『The Elder Scrolls IV: Oblivion Remastered』の美しさと粗さと。『餓狼伝説 City of the Wolves』のならではさ。『ハンドラ』に生気吸われる。今週のゲーミング
Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。490回目です。

Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。490回目です。もうすぐGW。
グラグラ爆盛タワー

今週は『爆盛食堂』を少しプレイ。さまざまな食材を上から落とし、崩れないようにしてできるだけ高く積む物理バランスパズルゲームです。パンケーキやラーメン、ハンバーガーなどステージごとに料理のテーマが異なり、使用する食材も変化。ただし最初は1種類しかなく、クリア評価により獲得できるポイントを集めて、追加食材をショップで購入するかたち。ステージもショップでアンロックできる。
積んだ食材の物理シミュレーションは結構繊細で、使用食材が少ないと形状パターン的に調整はしやすいが、料理として物足りない。見た目に美味しそうというだけで本作を買ったのに、あまりの寂しさに最初ちょっと戸惑った。思い描いた爆盛料理を作れるまでの道のりの長さは想定外でした。とはいえパズルゲームとしては、食材が増えるに従って獲得できるポイントも増加し、爆盛クリアできると気持ち良い。あ、ちなみに上の画像の爆盛はサンプル(公式スクショ)です。
by. Taijiro Yamanaka
寝ても覚めても“R.E.P.O”

最近はずっと『R.E.P.O』を遊んでいます。本作は『Lethal Company』と似た系統のゴミ拾いゲームなのですが、『Lethal Company』と大きく違うのは「ある程度、敵への対処法が存在すること」そして「キャラクターアップグレードが存在すること」です。そのためコミュニティでは毎日のように新しくクリエイティブな戦闘方法が提唱されており、本作の奥深さに感心しています。
2~3週間ほど前に購入し、プレイ時間はすでに118時間強。日本語でのコミュニティサポートが薄めなので、「ここは自分が立ち上がらなければ」と日本語版ガイドを作成したり、フレンドに勧めたりと布教活動中。最近は自身にチャレンジを科して、ソロ『R.E.P.O』チャレンジを実施中です。
最終的に12時間かけてレベル26までは到達したのですが、クリア直前でHuntsmanの射撃を食らい、奈落へ落ちてしまいました。いまだにトラウマのように悔しさが蘇ります。ただ本作は恐ろしく中毒性が高いゲーム。早期アクセス配信が開始してから一度もアップデートが来てないのに、毎日のように起動してプレイを続けています。
by. Mayo Kawano
思ったよりイチャイチャしてた

RPGツクールで制作されたノベルゲーム、『Clinical Trial』をプレイしました。無料・日本語化MODあり。主人公のAngelが金につられてADHD関連の治験に参加し、看護師の男性Leeと関係を深めていくお話です。
ビジュアル面では立ち絵・スチルが豊富。Angelがジャケットの紐を噛んだり指でいじったりするところも立ち絵で表現され、カートゥーン的でラフな絵柄でありながらも生きている感じがあります。BGMの使い方、入りのタイミングなども丁寧で、全体にクオリティが高い感じでした。
話としては、Angelは明らかに自己肯定感が低く、Leeもうつ気味。どちらも積極的にものごとを進められるタイプではありません。そんな二人が患者と看護師という関係でありながら、ひょんなことから内面をさらけ出して話すようになり、最終的には同棲まですることに。プレイ前に思っていたよりもかなり本編のイチャイチャ度が強めで恥ずかしいやら胸焼けするやらでした。
いわゆる「衝撃の展開」はこの手のショートゲームにつきもので、このゲームもご多分に漏れず倫理にもとる展開が待っています。とはいえ、そこまでぶっ飛んだ展開でもなく、狂気的でありつつも愛を感じ、納得・共感できなくもない展開。ヤンデレ好きならかなりおいしい感じでした。日本ではあまり流行ってないようですが、ぜひプレイしてみてほしいです。
by. Arata Watanabe
可愛いだけじゃないローグライクカードゲーム

