フロム・ソフトウェアは12月9日、3Dメカアクションゲーム『アーマード・コア』シリーズの最新作、『ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON』（以下、アーマード・コア6）を発表した。最後に発売された『ARMORED CORE VERDICT DAY』から、およそ10年ぶりの新作発表に、『アーマード・コア』ファンからは歓喜の声が上がった。
そんな折、ひとつのYouTubeチャンネルが注目を集めた。それは「アーマードコア新作待機」チャンネルだ。「アーマードコア新作待機」チャンネルは、2021年3月3日から毎日『アーマード・コア』新作の情報発表があったか、なかったかを時には雑談交じりに報じるYouTubeチャンネル。運営しているのはゲーム開発者だというリゥリゥ氏だ。昨年3月3日から毎日投稿ということは、同氏は本稿執筆現在まで650日にわたり休みなく投稿していることになる。
これらの活動は、約1年もの間「今日は『ELDEN RING』のニュースはありませんでした」と報じ続けた「Elden Ring News」のオマージュであると考えられる（関連記事）。「Elden Ring News」の活動は、361日目にして発売日発表で報われることとなった。それを優に上回る日数を、「『アーマード・コア』新作の情報はありませんでした」に捧げてきたと考えると、相当な執念を感じざるを得ない。
長い間新作の情報がなかった中、12月9日には『アーマード・コア6』が発表。同チャンネルにてリゥリゥ氏が「2022年12月9日アーマードコア新作情報あったよ！！！！！！！！」とのタイトルで同チャンネル初の生配信をおこない、ハイテンションで歓喜の声を上げることとなった。
しかしリゥリゥ氏は翌10日に、「アーマードコア新作待機を見て下さっている皆様へお伝えしたいことと謝罪」というタイトルで動画を投稿。その内容は、実は同氏が『アーマード・コア』シリーズは“ほぼ”プレイしたことがないと告白する内容だ。ほぼプレイ経験がないにもかかわらず、謎の執念を発揮していたわけである。同氏は動画内にて、昔PS2の同シリーズ作品をプレイしたが、難易度の高さに慣れることができず、投げ出してしまったと語っている。また、この活動をおこなっていた動機については『アーマード・コア』シリーズやロボット、ロボアニメ等へのこだわりが強い友人2人のために動画の投稿を始めたと語った。
リゥリゥ氏は「アーマードコア新作待機」に投稿している動画はいわゆる「身内向け」の動画のつもりだったとのこと。しかし、SNSやWebメディアで取り上げられ、話が大きくなってきた。そのため、未プレイであることをカミングアウトするには今しかないとの思いから謝罪動画を投稿したとのことだった。だが、ほぼ未プレイだったとしても、友情のために650日もの間動画を投稿し続けた努力は本物だろう。
謝罪動画のコメント欄では肯定的な反応が多く見られる。たとえば「やったことがないゲームの新作待機動画を毎日上げ続けるのは凄い」という意見や、「これを機に少しでもシリーズに興味を持ってくれたらそれだけで嬉しい」といったコメントだ。今後、リゥリゥ氏は「アーマードコア新作待機」チャンネルにて、『アーマード・コア6』の続報や発売日について投稿していく予定とのこと。
『ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON』は、PC（Steam）およびPS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S向けにリリース予定。
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