『Virtua Fighter 5 R.E.V.O. World Stage』Nintendo Switch 2版を「臆病な格ゲー初心者」がプレイ。気づけばちょっと強くなっていた

『Virtua Fighter 5 R.E.V.O. World Stage』を遊んでみると、初心者でも段階的に操作を身につけられる手厚いサポートが用意されており、繰り返しプレイすることで着実にできることが増えていく手応えがあった。

セガは3月26日、対戦格闘ゲーム『Virtua Fighter 5 R.E.V.O. World Stage』のNintendo Switch 2版を配信開始した。

本作は、3D対戦格闘ゲーム『バーチャファイター』シリーズの最新作だ。近年リリースされた『Virtua Fighter esports』や『Virtua Fighter 5 R.E.V.O.』を、さらにアップグレードさせた内容となる。PC(Steam)/PS5/Xbox Series X|S向けには2025年10月30日に発売され、このたびNintendo Switch 2でもプレイが可能となった。

弊誌は、そんな本作のNintendo Switch 2版を先行プレイする機会に恵まれた。プレイ前の筆者は、本作をはじめとする格闘ゲーム全般に対して、かなり取っ付きにくい印象を抱いていた。格闘ゲームを本格的にプレイした経験がなく、コマンドや対戦ゲーム特有の「読み合い」についても心得がなかったためだ。友人と遊ぶならまだしも、見知らぬ強者と一対一で拳を交えるとなると、正直なところビビってしまう。

しかし本作を遊んでみると、初心者でも段階的に操作を身につけられる手厚いサポートが用意されており、繰り返しプレイすることで着実にできることが増えていく手応えがあった。本稿では、そうした実感につながったポイントを中心に本作を紹介する。かつての筆者のように格闘ゲームにハードルの高さを感じている方には、その印象を少しでも和らげることができれば幸いだ。


多機能メニュー、充実のチュートリアル

プレイを開始するとメインメニューが表示され、オンライン対戦や練習モード、各種カスタマイズといった項目を選んでアクセスできるようになる。まずは実力を試したいという場合であれば、ランクマッチやアーケードモード、公式トーナメントといった実戦の場にいきなり参加することも可能だ。他方、「トレーニング」の項目では基本操作を学べるチュートリアルのほか、1人用の練習メニューを任意で確認することができる。特定のモードをゲーム起動後に強制されるということはなく、プレイスキルや目的に応じて、各項目を自由に選択できる仕組みになっているのだ。プレイに決められた手順がなく、各自の習熟度に合わせて進められる点は、本作が多様なプレイヤー層に配慮された作りになっていると感じた要素のひとつだ。

格闘ゲーム初心者の筆者は、順当にチュートリアルから始めることにした。真っ先にトレーニングモードを選び、一から基本操作を確認していく。

チュートリアルは一度にすべてをこなす必要はなく、内容が丁寧に区切られている。アクションごとに解説が用意されており、その場で実際に手を動かしながら覚えていく形式だ。最初は「ダッシュ」や「パンチ」「キック」といった初歩的な操作から、少しずつ身につけていく。ボタン1つで完結する動きはスムーズに理解できたものの、複数の入力が求められるコマンドを実践する段階に入ると、操作数も覚えることも一気に増える。案の定、コマンド入力に苦戦するという初心者らしい壁にぶつかり、指と記憶力が追いつかないもどかしさを実感することとなった。

しかし、ここで焦る必要はない。本作のトレーニングモードは、納得がいくまで何度でもじっくりと時間をかけて取り組めるからだ。項目が細かく分かれているおかげで、特定の技だけを重点的に繰り返し試すこともできる。また、練習相手となるCPUが常に受け身な姿勢でいてくれることもありがたい。相手の投げ技を回避する「投げ抜け」のように、相手の動きに合わせる必要がある操作であっても、こちらがアクションを起こすまでCPUは攻撃してこない。決して操作を急かされることはなく、自分のペースで練習に打ち込めるわけだ。

チュートリアルのほかにも、コマンド入力をひたすら練習できる「コマンドトレーニング」や、CPU相手に自由に動きを試せる「フリートレーニング」といったモードが存在。1人で心ゆくまで基礎固めに集中できる。

筆者はゲームを遊んでいるとき、操作方法を確かめるためにヘルプ画面をよく見返すのだが、説明文を読むだけでは肝心の操作感を思い出せないことがたまにある。その点、本作のトレーニングモードは、単に分かりやすい解説を提示してくれるだけではない。実際にプレイヤーが操作し、その感覚が指先に馴染むまで練習できる場が用意されているため、バトルの基礎をしっかりと定着させやすくなっているのだ。

さらにトレーニングモードには、キャラクターごとのオススメ技や習熟度に応じた練習メニューが用意されている。たとえば、「まずはこの技を狙ってみよう」といったガイドがあったり、特定の技には「上級者向け」の注釈が付けられていたりして、何から試せばよいのかが分かりやすい。全体として情報量は多いものの、要点を適宜確認できるため、あれもこれもと詰め込む必要がない。こうした導線があることで、置いていかれるような感覚はなく、段階的に理解を深めていくことができた。


