『ポケモンZA』今までで一番いいかも。でも気になる人もいる。ブロック崩しローグライト『BALL x PIT』の衝撃。無料SFのADV『CODE::LUX』遊ぶ。今週のゲーミング

Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。515回目です。

Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。515回目です。蓬莱に近い。


この調子で巻き返していこう

今週は『Neon Abyss 2』を久々にプレイ。いつの間にか大型アプデが配信されていて、かなり変わっていた。まずプレイヤーキャラとして「ゼロ(R-7)」が追加。体力がシールド限定で回復の機会が比較的少ないが、シールドを獲得するたびに攻撃力がアップする特徴がある。また、前作にもあったBANシステムが実装。不要なアイテムを出現させないように無効化し、より好みのビルドでプレイしやすくなるというものです。

さらに、協力プレイ時にプレイヤー間での強化の分配方法について選択できるようになったほか、プレイヤーキャラを直接強化するアイテムの追加、および既存アイテムのバランス調整なども実施。これまで不評だった部分を改善させた格好であり、内容的にもかなりユーザーに寄り添った印象です。結果としてSteamのユーザーレビューは、直近30日間のステータスが「賛否両論」から「非常に好評」に上昇。反響は上々のようです。
by. Taijiro Yamanaka


『ヴァンサバ』以来の衝撃

ブロック崩しローグライトの『BALL x PIT』にとてつもない衝撃を受けました。既存ジャンルとローグライトを組み合わせた作品は多数あれど、『Vampire Survivors』(ヴァンサバ)は「操作は歩くだけ」、「経験値は拾い集める」、「生き残ることが目的」という、それまでにないジャンルがベースになっていたことに衝撃を受けた記憶があります。

同様に本作は、「プレイヤー(発射台)が自由に動ける」、「ボールを撃ち返さなくてもいい」、「縦スクロール最奥のボスを倒す」という、既存のブロック崩しとは全く異なる新たなシステムになっています。これとローグライトがかみ合うことで爽快感と中毒性が半端ない。しかも衝撃はこれだけではありません。

本作でも多数のキャラが用意されており、ステータスや初期ボールが違うだけでなく、キャラごとに固有の特殊能力があります。ボールが敵をすり抜けたり、2方向に打ち出したりというのは序の口。プレイヤーから一直線に撃つというブロック崩しのセオリーを無視して、画面奥から撃ったり、指定位置に放り投げたりとルール自体が変わる能力も登場。ジャンルすら変わるような能力まで出てきます。さらに、ネタバレ避けのため詳細は伏せますが、もっと大きな変化も用意されていました。システム面でここまで大きな衝撃を受けたのは久しぶりでした。
by. Haruki Maeda



しっかり謎解きホラーゲームでした

『Ghost Town Pumpkin Festival』でお祭りを堪能していました。サクっと楽しめるアトラクションもけっこうあるんですが、今年のアップデートで追加された映画館や、去年のアップデートで実装されていた屋敷なんかはけっこうボリュームがあります。私は見つられた限り全てのアトラクションを一気に遊んだので、短編ゲームを1本やったくらいの満足感がありました。あんまり詳しく書くとネタバレになっちゃいますが、映画館と屋敷には、どちらも謎解きホラーゲーム要素があります。お祭りゲームらしくホラー演出の調整ができるので、怖いのが苦手な人はホラー演出を置き換える設定にして挑むのが良いでしょう。映画館のほうが比較的短めですが、そのぶんしっかり怖がらせてきます。

ほかにも入れないように見える場所に入る方法があったり、登るのが難しいアスレチックのような場所があったりと、いろんな場所を歩いて回るたびに発見があります。まだまだ見落としている要素はあるでしょうから、また折を見て足を運びたいですね。幽霊ネコにも会いたいですし。
by. Naoto Morooka


終末世界の空気

今週は、Steamで無料配信中の『CODE::LUX』を遊んでいました。本作はローグライク風味なシステムで終末世界を旅していく、短編SFADVです。主人公のカイは、電力インフラの喪失によって文明が崩壊した世界を渡るスカベンジャーの一人でした。ある時、遺跡を探索していたカイは、旧国家システムを掌握する謎の少女ミツハと遭遇。彼女とともに核融合炉を再起動させることになります。元傭兵の男と謎の少女の旅が繰り広げられます。

