『エルデンリング ナイトレイン』は本編ぐらい好きで面白い。Nintendo Switch 2は多言語対応版当たった。『Lies of P』DLC「Overture」はやはり難しい。今週のゲーミング

Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。496回目です。

Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。496回目です。今回はなぜか超ボリュームです。

Nintendo Switch 2

今週はNintendo Switch 2が発売。筆者は、マイニンテンドーストアの初回抽選に運良く当選し購入できました。競争率が低いかもと多言語対応版を選んだことが、結果的に良かったのかもしれません。手にした第一印象は、デカイ。Nintendo Switchと厚さは同じながら、横幅は約3cm、縦幅は約1.5cm増加。まだSteam Deckよりは少し小さいが、画面の大きさは上回っており迫力がある。

最初にプレイしたのは『Nintendo Switch 2 のひみつ展』。マップを巡り説明を聞いてNintendo Switch 2に詳しくなりつつ、各機能のテックデモやミニゲームに触れる作品です。面白かったのは、マリオのコイン獲得や1UPの音をHD振動2だけで鳴らすテックデモ。HD振動でも同様のことはできましたが、スピーカーかと思うほど明瞭に音が鳴り驚きました。本格的に活用するゲームは出てくるかな。
by. Taijiro Yamanaka


「リアルパルミアタイムス」として恥ずかしくないのか!

『Elin』をプレイしていました。これまでの総プレイ時間は数百時間というところですが、このゲームの場合「初心者」と言える程度の時間でしかないのが恐ろしいところ。前作にあたるフリーゲームの『Elona』は軽く数千時間はプレイしているはずなので、まだまだ『Elin』の冒険者としてはこれからです。

なぜ今このタイミングでプレイしようと思ったかと言えば、先日書かせていただいた1本の記事がきっかけです。鋭い冒険者の方なら、あの記事のスクリーンショットを見て思ったことでしょう。「なんかこのデータ初心者では?」と。実はそれまでにプレイしていたデータの読み込みに失敗してしまい、スクリーンショットを撮るために新たに誕生させた冒険者だったのです。しかし、野に解き放たれたばかりの冒険者にゴミ箱や遺伝子の入手など至難の業。どうにか少しでも関連したものを撮れないかと頭を悩ませ、その辺にいるチキンを探し、NPCをゴミで取り囲む謎の儀式などした結果があの画像でした。

今後もおもしろいことが間違いなく起きるゲームですから、楽しむのはもちろんのこと、撮影に困らないような備えとして地道にこつこつ進めています。まだまだ最序盤、その辺の草という草を引っ剥がしては加工して出荷している段階です。このこつこつが楽しいんですよね、生きてる感じがして。
by. Naoto Morooka


神託の使者たちの時、宝箱は2階にあるらしい

今週は大体『エルデンリング ナイトレイン』をやっていました。発売されて最初の週末こそ友人2人といっしょに攻略していたのですが、気が付いたらソロ攻略にドハマリしてしまい、全キャラでナメレスソロ撃破するまでやり込みました。しかも攻略中にパッチが変わってソロモードの仕様が変わってしまったため、バージョンを下げてプレイすることになりました。普段はこんな縛りプレイじみたことはさすがに趣味ではないのですが、さすがに難易度が大幅に変わるのと、半分のキャラだけ前パッチ、残りは現行パッチというのもチャレンジとして気持ち悪すぎるということで、泣く泣くオフラインしか出来ない旧バージョンにひきこもってひたすらソロ攻略に挑んでいました。

『ナイトレイン』は奇跡みたいなバランスで成り立っているゲームで、ビルドも選べないしゆっくり探索も出来ないので原作のRPG的な部分がほぼ完全に殺されていて、代わりにずっと忙しなく戦闘をしているだけなのですが、それがめちゃくちゃ面白い。特にビルドをアドリブさせられるローグライク要素はスピンオフ作品として満点に近い味を出していて、本編で「ちょっと興味あるけどわざわざビルド組んで遊ぶほどではない」武器や魔法、戦技を気軽に触れます。シリーズファンへのファンサービスも濃厚で、アプデの余地もいくらでも残っていて、傍流でこれだけのゲームが作れるのならフロムソフトはもう何をやってもいいのではないでしょうか。
by. Mizuki Kashiwagi


ターン制ソウルライク

ターン制コマンドRPGとアクションバトルが融合した『Clair Obscur: Expedition 33』を始めました。本作はインタビューにて『FF7』~『FF10』、『SEKIRO』の影響を受けていることが公言されています。この情報を知ったうえで本作をプレイした私の印象は「ターン制ソウルライク」でした。パリィができるというざっくりしたバトルシステムはご存じの方も多いかもしれませんが、それ以外の要素がソウルライクなのです。

本作はレベルアップしても自動的にステータスが強化されず、体力や素早さなどに割り振る必要があります。そして、武器には各ステータスからの影響値が設定されており、素早さを上げても火力が上がったりするわけです。さらに、武器にはレベルがあり、レベルに応じた素材を使って強化可能です。このあたりはまさにソウルライク。ほかにもRPGなのに消耗品がなく、回復アイテムはすべて休息ポイントで補充されたり、休息ポイントでのみステータスの強化などができます。極めつけはミニマップやクエストログなどがなくプレイヤーの発見が重視されてる点。最後の要素は少し苦手なのですが、ソウルライク味を強く感じてます。詳細を語りすぎないストーリーテリングも似てるかもしれません。非常に楽しめておりソウルライク好きな方にもおすすめです。
by. Haruki Maeda



