『Starfield（スターフィールド）』は発売から約2週間が経過したものの、ゲームの最初に獲得できる実績の取得率は伸び悩んでいるようだ。Microsoft Store版では、約25％のプレイヤーが最初の星から宇宙に出発していない様子である。
『Starfield』は、『The Elder Scrolls』シリーズや『Fallout』シリーズの開発で知られるBethesda Game Studiosが手がけるRPGだ。本作では人類が太陽系外に進出している2330年の世界を舞台に、プレイヤーは希少なアーティファクトを求める宇宙探検家集団コンステレーションの一員として、広大な宇宙の星々を冒険することになる。
本作において、ほとんどのプレイヤーが最初に獲得するであろう実績の取得率が“意外と高くない”点が注目を集めている。問題の実績は「皆のため、スターフィールドへ（For All, Into the Starfield）」。本作Steam版における達成率は88.2％、Microsoft Store（PC/Xbox Series X|S）版における解除率は74.69％となっている。本作は発売後まもなく2週間を迎えるが、公式データによるとMicrosoft Store版では25％以上のプレイヤーがまだこの実績を取得していないことになる。
「皆のため、スターフィールドへ」はチュートリアル中に、衛星ベクテラから宇宙船フロンティアにて離陸することで取得される実績だ。取得に必要な主な工程としてはゲーム開始時のアーティファクトの採掘シーン、キャラクリエイト、紅の艦隊構成員との戦闘などが含まれる。チュートリアル段階ということもあり取得を阻む要素は特になく、基本的には10～20分程度で自然に達成できるだろう。
そんな本実績ながらすべてのプレイヤーに取得されているわけではない様子。特にMicrosoft Store版での解除率は75％を割っているようだ。海外掲示板Redditなどで「最初の実績の解除率の低さ」は注目を集めている。スレッド内では、不具合のためか実績を取得できなかったと報告するプレイヤーもちらほら存在。またレベル69までベクテラで採掘し続けた、数多くのプレイヤーがベクテラで文明を築いているといった冗談を寄せ合う様子も見受けられる。
なお本作PC版ではコンソールコマンド機能にて各種チートコマンドを有効化できるものの、同機能を使用したセーブデータでは基本的には実績を解除できなくなる。一部Modについても同様であり、ゲーム開始時からコンソールコマンドやModを利用して実績を獲得しなかったプレイヤーもいるかもしれない。
また『Starfield』は、Microsoft StoreではXbox/PC Game Pass加入者向けにも提供されている。「とりあえずインストールしてゲームを起動したものの、本格的にプレイはしなかった」といったGame Pass加入者の存在が解除率を引き下げている可能性はある。またいずれにせよ、本作の“最初の実績”の取得率がやや低い点についてはさまざまな理由が考えられるだろう。
ちなみに同じくGame Pass加入者向けに提供されている『Forza Horizon 5』では、チュートリアルのレースを完了するだけで解除できる最初の実績「メキシコへようこそ」の解除率が68.91％となっている。Steam版では92.2％であり、こちらも最初の実績の取得率に差が開いている。ほか、Bethesdaの過去作『The Elder Scrolls V: Skyrim』でもチュートリアル実績「解放[Unbound]」の取得率はSteam版が88.8％であるのに対して、Microsoft Store版が48.2％。ほかのタイトルにも同様の傾向は見られ、Game Pass向けに配信されているタイトルでは実績解除率が特に低くなる可能性はありそうだ。
『Starfield』には100以上の星系に1000以上の惑星が存在し、プレイヤーはほぼすべての惑星について探索可能。さまざまなミッションが用意されており、メインミッションそっちのけで多彩な要素を気ままに遊びまわることもできる。一方で「皆のため、スターフィールドへ」は、そうした星々の冒険に繰り出すタイミングで解除される実績。メインミッション以外に遊べる要素がほとんどない段階といえる。Microsoft Store版では約25％のプレイヤーが未だに宇宙の旅に出発していないようであり、今後どのように推移していくかも注目されるところだろう。
『Starfield（スターフィールド）』は、PC（Steam/Microsoft Store）/Xbox Series X|S向けに発売中だ。Xbox/PC Game Pass向けにも提供されている。
