『バトルフィールド6』オープンベータは情報量めっちゃ多い。『NIDANA』は「疲れてる時に見る夢」。『Öoo』は丁寧なパズルゲーム。扇風機つないでみた。今週のゲーミング
Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。505回目です。Games。

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猛暑対策

暑いので扇風機を買いました。フレキシブルアーム状のケーブルが付いたUSB接続のもので、これをNintendo Switch 2本体に取り付けて、涼みながら快適にゲームを楽しもうという算段です。ということで早速接続してみたのですが、最初に少し回るがすぐに停止してしまう。2つあるUSBポートのどちらに挿しても同じ。適当に安物を買ったのがまずかったか。
ただ、Steam Deckなど別の機器に接続してみると問題なく動作したため、製品の不具合ではなかった模様。Nintendo Switch 2のUSBポートの電力供給が少ないか、仕様が何か特殊だったのかもしれない。そんなこんなでSteam Deckで使用してみたら、顔に近い位置になることもあって、かなりの風量を感じられる。涼しさの面では意外と実用的です。一方で、動作音がうるさいのが悩みどころ。真面目に活用するならイヤホンと併用する必要がありそうです。
by. Taijiro Yamanaka
自分も苦しまねば無作法というもの

『FALLSTRUKTUR』をプレイしました。この手のゲームを紹介する記事を書いたからには、自分もこの苦行を味わうべきだと思い、降りて、落ちて、落ちすぎてしまって、また降りてを何度も繰り返しました。なんとかクリアまで到達し、こうしてNow Gamingを書けたので、今はほっと一安心といったところです。コースはわりと短めで気軽に取り組める作品だったので、アクションがそれほど得意ではない私にはちょうど良かったです。アクション慣れしている方なら、すぐにクリアできちゃって拍子抜けするかもしれません。
何度もやり直したので序盤はほとんどノンストップで駆け抜けられるくらいになったのですが、まだ1回しかクリアしていないため中盤以降はほぼアドリブ。実績は一つも解除できておりません。クリアまでにかかった時間的に1つくらいはいけるかと思っていたんですが、全然そんなことはありませんでした。私はひとつ、とんでもない思い違いをしていたようです。実績にまで開発者の遊び心を感じる、素敵なゲームでした。
by. Naoto Morooka
丁寧なパズルアクション

今週は『Öoo』を遊んでいました。本作は、爆弾を生み出せるイモムシが脱出を目指して進んでいく、探索パズルアクションゲームです。主人公はジャンプや攻撃といったアクションは出来ません。代わりに爆弾の生成と設置、起爆が可能。生み出した爆弾の爆風でブロックを壊したり、爆風で自身が縦に横にと飛んだりなど、爆弾を上手く活用して進むパズルアクションが展開されます。限られたアクションと、世界を支配するいくつかの法則をいかに使うか。知識とひらめきがものを言うタイプのゲームになっています。『ElecHead』の開発者、生高橋氏の新作です。
本作はこの手のゲームとしては、アクションの使い方や法則に気づきやすい作品になっています。本編の範囲だと進行ルートもわかりやすく、気づかせるための一見不可能な設問も丁寧に作られています。そのため慣れたプレイヤーや得意なプレイヤーは濃密な体験が、不慣れなプレイヤーでも醍醐味を味わいやすいゲームプレイが展開。スムーズにいけば2時間かからない内容なのですが、ジャンルの旨味を損なわず万人向けに丁寧に仕上げた内容が印象的でした。
by. Keiichi Yokoyama
しめやかに爆発四散

『Arashi Gaiden』をプレイしていました。主人公で忍者のArashiが、犯罪組織に単身乗り込み、敵を殲滅していくことが目標です。Arashiは基本的に移動する際には、踏むと起動する罠や壁などにぶつかるまで直進し、敵とすれ違った場合には斬撃を加えつつすれ違います。ボスはともかく、通常の敵は2発程度攻撃を与えれば大体倒れますが、Arashiも初期体力は3と少なめ。ターン制なのもあり一度のミスが致命傷にもなりうる。どのように敵を倒していくか、またスキル用のポイントをいつどこに使うかといった判断が必要になるわけです。
ターン制アクションと謳われていますが、プレイヤーが動かない限り敵も動かず、クリアが遅いこと、ミスのペナルティが特にないので、一挙一動をじっくり思考することでパズルゲームを遊ぶようなプレイが可能。一方で判断に自信があれば、クリアタイムやノーミスに挑戦すれば、息もつかせぬ天界のスピーディーなターン制アクションが楽しめる。設定を変えたわけでもないのに、プレイスタイルを少し変えるだけで、ゲームプレイのジャンルも変わっていく。遊び方の懐の広さを感じました。日本語訳は怪しい部分が多くありますが、ドット絵のアニメーションやズバズバと敵を切り抜ける爽快感は気持ちがよく、お手軽ながら面白いと思います。
by. Kosuke Takenaka
情報量大洪水

『バトルフィールド6』のオープンベータを遊んでいました。とりあえずコンクエストを遊んだ感想としては「画面中に動くものがいっぱい」。破壊表現のパワーアップも相まって、マッチ開始直後からひっきりなしに木々が倒れ、家々が崩壊する混沌ぶりです。競技性の高いFPSなら「視認性が悪い!」となりそうですが、個人的には『BF』なので満足。
なお筆者がシリーズ作品をしっかりめに遊んだのは『V』まで遡りますが、本作は少なくともオープンベータの収録マップで比べると同作よりもかなりハイテンポ。マップが入り組みつつ凝縮されているのでどこに敵がいるか予測しづらく接敵も頻繁に発生します。ほどよい緊張感と高揚感が続くマップデザインになっていました。
つづけてブレークスルーもプレイしましたが、こちらは攻撃側と防衛側が分かれているためコンクエストよりは分かりやすい戦況でプレイ可能。それでも現状遊ぶ限りでは膠着しすぎることはなく、テンポが良くて楽しいです。全体的に情報量ラッシュな『BF』らしさあふれる作風で、製品版にも期待大。ちなみに先述した視認性のほか、武器のバランスなどは現状好みが分かれそうな気もするので、製品版で調整されるかどうかも注目しています。
by. Hideaki Fujiwara
オレは……宇宙だったのか?

謎のゲーム『NIDANA』を遊びました。弊社アクティブゲーミングメディアPLAYISMからSteam向けに発売された、3Dウォーキングシミュレーターらしきゲーム。「疲れている時に見る夢」みたいなゲームでした。
一人称視点で、謎の世界を進むのですが……すべてがわからない。モノクロ調の幾何学的に作られた世界を進むのですが、マジで何もわかりません。ただただ、世界を進んでいく。よくわからないけど世界は動的で変化し、やたら先に進みたくなる。意味不明でありながら、どこか見たような既視感……そう、これは「疲れている時に、眠りが深い時に見る夢」だなと。
序盤から終わりまで、本当に何もわからない。「わからないがわからない」「でもなんかやっちゃう」「オレは宇宙になったのか?」みたいな感想がループし続けました。本作をアートという評もあり、確かにその表現には納得できるものの、結構インタラクティブ性もあるのでやはりゲームかなという感想。こういう意味不明だけど恍惚としてしまうアーティスティックで意味不明だけど記憶に残るゲーム、2010年代前半でSteamではちょいちょい出ていたイメージで、なんだかそういう時代を思い出して懐かしい気持ちになりました。
by. Ayuo Kawase