから遊んでも大丈夫?新要素はなにがある?外伝主人公「峯」ってだれ?とにかく知ったほうがいいので伝えさせてほしい

結論からお話すると、『極3』から遊んでも大丈夫だ。その理由をお伝えする。

セガは2月12日、『龍が如く 極3 / 龍が如く3外伝 Dark Ties』(以下、『極3』『3外伝』)を発売する。対応プラットフォームはPC(Steam)および、PS5/PS4/Nintendo Switch 2/Xbox Series X|S。

本作は『龍が如く 3』のリメイク作品と完全新作がひとつになった、いわば「ゲーム2本セット」の大盤振る舞いのタイトルだ。『極3』はリメイク作品という立ち位置でありつつも、その枠を大きく超える大量の要素追加・刷新がおこなわれている。制作総指揮の横山昌義氏が弊誌過去インタビューにて、「過去の“極”リメイクと大きくちがうので、その名を冠するか迷った」と語るほどの変化と拡充がなされた作品だ。同梱の『3外伝』も大ボリュームの完全新作・独立した遊び応え満点の1本として、サイドコンテンツなども盛り込まれての発売となる。

だが、本作はナンバリングとしては「3」番目の作品である。前作・前々作で積み上げたストーリーや伏線、キャラクター同士の関係性などがわからないととっつきにくいと感じる方もいらっしゃるかもしれない。そんな方にお伝えしたい。「大丈夫だ」と。

本稿では、「『極3』からプレイしても楽しめるのか」だけでなく、「リメイクで何が変わったのか」「『3外伝』主人公の峯とはだれ?」など、本作についてぜひ知っておいてほしいポイントをお伝えしていく。気になっている方の参考材料にしていただければ幸いだ。

『極3』から遊んでも大丈夫?

長寿タイトルをナンバリング3作目からいきなり遊ぶことに抵抗がある方もいるかもしれない。しかし、『極3』はシリーズ入門作として遊んでも、きっと「大丈夫」だ。本作含め『龍が如く』シリーズは、いずれも「過去作をやってないからさっぱりメインストーリーがわからない……」といったことが極力ないよう配慮されている。『極3』ではメインとなる舞台が沖縄へと一新され、新キャラクターたちを中心に話が展開されていくため、とりわけ「とっつきやすい」作品といえるだろう。

また、過去作品との繋がりが気になった場合には、本作までの物語の振り返り機能も用意されている。本作に試しに触れてみて、より深くシリーズの物語を知りたくなったら別の作品をプレイしてみる、といった気持ちで本作からプレイしても差し支えないだろう。

『極3』はオリジナル版からどう変わったのか

次に、リメイク作品としての『極3』についてお話したい。多岐にわたる『極3』の変化のなかでも、まず印象的なのは戦闘システムの刷新だ。オリジナル版での武器システムは大変身を遂げ、「琉球スタイル」として発展。沖縄に伝わる武器術をモチーフに、盾と短槍のセットである「ティンベーとローチン」のほか、サイ、二丁鎌、トンファー、鉄甲、ヌンチャク、エイク、スルジンといった多彩な武装を簡単な操作で駆使できる。大幅に広がった戦闘スタイルの中から、手に馴染むものが選びやすくなっていることだろう。

また、主人公・桐生のベーシックな戦闘スタイルについても「堂島の龍・極」としてパワーアップ。リメイクにあたってヒートアクションなどが追加されたほか、荒々しさ・若々しさを感じる豪快なバトルが楽しめるよう随所が刷新されている。「琉球スタイル」とあわせて、新規プレイヤーは自分に合ったプレイスタイルを見つけやすく、オリジナル版経験者は新鮮な体験が楽しめる変更点といえそうだ。

ブッ飛んだ新規コンテンツもドカッと追加、「パパ」に「ツッパリ」に大忙し

もうひとつ忘れてはならないのが、完全新規コンテンツについて。『極3』では、オリジナル版に輪をかけてコミカルでエンタメ性抜群のコンテンツが待ち受けている。「アサガオライフ」では、主人公・桐生が営む児童養護施設「アサガオ」の子どもたちとの生活が楽しめる。街ではチンピラをバタバタなぎ倒すものの、子どもたちには不器用な「パパ」となり、料理・家庭菜園・宿題の世話・ミシンがけ・魚捕り・虫捕りといった活動に桐生が一生懸命取り組むのだ。

交流のなかで絆が深まれば、子どもたちそれぞれとの「絆ストーリー」も発生する。桐生が不器用ながらも子どもたちにまっすぐ向き合う姿が見られ、笑いあり涙ありの「家族」の物語が楽しめるわけだ。なお、アサガオの子どもたちは、のちのシリーズ作品でもしばしば桐生の大切な子どもたちとして、その人生に関わってくる。これから後続作をプレイする人にとっては「予習」に、すでにプレイした人にとっては桐生と子どもたちの関係をさらに深堀りできるコンテンツとなるだろう。

もうひとつの新規サイドコンテンツ「最強列伝 ツッパリの龍」では、桐生がなぜか特攻服に身を包む「ツッパリ」に。かくかくしかじかで地元レディースチームの会長となり、悪の巨大チーム「闘狂ナイトメア」から沖縄の街と人々を守る戦いに身を投じることになる。20人の仲間を引き連れての大規模戦闘など、さまざまなルールが用意されており、戦場でバイクを駆りながら拠点を制圧していく戦略性が高くスペクタクルなバトルも楽しめる。

