メトロイドヴァニア型探索ホラー『Silver Pines』かなり盛況、「好評率94%」で評価も高い。シビアなリソース管理をこなし、異形うごめく田舎町の秘密を暴く

Team17は10月9日、Wych Elmが手がける『Silver Pines』を配信した。本作は私立探偵として田舎町を探索する、メトロイドヴァニア型のサバイバルホラーゲームだ。

パブリッシャーのTeam17は10月9日、Wych Elmが手がける『Silver Pines』を配信開始した。対応プラットフォームはPC(Steam)。本作は配信直後から好評を博し、Steamユーザーレビューは好評率94%の評価で「非常に好評」ステータスを獲得している。なお本作はゲーム内の日本語表記に対応している。

『Silver Pines』はメトロイドヴァニア型のサバイバルホラーゲームだ。私立探偵レッド・ウォーカーは、行方不明のミュージシャンを探し出す仕事をするなかで、シルバー・パインズという街にたどり着く。うら寂れたシルバー・パインズには異形の怪物が徘徊しており、プレイヤーはときには怪物と対峙しながら、失踪者の手がかりを求めて街を探索していく。しかし、シルバー・パインズには恐ろしい秘密が隠されているという。

本作は2.5D表現の横スクロールによってゲームプレイが進行する。探索を始めた最初のうちは、多くの場所は鍵がかかっているなどして立ち入ることが出来ない。そこで、探索を通じて鍵やアイテムを入手し、行く手を阻む障害を解消することで、少しずつ行動範囲を広げていくのだ。たとえば、部屋や金庫に鍵がかかっているのなら、その鍵穴に合う鍵を見つけ出す必要があるし、ナンバーキーが設定されている場合は、メモ書きなどからその番号をプレイヤーが推理してロックを解除するのだ。

ただし、謎解きに必要な手がかりが、必ずしもその場で見つかるとは限らない。別の場所で鍵やヒントを発見し、以前訪れた場所に引き返すことも多い。こうした探索を助けるものとして、本作にはカメラが用意されており、気になった場所やオブジェクトを自由に撮影して記録することができる。撮影した写真は地図に貼り付けて、いつでも見返すことが可能だ。このように、新たなアイテムを手に入れることで、かつて通り過ぎるしかなかった閉ざされた場所が徐々に開かれていく。こうした要素が本作のメトロイドヴァニアらしい特徴となっている。

こうしてシルバー・パインズで人探しを進めるウォーカーだが、その道程のなかでは、真っ黒な霧に覆われた異形の怪物が襲いかかってくる。プレイヤーはこの怪物とも対峙しながら、探索を進めていくことになる。怪物は銃器やナイフなどで攻撃し、倒すことが可能。ただし、銃器の弾薬には限りがあるうえ、近接武器にも耐久値が設定されているため、むやみな戦闘は攻略の足かせとなる。ときには戦わずに攻撃をかわして逃げ去る判断も重要になる。また、セーブをおこなう際にもコインを消費する必要があるなど、本作ではさまざまな場面で限られたリソースをやりくりすることが求められる。

さらに、本作では持ち運べるアイテムの数にも制限が設けられている。格子状に区切られたインベントリには容量の上限があり、プレイヤーは武器も含め、持ち歩くアイテムを取捨選択しなければならない。武器や弾薬をどれだけ用意するのか、探索に役立つアイテムをどれだけ持ち運ぶのか、そうした判断が重要だ。なお、アイテムを組み合わせることで、インベントリの容量を節約することも可能だ。ハーブを調合してより効果の高い回復アイテムを作成したり、アイテムの向きを変えて限られたスペースに効率よく収めるなど、馴染み深いインベントシステムが用意されている。

本作ではリソース管理に重点が置かれたサバイバルホラーの要素と、マップを探索して少しずつルートを切り開いていくメトロイドヴァニアの要素が巧みに融合されている。そうしたゲームプレイとともに、シルバー・パインズの美しいアートワークを背景に展開される謎めいた物語が本作の魅力となっている。そんな本作は記事執筆現在で、900件を超えるSteamレビューを集めており、うち94%が好評とする「非常に好評」ステータスを取得。最大同時接続プレイヤー数は4580人以上を集めており(SteamDB)、「圧倒的に好評」にも達しそうな高評価を得ている。とくに好評を集めているのは本作のアートワークで、シルバー・パインズの陰鬱な雰囲気は『サイレントヒル』やデヴィッド・リンチ監督のドラマシリーズ「ツイン・ピークス」のようだと評価する声も多い。

本作を手がけるのはスウェーデンを拠点とするインディースタジオのWych Elm。共同創設者のLinus Larsson氏は『Helldivers 2』でワールドディレクターを務めており、ほかにも経験豊富なスタッフが揃っているという。Larsson氏は、アメリカの田舎町を舞台にした本作のインスピレーション源として、「Xファイル」や「遊星からの物体X」「シャイニング」「ツイン・ピークス」といった映像作品を挙げている。ホラー要素よりも、緊張感がジリジリと迫る作品作りを重視しているという。本作に寄せられた高評価はこうした作品作りの姿勢がユーザーに受け入れられたかたちといえそうだ。

『Silver Pines』はPC(Steam)向けに配信中。リリース記念セールとして、10月23日まで定価の10%オフとなる税込2250円で発売中だ。

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Kousetsu Taguchi
Kousetsu Taguchi

レトロゲームショップに入ると真っ先にセガサターンのコーナーを確認するタイプです。

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