2人の旅は、ローグライク風のシステムによって展開されます。本作で2人は、スタミナを消費して移動していきます。スタミナが尽きて、回復用の食料もなくなるとゲームオーバー。スタミナ消費を軽減する装備品や消耗品を活用するなど、上手くリソースを節約しながら旅を進めていくのです。多少のランダム性はあるのですが、起こる出来事はほとんど決まっており、リソース管理のローグライクとしては難易度もカジュアルめ。ストーリーもサクサク進むので、内容に期待しすぎると肩透かしを食らってしまうかもしれません。ただし、不思議な少女に出会うポストアポカリプスものの空気感はばっちり。ローグライトな旅を通して、おそらく開発者のやりたかったであろう雰囲気がしっかり伝わってくる作品でした。
by. Keiichi Yokoyama


粗削り原石

『Pokémon LEGENDS Z-A』をプレイしていました。そろそろ終盤に差し掛かったかなという進行具合です。気になるところはちらほらあって、たとえば折角リアルタイム戦闘になったのに持ち物はメニューを開いて使う仕様で、テンポを削がれるうえ戦闘中にメニューを開くことができるタイミングも分かりにくいです。また多少景観の違いはあれどずっと同じ街が舞台ですし、進行も基本はZAロワイヤルとランクアップ戦が繰り返され途中から暴走メガシンカが挟まるといった流れで、単調さも感じます。

一方で個人的には、リアルタイム化した戦闘システム自体はかなり好み。アクションに振り切っているわけではなく、簡略化されたコマンド選択とポケモンならではの交代戦がリアルタイムバトルに落とし込まれています。また「Z-Aロワイヤル」のボーナスカードなど、システム面でもポケモンの使い分けを手厚く誘導してくれている印象です。

筆者は『ポケモン』メインシリーズでは1体だけレベルを上げてパーティーの軸にしがちなのですが、本作では“先頭ポケモンの入れ替え”にあたる操作が手軽なのも相まって、メガシンカを抜きにすれば誰もがエースな状態で進められています。『X・Y』では秘伝技要員にしていたホルードも、地面タイプ枠として戦闘で活躍していて感慨深い。マップがこじんまりしているぶんポケモンの連れ歩き感も増していたり、本作だから引き出されている『ポケモン』IPの魅力はあります。本作自体には正直粗削りで実験的な印象も受けますが、ここからメインシリーズに応用されるのかどうかは楽しみです。
by. Hideaki Fujiwara



探索厨ぼく歓喜

『Pokémon LEGENDS Z-A』を遊んでいます。こういうポケモンのゲームをプレイしたかったんだ、という気持ちになりました。『Pokémon LEGENDS アルセウス』でも似たような感想を書いた気がしますが、今回の方が確固たる気持ち。

全面的にモダン化されていて古さがなく、ストレスなく熱中できるポケモン。近年の『ポケモン』ゲームはシリーズの中では開発における挑戦が多め。ただシステムだったり伝統における古さが割と残っていて、部分的な古さもありつつ。一方で今作は全面に手が入っていて特に今作コアゲームプレイループが練られていて、常に達成目標がありそれを追いかけるのが楽しい。時間がどんどん過ぎていく。いいゲームの証ですね。億劫な要素も極限まで削ぎ落とされていて良き。

それと感じるのは、スペックアップにおける恩恵がでかい。Switch 2版で遊んでますが、過去ポケモンゲームにあった「世界観よくできてるのに技術的な違和感がある」という状況がかなり減った。モーションぎこちなかったり、背景テクスチャ解像度低かったり、フレームレート低くて違和感強かったり、そういうのがないのが嬉しい。没入して途切れない世界になってて良き。逆にここまでキレイだとポケモンのテクスチャがツルツルなのがやや気になるが……ここらへんは今後また改善していってくれるでしょう。それぐらいちゃんと進化していて遊んでいてとにかく楽しいです。
by. Ayuo Kawase

AUTOMATON JP
AUTOMATON JP
記事本文: 1081