共にバトルに臨む仲間たちは、街歩きやサブストーリーの攻略などを通じてスカウト可能。最大4つの隊を編成し、バイクや特攻服を強化・カスタマイズし、ロケットランチャーなどの「ツッパリ兵器」を配備して軍団を強化するのだ。オリジナル版とは一味違う、新たなスパイスとなる遊びの幅が展開されているわけだ。

ほかにも懐かしのフィーチャーフォン、いわゆる「ガラケー」を使って人々と交流したりアイテムをゲットしたりできる「LaLaLa愛ランド」や、シリーズおなじみのサブストーリーなどコンテンツは充実。また、一連のサブコンテンツは必ずしもやり込めば攻略の助けとなるものの、やり込まずともメインストーリー進行の妨げとはならない設計となっている。サブクエストを網羅するような遊び方をしてもいいし、気になるものだけつまみ食いしてもいいだろう。

追加・変更点はそれだけではなく、実在キャストの登用や和田アキ子さんのゲスト出演、桐生の見た目を大幅にカスタマイズできるコーディネート要素など枚挙に暇がない。近年のシリーズ作品さながらにエンタメ性をさらに強化し、オリジナル版経験者でも「ネタバレに注意」なレベルで変化しているのが『極3』なわけだ。

忘れられない男「峯」が輝く完全新作『3外伝』

そして『極3』と肩を並べるのが新作『3外伝』だ。本作では、本編登場キャラクター「峯義孝」がなぜ極道への道を踏み入れたのか、その過去が明かされる。峯はシリーズ中でも異色の「元ベンチャー企業会長」という肩書をもつ男。もともとカタギであったものの、仲間に裏切られ、酒に溺れるなかで目にした極道たちの抗争に心を奪われ、自身も極道へと進んだ人物である。本編では、冷酷さと知性を兼ね備えた強力な敵として桐生の前に立ちはだかる。声を演じるのは、俳優・歌舞伎役者の中村獅童さんだ。

ほかの極道たちと一味違った魅力をもつ峯は、悪役の中でも特に印象深いとするファンも多い。バトルスタイルも桐生と大きく異なっており、シュートボクシングをベースにした機敏でスタイリッシュな戦い方が特徴だ。いわゆる必殺技となるヒートアクションも、容赦なく敵を叩き潰す峯らしい技が多数。また、強化モード「闇覚醒」では峯の心の闇が反映されたかのような非道・冷酷なアクションが可能。峯の冷徹さと凶暴さの二面性が反映されたバトルスタイルとなっている。

『3外伝』は独立した作品としてのボリュームを誇っており、コンテンツも充実。「神田カリスマプロジェクト」では、峯にとって極道への入口となる粗暴な極道「神田」が物語の発端に。神室町での評判が最悪な神田による「俺のかわりに、俺の評判を上げてもらいたいんや」という、他力本願でムチャな要求を叶えるため、峯が街を奔走することになる。峯が人々の困りごとを解決し、神田の評判を上げていくなかでは、峯と神田の間での「絆ドラマ」が発生。ふたりの知られざる交流が描かれていく。

用意されたコンテンツはこれだけではない。「地下ファイトクラブ」では、バトルを中心とした遊びが楽しめる。「ヘル・ファイト」では、シリーズおなじみの1対1のアリーナバトルを通じて、多額の賞金が獲得可能。「サバイバル・ヘル」はなんとダンジョン攻略が楽しめるコンテンツとなっており、敵の猛攻を掻い潜り、ダンジョン内に隠された宝を持ち帰ることで峯を強化できる。報酬も多様で、峯にバフ効果を与える「福音書」、攻撃スキルとして使える「サバイバルウェポン」、そして共にダンジョンを攻略する「傭兵」などが獲得可能。メインストーリーと毛色の違う、ボリュームも大きい体験を楽しめそうだ。

ほかには、一部ファンが待望していたであろう峯の「カラオケ」も追加。峯を演じる中村獅童さんによる圧巻の歌唱で、「ばかみたい」を楽しめる。神田を呼び出して合いの手を入れさせることも可能だ。

以上のように、『3外伝』は単体作品としての重厚さをもったタイトルとなっている。また本作は、過去のシリーズ作品と違った「エンタメ的な痛快さ」があると横山氏により語られている。『龍が如く』シリーズ経験者にも新規プレイヤーにも、鮮烈な体験を届けてくれるだろう。

こうして本作の内容を紐解いてみると、リメイクにあたり刷新・追加された要素の多さ、そして「ゲーム2本分」の物量が伝わるのではないだろうか。エンタメ性を大幅に上乗せし、シリーズ入門者も、オリジナル版経験者も見据えた内容といえる。最後に私事となり恐縮ながら、筆者はシリーズ経験者であり峯が大好きである。本作を通じて、峯の生き様を目に焼き付けてほしい。筆者もそうするつもりだ。

龍が如く 極3 / 龍が如く3外伝 Dark Ties』は、2月12日発売予定だ。対応プラットフォームはPC(Steam)および、PS5/PS4/Nintendo Switch 2/Xbox Series X|S

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Sayoko Narita
Sayoko Narita

貪欲な雑食ゲーマーです。物語性の強いゲームを与えると喜びますが、シューターとハクスラも反復横とびしています。

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