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カフカの不条理小説が“倉庫番風ゲーム”化、『贋作・掟の門(習作)』Steamで無料配信中。遊べるアート
イルカは10月6日、『贋作・掟の門(習作)』をリリースした。

イルカは10月6日、『贋作・掟の門(習作)』をリリースした。対応プラットフォームはPC(Steam)で、無料で配信されている。
イルカは東京を拠点とするゲーム開発企業。『ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール』『SAND LAND』といった家庭用ゲームから『アイドルマスター TOURS』といったアーケード作品まで幅広い作品に携わっている。なお10月2日に発売された『エースコンバット8 ウイングス・オブ・シーヴ』の開発元バンダイナムコエイセスは、バンダイナムコスタジオとイルカによって設立されたスタジオだ。

『贋作・掟の門(習作)』は、そんなイルカの若手メンバーによって開発された作品だ。「パズルの形をしたアートゲーム」と謳われており、フランツ・カフカの短編小説「掟の門」に着想を得て、箱を押して課題をクリアするパズル『倉庫番』の仕組みをベースとしている。
プレイヤーは顔に当たる部分に花が咲く謎のキャラクターを操作して、箱を押しながら各ステージの門へと続く道を作っていく。全6ステージで構成されており、ステージをクリアすると作品のテーマや空間の意味を示唆する言葉が表示される。プレイヤーはステージの空間表現や表示される言葉を手がかりに、作品の意味を読み解いていく。こうした体験は、絵画などを鑑賞してその意味を考える、美術館でのアート鑑賞にも近いだろう。

本作のディレクターは、キャリアに関する悩みなど、先の見えない不安を作品に込めようとしたという。その際にモチーフとしたのが、門が開いているのに入れないという「掟の門」の物語や、ギリシャ神話で岩を押し続けるシーシュポスの話だ。しかし開発を進める中で、ゲームが形作られていく喜びを得ることができ、さらに本作の開発が新たな仕事に繋がっていったといい、最終的には本作は「救いのある結末」になったとのことだ。本作を通じてディレクター自身の価値観の変化やチームから受け取った希望を少しでも感じてもらえたら嬉しいと述べている。
複雑なギミックはないものの、一風変わった挑戦作である本作は30分から1時間程度でクリア可能だ。ちょっと変わったゲーム体験としてプレイしてみるのもよいだろう。
『贋作・掟の門(習作)』はPC(Steam)向けに無料配信中だ。
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