今週は、『Phantomancer』を遊んでいました。本作はデッキ構築型のローグライクカードゲームのシステムをベースに、ファントムと呼ばれるユニットの召喚要素を取り入れた作品です。召喚したユニットは好きな位置へ配置可能。敵の攻撃を受けさせたり、バフで強化していったり、所持効果でサポートさせたりなど、状況や能力にあわせて活躍させられます。またファントムの中には、上級ファントムと呼ばれる盤面のファントムを代償に召喚する強力なユニットも存在しています。上級ファントムを含めた一部のカードは、デッキや通常ハンドとは別のポーチに収納されて、いつでも好きなタイミングで使用できる点も特徴でしょうか。可愛い姉妹も登場します。
触ってみると思った以上にしっかりした作りの作品でした。なかなか歯ごたえがあるので、イマイチ噛み合うカードが集まらなかったり、油断していたりするとあっさりやられてしまうんですが、中には強力なカードやシナジーも存在。上手くデッキが回ると、カードをプレイしているのにマナとハンドが増えていくこともあります。ファントムの配置と関連した敵の攻撃への対処も戦略性があり、カード強化もドローやマナの増加といった能力を付与するタイプになっていて、全体的に気が利いています。かなり練り込まれた緊張感のあるバランスを、強カードやコンボ、ユニットの配置でどうにか切り抜ける、可愛いだけじゃない1本でした。
by. Keiichi Yokoyama
飢えた狼

『餓狼伝説 City of the Wolves』を遊んでいました。ロナウド氏やガナッチ氏の登場で関心を持ったというのもありつつ、『餓狼伝説』シリーズに触れたことがなく、もともといつか遊んでみようと思っていた次第でした。『KOF』は難しくて挫折してしまったので、SNK作品をちゃんと遊びたかったという個人的な事情もあります。
フェイントとブレーキングを入れ込んでおく必要があることにはまだ慣れませんが、REVアクセルシステムとあわせ、コンボが非常にかっこよく、練習のモチベーションになる。やはりかっこいいコンボは実戦で決められれば一番ながら、トレーニングで「できた!」となる瞬間の喜びもひとしお。忙しいゲーム運びと相まって実戦の精度は目も当てられないものの、『餓狼』ならではの楽しさを堪能しています。なおせっかくなので“バロンドール”を目指して最初はロナウドを触ったところ、案外テクニカルで難しい。そのためひとまず強い技を振り回せるほたるを使っています。ただそのうち調整されそうな気もします。
ところで本作にはガナッチ氏をはじめAfrojack氏など有名DJの手がける曲も登場。ゲーム内のジュークボックスでは「REV IT UP」としてアルバム化しており、「コンピレーションアルバム付き」格闘ゲームとしても遊べる贅沢さもあります。順次音楽配信サイトにも登場するので、一度聞いてみてはどうでしょうか。
by. Kosuke Takenaka
あともうひと押し

『The Elder Scrolls IV: Oblivion Remastered』を遊んでいました。オリジナル版は初めて遊んだベセスダ作品、かつ初めて遊んだ一人称視点のオープンワールドゲームで、当時ドハマりしていました。後に発売された『Skyrim』よりも『Oblivion』の方がプレイ時間はずっと長かったと思います。
そんな『Oblivion』の復活ということで感慨もひとしお。タイトルこそリマスターですが、Unreal Engine 5で刷新されたことでグラフィックが飛躍的に綺麗に。また当時できなかったダッシュが実装されたり、攻撃モーションもきびきび動いたりと、少なくともアクション周りには古臭さを感じない。頻繁にロードを挟むエリア分けなどは当時のままですが、それ以外のところは巧く現代化されていて嬉しいです。
ただ、だからこそ残された粗削りな部分は気になるところ。UI操作をあとひと押し便利にしてほしかったり、最適化不足だったり、不具合からか雨がやたらと降りやすかったり。オリジナル版に由来しているところもあればリマスターで新たに生じた課題もありそうです。
オリジナル版の良さはほぼそのままですし、プレイしているとグラフィックが強化されたシロディールの絶景ぶりに息を呑むことも多々あり、リマスターとしては贅沢すぎる出来。また長く遊びたいゆえに、もうひと押しアップデートで磨き上げられることに期待しています。
by. Hideaki Fujiwara
まだ終わんないんですが

『HUNDRED LINE -最終防衛学園-』(ハンドラ)を遊ぶため、ここしばらく何週間か本企画をお休みしていました。が、完全クリアを目指していますがまだ終わりません。え、ずっと遊んでるんですけど……?ネタバレはできないので詳細は言えないのですが、とにかくボリュームがすごい。基本的に「ずっっっとイベントが起こり続けるゲーム」なので、それが面白くてやめられないのですが、反面として遊ぶにあたってのカロリーがすごい。起こる出来事も多彩なので、情緒も大変。
ゲームで疲れるというと、集中できないとか、中だるみするとか、漫然と疲れることが多いです。が、本作は目まぐるしくて疲れるという。自分はこういう体験したことがないので、それ自体は面白いのですが、情報量がすごいので知恵熱が出ます。『ハンドラ』の合間に違うゲームを遊ぶまである。プレイヤーからエネルギーを吸い取りまくるかなりイカついゲームで、こんなゲームと今後出会えるのか?というぐらいです。
by. Ayuo Kawase