『MELTY BLOOD: TWI-LUMINA』試遊&メディアセッションまとめ。簡易操作モードは連打コンボが強い、アーマー付き突進中段のシステム技「ガントレット」など新情報いろいろ

本稿では、試遊で体験できた新システムについてのプレイレポと、メディアセッションで明かされた新モード「グランドシナリオモード」の詳細についてお届けする。

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『MELTY BLOOD: TWI-LUMINA』(以下、『TWI-LUMINA』)は、TYPE-MOONによるノベルゲーム『月姫』のキャラクターが登場するスピンオフ格闘ゲーム『MELTY BLOOD』シリーズの最新作。2021年に発売された『月姫』のリメイク作品『月姫 -A piece of blue glass moon-』をベースにした『MELTY BLOOD: TYPE LUMINA』の後継作となる作品だ。来年4月の発売を控える本作だが、9月17日から20日にかけて開催された東京ゲームショウ2026にて、先行試遊とメディアセッションが実施された。本稿では、試遊で体験できた新システムについてのプレイレポと、メディアセッションで明かされた新モード「グランドシナリオモード」の詳細についてお届けする。

最大の変更点は「Actモード」と「ルミナゲージ」

まずは試遊のプレイレポからお届けしよう。今回の試遊で体験できた要素のうち、おそらくもっとも重要なのはシステム面での大きな変更点である「Actモード」と「ルミナゲージ」である。

「Actモード」は『TWI-LUMINA』から実装される新しい操作モード。従来の操作モードは「Duelモード」と呼称されて区別されており、Actモードはワンボタン必殺技やダッシュ、連打コンボなどが使用可能ないわゆる簡易操作モードとなっている。まずワンボタン必殺技だが、これは方向入力+必殺技ボタンでコマンド技が出せるというオーソドックスなもの。波動拳コマンドの必殺技はニュートラル+必殺技ボタン、昇竜拳コマンドの必殺技は前入れ+必殺技ボタン、といった塩梅だ。

試遊で確認できた重要な仕様としては、「Actモード時でも従来通りのコマンドで必殺技を出せる」ということと、「ワンボタン入力とコマンド入力では明確にダメージ差があった」ということである。これは体力ゲージの増減の目視ではなく、実際のゲーム内におけるコンボダメージ表記がワンボタン必殺技だと明確に1割ほど低かったので、間違いないだろう(もちろん、製品版で仕様が変更されている可能性はある)。

次は連打コンボについて。前作でも「ラピッドビート」という連打コンボシステム自体は実装されていたが、Actモードではこれがさらに強化されている。具体的には、ActモードだとAボタン連打、Bボタン連打、Cボタン連打の3種類のラピッドビートを使い分けることが可能だ。Aボタンのラピッドビートは前作のものと同じで、浮かせてからのエリアルコンボ、空投げ締めまでを自動で行ってくれる。Bボタンによるラピッドビートは、後述する新システム技であるガントレットに派生するルートになっている。

ガントレットはコンボ中だと受け身不能時間が長いコンボパーツ用の性能に変化するほか、このラピッドビートはガントレットまで派生したところで「一周」となっているため、Bボタンをずっと連打しているとルミナゲージの続く限りガントレット締めのコンボをし続ける、ループコンボのような状態になる。最後にCボタンのラピッドビートだが、これはアークドライブに派生するルート、いわゆる「超必締め」のルートに移行してくれるようになっている。そしてコンボ中にこの3種類のラピッドビートを切り替えることも可能なため、↓+Aの小技がヒットしたのを確認してからBボタン連打に切り替えてガントレットまで出し切り、そこからCボタン連打でアークドライブ締め、というようなこともできるようになっている。

ムーンドライブゲージに代わる新ゲージ「ルミナゲージ」

最後にルミナゲージについて。こちらは体力ゲージの下に表示される、連なった星のようなゲージとなっていて、前作に存在したムーンドライブゲージの代わりとなるシステムである。ルミナゲージは特定のシステム行動で増加していき、最大になった状態でさらにルミナゲージを消費する行動をとると「ブレイク」してしまう。ブレイク中はルミナゲージを消費する行動が一切できなくなるほか、被ダメージも増加してしまうようだ。

基本的には敵に攻撃をヒットさせることでルミナゲージが減っていくのだが、アークドライブを当てると大きく減少する。ルミナゲージを増加させる強力なシステム技を駆使しつつも、ブレイクはしないようにルミナゲージとマジックサーキットの2種類のゲージをうまく管理していくことが重要なゲームとなりそうだ。ちなみにムーンドライブゲージこそなくなったもののムーンスキルは健在で、ルミナゲージを増加させる行動のうちのひとつとなっている。

