『エルデンリング ナイトレイン』は「本編でできなかったこと」めっちゃできるのが好き。でも緊張感ある。日本語追加ミステリー『Type Help』が面白かった。今週のゲーミング
Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。495回目です。

Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。495回目です。ゲーム情報いっぱい月。
オシャレな血みどろアクション

今週は、『Sick Samurai』の体験版が配信されたため少しプレイ。『Hotline Miami』の侍版といったスタイルの高難易度アクションゲームです。侍とは言っても、「サムライチャンプルー」や「カウボーイビバップ」から影響を受けていると開発者が公言しており、アニメ的フィクションの世界観。ジャズやヒップホップなどのローファイなBGMもソレっぽい。
本作では敵の屋敷に押し入り、各部屋を巡ってすべての敵を倒すことを目指す。メイン武器は刀で、サブ武器にはクナイなどが用意され、主人公も敵も一撃で死ぬ。刀での攻撃や回避はクールダウン制となっているが、敵を倒すと即リセットされるため、あらかじめ敵の配置や動きをうかがい、どの順番で倒すかなど攻略法を練ってから扉を破って斬り込む。なお、ステージ間には仲間との分岐式の会話パートがあり、すでに日本語表示に対応。製品版は2026年第1四半期にリリース予定です。
by. Taijiro Yamanaka
9連続アタック

シーズン5が開幕した『Faaast Penguin(ファーストペンギン)』をプレイしました。本作は類似のパーティー系レースゲームと異なり、各コースは1周を滑り落ちるかたち。しかし、アタックやギミックやライバルの動きに応じて、同じコースでもプレイするたびに違うルートやショートカットを走れることが特徴です。これまでシーズンごとに4つのコースと新たなギミックが追加されてきました。
シーズン5で追加されたギミックはランダムに降り注ぐ「星」と、星を消費してアタックできる「星の枠」。この仕様を知った時点では、過去シーズンのギミックと比べて地味に感じました。しかし、実際にプレイしてみるとその印象は一転。星の枠が所狭しと配置されてるため、本作の魅力であるアタックをこれまでよりも連続で発動できるようになってます。具体的には、これまでは稀に5連続アタックできる程度だったところ、シーズン5の新ステージにおいてはいきなり9連続アタックを達成。アタック後の浮遊感と一気に抜き去っていくスピード感が最高でした。6月12日からは『餓狼伝説』コラボも予定されており、そちらも期待しています。
by. Haruki Maeda
読める、読めるぞ!

『Poco』をプレイしていました。先週の時点でクリアはしていたんですが、Pocoの台詞が解読できるのではないかと思いついて、台詞を回収するために2周目に突入。ついでに隠し実績も見つけて全実績解除しておきました。
さて、問題のPocoの台詞ですが、あっさり解読できました。結論から言えばPocoの台詞も英語で書かれており、多くの場面では文法的にしっかりした文章になっておらず、単語を列挙するかたちになっています。ひとつの図柄につき英語のアルファベット1文字に対応しているシンプルなものでした。台詞の例を出すと「BELL POCO ROCKET CIRCUS FLY HOME」とか「BEETLES TOGETHER FRIENDS」といった具合ですね。スクショはゲーム中でほぼ唯一ちゃんと文章で喋っているシーンです。翻訳すると「ピエロは全員バカだよ」。なんてこと言うんだPoco。
ただ「BELL」という語については謎が多いです。自己紹介のような場面で「BELL POCO」と言ったり「POCO BELL」と言ったりしていて、これがフルネームなのか、何か別の意味を持つのかはわかりません。間投詞のように使っているのかも。あと、残念ながら台詞数がそれほど多くなかったためにQ/V/Xに該当する図柄は見つけられませんでした。見落としている条件付きの台詞などがあれば良いのですが。
by. Naoto Morooka
ファイル名特定ミステリーパズルゲーム

