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“高さ付き”変則ルール将棋『三次元将棋』が「まるで宇宙艦隊」と話題に。合計372枚の駒たちが、“層”を超えて躍動
na2hiro氏は10月9日、「将棋ったー」にて新ルール『三次元将棋』を公開した。同ルールでは縦横に加え、盤が上下方向にも展開されている。

デベロッパーのna2hiro氏は10月9日、さまざまなルールの将棋を遊べるサイト「将棋ったー」にて新ルール『三次元将棋』を公開した。ブラウザから無料で遊ぶことができる。
「将棋ったー」は、多くのルールの将棋を指すことができるWebサイトである。一般的に知られている将棋「本将棋」をはじめ、小さな盤面で指す「5五将棋」、子どもや初心者に向けて考案された「どうぶつしょうぎ」、碁石との非対称な対局ができる「将棋対囲碁」、駒の動きが観測されるまで何の駒なのか確定しない「量子将棋」など、多くのルールの将棋が指せることで知られている。

そんな「将棋ったー」に、今回新ルール『三次元将棋』が加わった。文字通り、三次元空間で戦う将棋である。三次元将棋では、通常の将棋盤の縦横、いわゆる「筋」と「段」だけでなく、上下に広がる「層」が加わっている。つまり、9×9×9の合計729マスで戦うことになる。
使う駒も双方186枚ずつ、合計372枚と大幅に増えている。自陣から見て最下段の中央には玉将(王将)が置かれ、その周囲には金将、銀将、桂馬、香車が同心四角形上に並ぶ。二段目には外側から2列目にあたる部分に飛車と角行が並び、三段目にあたる81マスすべてには歩兵が壁を作っている。互いの駒が初形でにらみ合う様は、あたかも宇宙空間を舞台とした艦隊のようだとして話題になっている。

それぞれの駒の動きは通常の将棋と似ており、歩兵や香車はまっすぐ前方に進んでいく。ただし、斜めの動きができる駒は、同じ層の斜めだけでなく層も含めた斜めの動きが可能。たとえば、金将であれば1つ上または下の層の前方や斜め前にも動かすことができるといった具合だ。中でも角行の動きは特殊で、三次元のうち2つの軸を同じ距離だけ動き、残りの軸はそれ以下の距離だけ動くというものになっている。中盤以降はどれほど確認しても、違った層からの角行の急襲を受ける危険が常に存在することになりそうだ。
なお、駒の多さとゲームとしてのあまりの複雑さにより、三次元将棋のプレイにはかなり長い時間が必要と思われる。公開から24時間経っていない本稿執筆時点では、三次元将棋の棋譜は1つのみ記録されており、その1つも双方の合意により早々に引き分けとなったものとなっている。
ちなみに歴史的に知られている将棋の中で最大規模の「大局将棋」では、三次元将棋の2倍以上となる合計804枚の駒と、36×36の1296マスの盤を使用する。近年になって実際に対局がおこなわれた際には、大局将棋の終局までに数千手必要で、数日間かかることが確認されている。三次元将棋を最後まで指すために時間がどれだけ必要となるのかについては、今後の対局で判明するかもしれない。
『三次元将棋』は、オンライン将棋サイト「将棋ったー」にて公開中。ブラウザからプレイすることができる。
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