新システム技「ガントレット」はドライブインパクト風

またルミナゲージを増加させる新しいシステム技として、前述した「ガントレット」も追加されている。ガントレットはA+Cの同時押しで発動する、出始めからアーマーが付与される中段の突進攻撃。相手の攻撃を受けながら反撃できる、後出しのガントレットでいわゆる「ガントレット返し」ができる、画面端でヒットすると壁貼り付けでコンボに移行できるなど、『ストリートファイター6』経験者ならドライブインパクトにかなり近い使用感だと言えるが、画面中央だとコンボに繋がらない、中段技ではあるがガードは可能であるなど、細かい仕様の違いはあるので注意が必要だ。また、ラピッドビートの解説でも軽く触れたように、コンボ中のガントレットは性能が変化。相手を浮かせる受け身不能時間の長い攻撃となっており、ルミナゲージの増加と引き換えにコンボを伸ばすコンボパーツとして活用できそうだ。

試遊ではほかにも新キャラクターである「レン」の性能や、既存キャラクターの調整(たとえば志貴の追加必殺技であるとか、一部必殺技がアークドライブを使わずとも使用可能になっているなど)も確認できた。こちらに関しては15分の試遊時間では網羅するのが難しかったことに加え、製品版では変更されている可能性も高いため、ぜひプレイヤーの皆様に実際に触って確かめてみてほしい。

奈須きのこ氏書き下ろし「グランドシナリオモード」

次に、試遊とは別に設けられたメディアセッションにて公開された、『TWI-LUMINA』の目玉でもある新モード「グランドシナリオモード」についても解説しよう。こちらはいわゆるストーリーモードにあたるモードで、奈須きのこ氏書き下ろしのシナリオが用意されている。全体的に『月姫 -A piece of blue glass moon-』を彷彿とさせるUIで、画面全体を使ってテキストを読んでいくビジュアルノベルのようなパートと、キャラクターの立ち絵に画面下部のメッセージウィンドウが合わさったアドベンチャーパートの2つで構成されている。

また一部パートでは演出に立ち絵ドット絵が使われていたり、ストーリーの流れや選択肢次第ではバトルパートが挟まったりと、格闘ゲームならではのシーンも存在する。バトルパートでは単なるCPU対戦ではなく、なにやらグランドシナリオモード専用の特殊な能力を持つ専用のキャラとの対戦になることもあるようだ。

そして何より注目なのは、そのボリューム。このグランドシナリオモードは、プレイ時間換算にして20時間ほどのシナリオが用意されているとのこと。格闘ゲームの付属モードとしては異例の分量であることがお分かりいただけるだろう。もはやおまけではなく、『TWI-LUMINA』は対戦格闘ゲームとノベルゲームが一体となった作品と言っても過言ではないレベルだ。

開発ディレクター・芹沢鴨音氏に聞く

最後に、メディアセッションで行われた質疑応答の内容を軽くお届けする。なお、インタビューに答えるのは開発ディレクターを務めるフランスパンの芹沢鴨音氏だ。

――新作でここまでストーリーに振り切ったモードを実装するのは、かなり大胆な方針転換のように思えますが、なにかこのような判断に至った経緯などはあるのでしょうか?

芹沢氏:
おっしゃる通りかなり新しい試みではあって、制作の労力という点でもかなりのものを注ぎ込んでいます。『MELTY BLOOD』シリーズは長く続いているシリーズということもあってベースとなるゲームの作りがしっかりとしていますし、我々も経験があって格闘ゲームとしてはちゃんと毎回面白いものを作れる自信がある。でも、それだけでは結局既存のファンや格闘ゲームのファンしか遊んでくれません。TYPE-MOONブランドの大きな魅力のひとつでもある「奈須きのこさんによるシナリオ」を最大限活用して、新しい層のファンを取り込みたい。そしてそういったプレイヤーたちに、格闘ゲームの魅力を伝えたい。そういった理由で、このグランドシナリオモードに力を入れることを決めました。

――Actモードの導入も同じような理由で?

芹沢氏:
はい。グランドシナリオモードのために購入してくださった、格闘ゲームに不慣れなプレイヤーにも、しっかり遊べて格闘ゲームの楽しさが伝わるように、と導入しました。

――前作には『Fate』からのコラボキャラクターなども登場しましたが、そういったキャラクターは今回のグランドシナリオモードに絡んでくるのでしょうか?

芹沢氏:
あくまで『月姫』とその派生作品としての『MELTY BLOOD』のシナリオモードという立ち位置なので、コラボキャラなどは基本的には絡んでこないです。

――既存のキャラクターにも調整が入りましたが、バランス調整のコンセプトなどがあればお聞かせください。

芹沢氏:
どのキャラクターも、新作として改めて新鮮な気持ちで遊べるように調整しています。方針としては、やはり前作ではちょっと複雑な部分があったと思うので、そういった部分を整理して遊びやすくした、という感じになると思います。

――ありがとうございました。

『MELTY BLOOD: TWI-LUMINA』はPS4/PS5/Xbox One/Nintendo Switch/Nintendo Switch 2/PC(Steam)向けに、2027年4月22日発売予定。

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Mizuki Kashiwagi
Mizuki Kashiwagi

PCとPS4をメインで遊んでいます。自分で遊んでも、観戦していても面白いような対戦ゲームが好きで、最近は格闘ゲームとMOBAをよく遊んでいます。

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