『モンスターハンターワイルズ』本編がすごく良かった。『スプリット・フィクション』はほぼ4DX映画。日本語対応した推理ADV『LumineNight』を遊ぶ。今週のゲーミング

Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。483回目です。雨。
スキマ時間ゲーム

最近は、『ダンジョンクロウラー幸運ウサギと魔法の爪』をスキマ時間にプレイしています。クレーンゲームで掴み取ったアイテムを発動させて敵と戦う物理ローグライトゲームです。本作には複数のプレイヤーキャラが存在し、ラスボスを倒すと固有スキルが開放。高難易度モードにて、最大3つのスキルを別のキャラに付加してプレイできるようになる。これがかなり強力で、結果的に最低難易度よりも、最高難易度の方が易しいという逆転現象が発生。道中で獲得するアイテムの引きによっては、ラスボスであっても一撃でオーバーキルできてしまう。
とはいえ、本番はラスボスを倒した後に突入するエンドレスモードから。敵の体力と攻撃力がグングン上昇していき、たった一度のミスが命取りとなる神経すり減らす戦いが延々と続きます。ここまで来るとクレーンゲームはもはやパズルの如し。本作はまだ早期アクセス配by. Taijiro Yamanaka
シランケドの教えがええんちゃう?知らんけど

今週はなんやかんやと大変でまとまった時間を確保しにくかったので、空いた時間に『ウマ娘』のおまかせ育成のチューニングをいろいろと試していました。攻略情報を見れば最適解に近いものがすぐにわかる時代ですが、自分なりに方法を試行錯誤するのもゲームのおもしろいところですから、敢えて情報は遮断して楽しんでいます。
チューニングと言っても自己流ですから、おまかせだと単純にトレーニング効果の高いものを選びがちだから賢さカードを2枚入れて選ばれやすくしたほうが体力が維持されやすくトレーニング回数が多くなるとか、たまに発生する笹針での大事故を防ぐために優先スキルに体力回復のものを1つ仕込んでおくとか、そんな程度のことです。おそらく熟練プレイヤーなら当たり前にやっているか、もっと良い方法を編み出しているんでしょうが、それでもやはり手探りで模索していくのは楽しいですね。
自己流の因子用育成ですらスピードが1900を超える時代になっていてURAファイナルズの頃からは隔世の感がありますが、長期のサービスを続けていくためにバランス調整している方は大変な苦労をされていると思います。どうにか長くサービスが続けられ、あの2022年天皇賞(秋)が物語として描かれるところを見てみたいですね。ちなみにおまかせ育成の名前はちょくちょく気になっている子の名前に変えています。昨日勝ったんですってね、シランケド。
by. Naoto Morooka
未解決連続殺人事件と大きな闇に迫る推理ADV

今週は、先日日本語に対応した『LumineNight』を遊んでいます。本作の舞台となるアメリカの田舎町サマーセットでは、1950年に不可解な殺人事件が発生。謎の毒物や暗号の絡んだ事件は、未解決のままとなっていました。本作でプレイヤーは、刑事ケルビン・フォスターと娘のセレン・フォスターの視点から、10年間にわたる連続殺人事件を調査。謎の多い事件の真相と、裏側に隠された大きな闇へと迫っていくのです。暗号にまつわる大きな事件が描かれていきます。
ゲームプレイとしては事件現場の調査以外に、潜入パートやパズルなども存在しています。暗号が事件に深く関わることもあってか、プレイヤーが挑むちょっとした暗号も登場。メモ必須のギミックなども待ち受けており、事件以外の謎解きも豊富です。そのあたりでちょっと人を選びそうな気もしますが、ゲーム内のメモ機能や潜入パートのスキップ機能なども搭載されています。個々の事件はほどほどに複雑で、探偵ものとして雰囲気はあり。しっかり日本語で理解できるように翻訳されているので、気になるなら遊んでみてもいいかもしれません。
by. Keiichi Yokoyama
感覚的には4DX映画に近い

