Windows 11を「メモリ128MB」で無理やり動かした人あらわる。そこまで節約したいとは言ってない

開発者のNTDEV氏は11月1日、Windows 11をわずか128MBのメモリで動作させることに成功したと発表した。

開発者のNTDEV氏は11月1日、Windows 11をわずか128MBのメモリで動作させることに成功したと発表した。海外メディアWccftechなどが伝えている。

NTDEV氏はルーマニア在住の学生であるという開発者だ。同氏は極端な環境でWindowsを動かす挑戦をおこなっており、先月にはWindows 11のインストーラーを含むISOファイルを、基本的な標準機能を維持した状態のまま軽量化するプロジェクト「pico11」を発表。CDにも収めることが可能な700MB未満への縮小を実現していた。

そんな同氏が2023年からおこなっている取り組みとして、Windows 11のメモリやストレージの使用量を削減することを目指すプロジェクト「tiny11」が存在する。前提として、Microsoftが定めるWindows 11のシステム要件では、4GBのメモリが最低要件として定められており、今日の一般的なPCであれば、16GB程度のメモリを搭載する構成が主流となっている。ただし、実際にはこうした基準より小さな環境でも動作は可能となっている。NTDEV氏はプロジェクトの一環として、OSの構成を限界まで切り詰めることで、より小さなメモリ制限下でWindows 11を動作させる挑戦をおこなっている。

NTDEV氏はこれまで184MBのメモリで動作させるという記録を持っていたが、今回128MBという軽量化に成功。同氏はおそらく世界記録だろうと説明している。起動したWindows 11のタスクマネージャーでは、メモリの総容量として127MBと記載されている。またエクスプローラーやスタートメニュー、旧メモ帳などの標準機能を一通り利用することができる。ただし動作はかなり遅い模様。“動く”ことが示されただけで、“使える”かどうかはまた別問題のようだ。

前回の記録であった184MBから約3割少ないという、大幅な軽量化を果たしたNTDEV氏。この背景には、9月/28日より段階的にリリースされた大型アップデート「26H2」におけるWindows 11の改善もあるとみられる。当時の最新ビルド26300.9550は、今年1月に配信されたビルド26200.7628と比べて、応答性能が最大20%向上しているという。アップデートで実施された取り組みの大部分は、メモリやシステムリソースを賢く使うようにすることであり、こうした改善はメモリが8GBのPCで特に効果を発揮するそうだ(関連記事)。

今回の挑戦は、機能を削って速度も大きく犠牲にしているという点で、極端な例といえる。また、実際に128MBの環境でWindowsを使いたいというユーザーは稀であるうえ、OSのメモリ消費量だけが小さくなったところで恩恵は感じづらいだろう。一方で、こうした取り組みが、将来的なPCのメモリ使用量の低減に繋がる可能性はある。昨今メモリが高騰を続けるなかでは、一見ジョークにも思える挑戦が、将来のPCユーザーを救うことになるのかもしれない。

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