『Fallout 4』大型Mod「Fallout London」はスピンオフ級。デッキ構築型料理ローグライト『やけくそ料理人と不良債権』を楽しむ。ハードコアパズルゲームで20時間溶かす。今週のゲーミング

Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。451目です。

Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。451目です。夏休み羨ましい。

窓からの何気ない風景


今週は『Beyond the Curtains』の体験版をプレイ。大きな窓のある部屋の固定カメラにて、窓の外の光景をただ眺める作品です。窓からは外の通りを行き交う人々や、移りゆく風景の様子を眺めることができる。たとえば遊びに行く子供や、犬の散歩をする人、屋台のトラックなどが通り過ぎ、また背景では野良猫が来て昼寝をしたり、飛行機が空を横切って行ったり。程よく間隔があり日常感がある。通学中の女学生2人組も「日常」感があるのは気のせいか。

部屋にはラジオがあり、選局して音楽や番組を聴くことができる。ちなみに番組は台湾のVTuberが音声を提供しているそうな。プレイヤーが直接インタラクトできるのは基本的にラジオのみですが、窓の外の出来事に少し変化を与えられる場合もあるとのこと。ジーッと眺めるというより、放置してたまに目を向けて楽しむ作品といえる。製品版には複数のシチュエーションが収録されるようです。
by. Taijiro Yamanaka


デッキ構築型お料理ローグライト


今週は、『やけくそ料理人と不良債権』を遊んでいました。本作はカードで厨房を回して時間内に評判を高める、デッキ構築型お料理ローグライトです。基本的にカードには魚+4や肉+2など、獲得できるリソースが記されています。本作では、リソースを使って料理を作成。お客さんに提供することで、目標の達成を目指すのです。カードはシンプルな効果が多めで遊びやすく仕上げられており、その上で完成させた料理が成否をわけていきます。

本作ではターン終了時、カードで得たリソースが廃棄されます。料理は作り置きできるのですが、料理にも廃棄時間が設けられています。またお客さんには寿司が食べたいや映える料理がほしい、合計おいしさ7以上など、それぞれ要望が存在。廃棄時間に焦って客を呼ぶと、作るのが大変な寿司やハンバーグの要望ばかりで店が回らなくなることもあり、悩ましいゲームプレイ選択が繰り広げられています。

ハードまでは難易度控えめなのですが、ベリーハードでは厄介な客が多数登場し、かなり歯ごたえのあります。ゲームプレイ中には、評判が高まると客からの期待値が上昇。ドローやおいしさを高める効果など、カードによる強化要素も重要です。プレイ選択の悩ましさやランダム性もあり、クリアを目指してつい何度も挑んでしまう内容となっていました。なお本作は開催中のウディコン参加作品の1本。ウディコンにはほかにも力作が多数登場しています。
by. Keiichi Yokoyama


ややカジュアルめなDaD?


早期アクセス開始された『Dungeonborne』をちまちまと触っていました。『Dark and Darker』と比較しても独自性がちゃんとあって、これはこれで楽しいです。ゲームテンポがやや速めで、PvPの手ごたえはこっちの方が面白いかも。あとダンジョンが結構明るめなのでLight and Lighterと言われたりしています。

装備をクラフトできるエアルーム機能が非常に良くて、OPも比較的自由に付けられるため自分好みの装備を作れるのが楽しいです。武器、防具、アクセサリーごとに一枠ずつしか持ち込めないので、ドロップ品の価値もちゃんとあります。『Dark and Darker』にもあったらよいのにな、と思う機能です。またハクスラ系っぽい感じで、エピックやレジェンダリーアイテムがドロップすると、音と共に光の柱が立つのが報酬系をダイレクトに刺激してきてたまらないですね。