『スプリット・フィクション』さっそく遊んでおります。序盤から目まぐるしい展開と新たな遊びの連続で、2時間遊ぶともうヘロヘロです。本作は売れてない作家が考えた物語の世界を冒険するのですが、登場する世界では、オーガの大群に追われたり、サイバーニンジャになって刀で成敗したりと、なんかどっかで見たことあるなと感じるような境遇ばかり。
しかし、そこで提供される遊びが新しい。3Dプラットフォーマーかと思ったら急に横スクになったりTPSになったり……。この遊びの変化がかなりのハイペースで展開されるので、どっかで見たような世界なのに常に新鮮な体験を味わえます。開発元の前作『It Takes Two』が、「見たことない世界をあらゆる方法で体験する」作品だとしたら今回はそれの逆。知っている世界を新たな視点で見せてくれます。
また、本作はさまざまな物語をテーマにした作品なので、映画やゲームであらゆるフィクションを堪能している筆者にとってはご褒美みたいな瞬間が何度か来ます。オタクの「ここすき」はしっかり抑えつつ、知らない遊びを詰め込みまくるので、プレイヤーのフィクション好き度が高いと、より盛り上がれる作品……かも!
by. Tamio Kimura
眺めがいあり

『デスクトップ小動物』を遊んでいました。動物たちはお金を貯め込むので、プレイヤーは時折それを回収。デスクトップ上の牧場を彩ったり、さらに動物を迎え入れたりするわけです。動物はお腹をすかせたり、排泄をおこなったりすることもあるので、世話が必要になります。ただ集めたお金を払って施設を買えば、それも自動化してくれる。
動物たちは購入の際に、いわゆるレア度や模様の違いが出るため、ガチャ的な要素もあり。とはいえ確率が異常に低いとか、レア度が低いと困るというわけでもないので、あくまで突き詰める用の要素という感じです。そしてゲームの中では、動物ごとにつついた時の反応が異なるのがかわいい。放置したときのしぐさも固有のモーションとなっており、たとえばレッサーパンダでは、目を離した隙に立っていたりすることもあります。かわいいです。
ちなみに、『Rusty’s Retirement』の登場以来多くのデスクトップ放置系ゲームも数多く出ており、弊誌でも取り上げることがありますが、『デスクトップ小動物』はそうした他タイトルと比べると放置出来るまでの時間が短い印象です。ときどきちょっかいを出すというよりは、水槽の熱帯魚を眺めるような、そんな時間を楽しみたい人におすすめです。
by. Kosuke Takenaka
変わる味わい

『モンスターハンターワイルズ』にて、ひとまずクリアともいえるハンターランク解放まで到達しました。個人的には、本編はシリーズ中でも屈指の味の濃さでした。ストーリーで引っ張りつつテンポよく禁足地の全貌を見せる下位と、下位で見てきた各地を好きなように深掘りしていく上位。がらりと進行方法が変わることで、まったく中だるみなくクリアまで遊べました。
振り返ってみるとゲームの各所で“同じことの繰り返し”を避けるデザインが通底していたことは、体験の濃さに繋がっていたと考えています。下位と上位の進行スタイルの違いに加えて、戦闘における新システム「集中モード」および傷破壊はその筆頭。戦闘の中で狙う部位を変えつつ、普段と違う攻撃アクションをおこなえる良いアクセントになっています。立ち回りの中に自然に組み込みやすく、また傷つく部位の違いによって同じ作業の繰り返しにもならないところも良いシステムです。
ただ、本編が濃厚だったことも相まって、エンドコンテンツについては少し味気なさも感じています。調査クエストごとに戦う相手がどんどん変わる仕組み自体は良いのですが、やはり収録モンスターの少なさはネック。今後の無料タイトルアップデートがもたらす変化にも期待しています。
by. Hideaki Fujiwara