今週は、日本語翻訳が追加された『Type Help』を遊んでいました。本作は、ファイルを辿って大量の死体が見つかったという不可解な事件の謎に迫る、ミステリーパズルゲームです。1936年、Galley Houseと呼ばれる屋敷がありました。屋敷はずっと空き家だったそうですが、ある日なぜか大勢の地元住民が空き家へ訪問すると、死んだばかりの遺体が多数存在していたそうです。本作でプレイヤーは、死んだエージェントのコンピュータを調査。屋敷内の会話など記されたファイルを辿って、事件の全容を解き明かすのです。データベースを介した困難な調査が、テキストのみで繰り広げられます。
ゲームプレイでは、ファイル名の復元がメインです。本作ではファイル名を正しく打ち込むと、新しいファイルが開けます。ファイルは何らかの法則によって命名されているので、情報を元にファイル名を推理するわけです。ファイル名の特定に必要な情報はすべて提示されるわけではなく、時にはちょっとした力押しも必要となっています。推測を重ねるのでなかなか難しい瞬間もあるのですが、その分新しいファイルが手に入った瞬間の達成感は抜群。やりがいのある難易度と、確かな手応えで気持ちの良い瞬間が印象的でした。『Return of the Obra Dinn』『Her Story』などの影響を受けており、そのあたりをイメージするとわかりやすいかもしません。
by. Keiichi Yokoyama
準備万端、からの絶望

『エルデンリング ナイトレイン』を遊んでいました。いわゆる野良マッチングで遊んでますが、『エルデンリング』をやり込んでそうな手練れが多い印象。今回のパーティーなら夜の王まで勝てるだろうと自信満々になりがちなのですが、実際はそうもいかない。いざ夜の王との戦いが始まると普通に惨敗します。
しっかり準備したうえでイチかバチかの大勝負を挑むという点は、個人的にはバトロワゲームのような感触。夜の王戦では、2日目までにかけた手間を無駄にしたくないという緊張感が凄いです。まあまあの時間をかけてあっけなく死ぬ恐ろしいゲームサイクル。短いサイクルでボスにリトライし続ける『エルデンリング』やソウルシリーズとはひと味違うシビアさです。とはいえもし負けても遺物や、拠点での通貨になるマークを得られるので時間が完全に無駄になるわけではないのは巧いつくり。
現状ではもうひと押し遊びやすくしてほしい部分もちらほらありますが、持ち味となる緊張感は凄く好み。まだ遊び始めなので、今後登場する何かしらに心を折られるかもしれないという一抹の不安もありつつ、今のところかなり楽しめています
by. Hideaki Fujiwara
ビュッフェスタイルエルデン

『エルデンリング ナイトレイン』にハマりました。いにしえのオールドタイプゲーマーなので「マルチメインかぁ」とかいろいろ思っていましたが、かなり好きです。お気に入りは守護者。大盾構えてうまくタゲとりながら「死なない」を頑張るとそこそこ貢献できるのもあり、足を引っ張らないプレイがある程度できるので愛用してます。
『エルデンリング』本編の「興味あるけど使わなかったもの」をたくさん使えるのがとても好き。武器も戦技も魔法も、たくさん種類があって楽しいゲーム。なのですが、武器は1本集中強化するのが基本。強敵たちと戦わないといけないので、1本特化強化になりがち。結局お供武器は刀とかに固定しがちだったり。それと道具についても、もったいない精神であんまり使えず意義も死に気味だった。
『エルデンリング ナイトレイン』なら、いろんな武器にさわれるし、いろんな戦技にさわれる。なんならコロコロ武器も変えられるし。道具もガンガン使っていくスタイル。「いろんなアイテムあって楽しげだけど、リスクとりたくないからどれも使えないんだよな。でもさわってみたかったな」という惜しい気持ちがずっとあったので、自分としてはいろんな遊び方ができるのでとても嬉しい。とはいっても、やはり盾もって刀大剣振り回すという本編と同じ動きしがちですが、修練場もあるので、いろんな武器やプレイスタイルを試してみたく、いっぱい楽しみがあって嬉しいです。
by. Ayuo Kawase