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Unreal Engine手がけるEpic Gamesのボス、ゲーム開発に「生成AI全力活用」を宣言。コードもアートも、全面的に“AIファースト”
Epic GamesのCEO、Tim Sweeney氏は10月13日、同社のゲーム開発において生成AIを使った開発を加速させる方針を発表した。

Epic GamesのCEO、Tim Sweeney氏は10月13日、同社のゲーム開発において生成AIを使った開発を加速させる方針を発表した。あわせてBloombergは、同社がディズニーとの提携で開発中のゲームについて、チームに“AIファースト”の開発体制を導入するよう指示が出されたことを報じている。
Sweeney氏が伝えるところによると、現在Epic GamesではAIの利用を最大限活用するため、開発者の再配置をおこなっているという。その目的は、同じ仕事を少数の人数でまかなうことではなく、すべての開発者がより良いものをより多く作ることだと説明。またこれはUnreal Engineを使用するすべてのチームにも恩恵があることだと伝えている。
Sweeney氏は寄せられたリプライに返信するかたちでその意図を詳しく説明。多くの人々は2016年に戻りたいと願っているようだがそうはいかないとし、業界に広くツールと技術を提供する立場として、現在と近い将来を見据えて設計する必要があると語った。また、同氏個人としてはAIの活用が進む未来にについては楽観的であり、クリエイターの力を高めるものになるだろうとの見解を伝えた。

また、Sweeney氏はAIを活用する大きなメリットとして、アイデアを思いついてからプレイテストするまでの時間が大幅に短くなる点を伝えている。昨今のAAAタイトルの失敗の多くは、ゲームシステムの開発を十分にプレイテストせずに進めてしまったことが原因だとする持論を展開。AIの活用がその問題解決に役立つとの見解を示した。同氏によれば、AIによる開発効率の向上は分野によって大きく異なり、現時点ではUnreal Engineの開発において最も技術的な領域では20%、ウェブ開発といった他の分野では5倍に及ぶという。
そんなSweeney氏の声明と同じタイミングでBloombergが報道したところによると、Epic Gamesが現在ディズニーとの提携で開発を進めているゲームでは“AIファースト”の開発体制が掲げられ、すでに開発スタッフに対してAnthropicのClaudeなどを用いたAIツールの積極的な活用が求められているという。チームは手書きのコードを使用することをやめ、ゲーム内で使用するアートワークについてもすべてAIを活用した工程で生成するよう指示されているそうだ。
なお、従来よりEpic GamesはAI技術の活用に積極的な姿勢を見せており、昨年11月にはSweeney氏が、Steamストアにおいて導入されているAI使用開示欄が不要だという持論を述べて議論を呼んだ(関連記事)。また、2027年に同社が早期アクセスとして提供予定の「Unreal Engine 6」では従来のブループリントを用いた開発は非推奨とされ、AIを活用した開発支援ツールがより中心的な役割を果たすように設計が進められている(関連記事)。
一方で、生成AIのゲーム開発への利用には国内外で依然風当たりも強く、学習データの権利面への懸念をはじめとして議論が続いている。さらに、Epic Gamesは今年3月に『Fortnite』の売上低迷などを理由に約1000人の人員削減を発表していた(関連記事)。当時Sweeney氏はこの人員削減についてAIとは無関係と説明していたものの、今回の“AI活用推進”の方針については業界とコミュニティから批判の声も寄せられている。ゲーム開発のあり方を大きく変えようとするEpic Gamesの方針が、Unreal Engineの利用者を含むゲーム業界にどのような影響を与えるのか、今後の動向が注目される。
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