破産のあるアイドル事務所シミュ

今週は、トレーナーやプロデューサーとして毎日何かを育てているので、吸い込まれるように『シャインポスト Be Your アイドル!』を遊んでいました。本作は、社長兼マネージャー視点でアイドル事務所を経営するシミュレーションゲームです。主人公はアイドルに脳を焼かれ、降って湧いたマネーで事務所を始めた新米経営者。情熱とわずかな資金だけの主人公は、オーディションで選んだアイドル5人を3年以内に武道館へ連れて行くことに。経営者視点で、事務所と施設の強化でレッスンを効率化し、アイドルを育てるのです。ただし本作では資金が尽きると破産してゲームオーバー。勝手に爆発はしないものの、放置しているとアイドルたちは病みます。赤字による破産、アイドルたちのメンタル、時間に悩まされる5年間の挑戦が繰り広げられます。

本作は最初から武道館ライブを狙っていくと、資金繰りが苦しいバランスになっています。3年目までは会場の費用が払えるかも怪しい。失敗すれば即破産の状態で挑む大型ライブは、なかなか緊張感があります。また本作では、破産も含めてしっかり失敗が展開。夢半ばで潰えたアイドルたちの背中は、寂しく悲しい。ターン数には余裕があるので、個人的にはほどよいバランスだったものの、失敗があるからこそ成功が眩しく輝いて見えました。ライブはそれなりに見応えがあり、スキップなど周回用の仕組みも用意されています。
by. Keiichi Yokoyama


未知数

今週は『ストリートファイター6』をプレイ。大型調整に加え、新追加キャラのエレナも実装。調整が入って面白くなっていそうなキャラや、新キャラであるエレナを中心に感触を確かめていました。既存キャラでは元からちょくちょく触っていたジェイミーが面白い。立中Pのヒット時有利Fが伸びたり、2強Pの発生が早くなったりで、以前よりコンボの火力が出るのは嬉しい。一方、手癖でTCを使っていたところは、ちょっとずつ矯正する必要はありそう。

またエレナですが、試遊で触れた時以上に、「痒いところに手が届きそうで届かない」印象を受けました。技の性能は悪くはないと思うのですが、特に通常技が控えめなこともあり、いうほど押しつけが強くなさそう。TCのヒット確認に加え、立ち確認を方々で要求されるのは、ちょっと難しい。とはいえ、十分面白いキャラ。スピンサイズから図々しくマレットスマッシュで補正切りに行ったり、とりあえずリンクシングをして相手を動かしてみたり。そのほかムーングライドで相手の技を空振らせたりも楽しい。「相手を振り回せ」と言わんばかりの技があるので、元気に暴れています。

ところでつい昨日にはYear 3の追加キャラが発表されました。過去作での性能は詳しくは存じ上げませんが、どのキャラも気になるところで、楽しみは尽きません。
by. Kosuke Takenaka


やべー奴しかいない

『Lies of P』のDLC「Overture」をプレイしていました。本編の過去を舞台とする完全新規マップが用意された大型DLCです。本編とは打って変わって雪景色になり、動物園が舞台という新鮮さ……とか言ってる場合じゃないほど難しいです。とにかく敵の火力が高く、少しでも気を抜くとその辺の雑魚敵にもやられます。そして大型の雑魚敵に至ってはボスのような手強さ。何なら体力を減らすと2段階目に突入する敵までいます。

とはいえ大型の雑魚敵は1対1で戦いやすくなっていたりと、レベルや腕前次第で攻略は可能なバランス。本編をじっくりやり込んだ人に向けた挑戦状的なコンテンツといえそうです。振り切った難しさは、持ち味として想定されているのかもしれません。

一方で久しぶりに本作をプレイする筆者にとっては、新たに実装された低難易度がありがたくてたまらない。早々に従来の難易度での攻略を諦めてひとつ下の難易度「目覚めた人形」でプレイしていますが、DLCはそれでも十分難しい。そうして見るからにヤバいしちゃんと強い敵が次から次へと出てくるインフレ感が、個人的には楽しいです。「ドラゴンボール」気分。
by. Hideaki Fujiwara



噛めば噛むほど味が出る

『エルデンリング ナイトレイン』、本編ぐらい好きかもしれません。別のゲームなので比較すべきはないつつ、すごく好きなゲームです。本編は「苦しみ」を伴う愛着でしたが、『ナイトレイン』は連帯責任だし、死んで当たり前なので負の感情はあまりない。そういう意味では、本編より気持ちよいゲームかもしれません。

一番好きなところは、やはり大好きな『エルデンリング』の素材を余さず楽しめるところでしょうか。同作ではどうしても肉弾戦がメインで。魔法ビルドで2周目してましたが、盾のいない肉弾戦も結構キツいんですよね。本作では、「ずっとやりたかったけどやれてなかった魔法ビルド」ができて、これが最高に楽しい。隠者さん、ありがとうございます。FP吸収含めてやや覚えることはありますが、火力はピカイチ。どの場面でも活躍できる。魔法も祈祷も使えるのがアツいです。ずっと出したかった大技を、気軽にさくっと出せる嬉しさ。

ただ隠者にロマンを感じてるようで、マッチングすると隠者だらけになります。それはそれでいいかもですが、やはり前衛いないとやりづらいだろうなと思い、先に隠者選択する人がいれば守護者を選択して、ハイガード我慢マンになります。そういう選択含めて、『ナイトレイン』は楽しいなと。発売前はあんまりピンとこなかったですが、すごく面白いゲームで、こういう幅を見せられるフロム・ソフトウェアをリスペクトです。
by. Ayuo Kawase

AUTOMATON JP
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