CPU戦で腕を上げる

トレーニングで基礎を一通り学んだところで、いよいよ実戦に臨むことにした。ここで対戦の楽しさと上達の感覚を存分に味わわせてくれたのが、ソロプレイ専用モードの「World Stage」だ。このモードでは、多数の実在プレイヤーもCPUとして登場し、勝ち抜き形式で1人ずつ倒していくことになる。勝利を重ねることで自分の段位を上げながら、ボスの撃破と次のブースへの移動を目指すという構成だ。対戦相手のなかには有名芸能人の名前を見かけることもあり、本作がいかに幅広い層に親しまれているかをあらためて認識することになった。

序盤はコマンドを意識しなくても、パンチやキックを連発するだけで簡単に勝ち進むことができる。だが、先へ進むにつれて徐々に歯ごたえが増していき、苦戦する試合も出てくるようになる。とはいえ相手の強さが段々と上がっていく仕組みのため、理不尽な難しさを感じることはない。「あともう少しで勝てそうだ」と思える絶妙なバランスが続くように調整されており、自分の実力に合わせて無理なくステップアップしていけるのだ。対戦を続ける中で、一度は敗れた相手を打ち倒すという体験を積み重ねることができ、自分の成長を手応えとして感じやすい作りになっている。

そして何より、オフラインでじっくりと腕を磨けるのがよい。対人戦特有のプレッシャーを感じないため、気負うことなくプレイを続けられるのだ。アーケードモードもソロプレイで遊べるが、「World Stage」は試合ごとに中断や再挑戦がしやすい点で異なっている。さらに、ステージをクリアすることでコスチュームなどの報酬を獲得することも可能だ。覚えたことは実戦で活かしたいとはいえ、すぐにランクマッチに挑むのは緊張してしまう。そんなとき、本モードはトレーニングで身につけた技やコンボを実戦で試す恰好の場となってくれる。

なかなか勝てないと感じたときは、一旦トレーニングモードに戻り、新しいコンボや動きを練習してみる。そうして再び対戦に挑む、という流れを繰り返しているうちに、自分のできることが明らかに増えていることに気づいた。初めてコマンドリストを見たときは、その数の多さに「こんなの覚えられるわけがない」と半ば諦めそうになっていた。しかし、対戦相手に勝ちたいという一心で新しい動きを取り入れたり、トレーニングと実戦を反復したりするうちに、いつの間にか戦い方の幅が広がっていたのだ。このように確かな成長を実感できるため、一から始めた筆者であっても、やり込む甲斐があると感じられたのである。


Nintendo Switch 2版で遊んでよかったこと

本作のオンライン対戦モードはクロスプレイに対応しており、他機種版のユーザーとも一緒にプレイすることが可能だ。このたび対応プラットフォームにNintendo Switch 2が加わったことで、対戦環境はさらに充実。ほかにも、実際にNintendo Switch 2版をプレイして見えてきた長所がいくつかある。

まず、Nintendo Switch 2は本作のゲームプレイと相性が良いと感じている。携帯モードで手軽に起動できるため、短時間の対戦や練習を積み重ねやすいのだ。各種トレーニングをこまめに実践したり、「World Stage」を少しずつ進めたりといった遊び方がしやすく、快適にプレイを継続できる。

また、Joy-Con 2を分け合えば、その場でオフラインの2人対戦を簡単に始められるのも魅力のひとつ。すぐに対戦環境が整うため、友人や家族とも気軽にローカル対戦することが可能。昔ながらのアーケードゲームらしい対面での駆け引きや盛り上がりを、より身近に体験できるようになっているのだ。

さらに、本作の鮮明なグラフィックも健在だ。プレイアブルキャラクターの肌や衣装の質感は非常にクリアで、筋肉の張りや布の揺れまで丁寧に表現されている。そのため、キャラ一人ひとりがしっかりとした存在感を放ち、まさに強そうに見える。また本作には、寺院や草原、夜のネオン街といった景色の異なるさまざまなステージが用意されている。リングの外を自由に動き回れるわけではないが、背景は場外まで精細に作り込まれており、視覚的にも迫力のある戦いが楽しめる。


初めての格ゲーにうってつけ

内容の充実したトレーニングモードで基礎を身につけ、実戦を重ねることでさらに使える技やコンボが増えていく。そうして着実に強くなっていく手応えがあることは喜ばしく、格闘ゲーム初心者でも十分に本作を楽しむことができた。

また、できることが増えるうれしさは、ゲーム内だけにとどまらない。筆者はこれまであまり触れてこなかった格闘ゲームというジャンルで自身の成長を実感できたことで、遊べるゲームの幅が広がったという喜びを感じることもできた。いまや新しく遊ぶゲームを検討するとき、筆者の頭の中では「格闘ゲーム」というジャンルが選択肢に入っている。

格闘ゲームといえば、複雑なコマンド入力や高度な駆け引きといったイメージが先行し、未経験の方にとってはなかなか手を出しにくいジャンルなのではないかという思いがある。しかし本作は、初心者でも一歩ずつ上達していけるサポートが完備されている。これまで対戦格闘ゲームに触れる機会がなかった方にも、最初の一本としておすすめできる作品だ。

『Virtua Fighter 5 R.E.V.O. World Stage』は、PC(Steam)/PS5/Xbox Series X|S/Nintendo Switch 2向けに配信中。

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Niki Jinnouchi
Niki Jinnouchi

RPGやシミュレーションゲームをよく遊びます。一人でまったりプレイするのが好きです。

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