反面これはちょっとなという所も割とあり、その個人的筆頭はミスリルの結社といういわゆるプレイヤーSCAVモード。初期装備も結構強いわりに死んでも失うものがないためノーリスクで突っ込んでくるので、正直このゲームにはいらないんじゃないかと思っています。しかもプレイテスト時には死んでも5秒で復活するという、思わず開発の正気を疑ってしまうものすごい仕様だったのですが、すぐに復活しなくなりました。
by. Jun Namba



「両方」やらなくっちゃあならない


今週は『祇:Path of the Goddess』を遊んでいました。禍福山と呼ばれる、穢れに覆われた土地を祓うべく、主人公の宗と世代が村を巡って「畏哭」に立ち向かうこととなります。

本作は昼パートと夜パートにわかれており、夜パートでは鳥居から現れる畏哭から世代を守ることになります。タワーディフェンスにおいては、いわゆる襲撃フェーズはユニットを増やす程度の介入しかできなかったりもしますが、本作は自分が畏哭と戦うことすらできる。ただそれで戦略部分が解決するかというと、そうでもない。やはり村人の配置、役職、ギミックの準備が大事で、村人と協力する大事さが確保されている。昼間は寝て過ごしていられないわけです。

主目的は世代を鳥居まで導くことですから、霊道を引くことにリソースを使いたい。ただそうすると村人の用意が進まない。しっかり村を昼間に探索して村人を解放し、ギミックを用意して……とすると今後は世代がほったらかしになったり。難しすぎないので、マネジメント自体はそこまでシビアでなくてもいいのですが、これが結構忙しく、やりがいがある。この忙しなさの部分がプレイにおける一番の魅力なのかもしれません。多くの要素が備えられつつ、それらがしっかりと噛みあい機能していて、楽しく遊べています。
by. Kosuke Takenaka


スピンオフ新作級、ファンメイド風味


『Fallout 4』PC版向けの大型ファンメイドMod「Fallout London」を遊んでいました。Mod開発チームは“DLC規模”と謳っていますが、もはやスピンオフ作品級。特に英国要素満載の密度高めマップには舌を巻きます。赤い二階建てバスや電話ボックスに始まり、紅茶のティーバッグなど英国感のある小物まで散りばめられていて驚き。抜かりなく作り込まれています。

またPip-Boy代わりのデバイスが用意されていたり、Vault-boyと別のキャラがアニメーションで用意されていたり、能力強化システムが本編と違っていたり。ゲームプレイ自体はベースとなる『Fallout 4』と変わらないものの、システム部分に手が加えられているので思いのほか新鮮。

総じて非公式Modとは思えないクオリティですが、良い意味で何となくファンメイドらしさが感じられる部分もあります。たとえば冒頭で“カセットふーふー”する懐かしネタが唐突に盛り込まれていたり、ボイスの音質がキャラによってほんのり違っている気がしたり。有志で各々のアイデアや頑張りを詰め込んだことが垣間見える部分で、個人的には凄く好きです。
by. Hideaki Fujiwara


ハードコアパズルゲーム


Steamサマーセールで購入した『A Monster’s Expedition』に没頭中です。かわいいパズルゲームだ~と思ってレビューとか見ずに買ったのですが、スーパーハードコア。いわゆる倉庫番スタイルのゲームなのですが、オープンワールド形式になっており、エリアはがっちり接続。解けば解くほど世界が広がっていく。20時間遊んでもまだエンディングにたどり着けない。ずっとパズルし続けるので頭おかしくなりそうです。ただビジュアルやサウンドがものすごーくChill。Steam Deckに入れて遊んでいるので、ぱっと疲れた時に起動してそのままプレイして、飽きたらやめるスタイル。楽しい。

ところでこのゲーム、オープンワールド系なので攻略順は各々。そしてステージ名などもないので、攻略するためのWalkthroughを見つけるのもめちゃくちゃ大変。パズルの難易度も高いし、その解法を見つけるのも難易度高い。なので、一度詰むとめちゃくちゃ大変です。ただ、そのへんもインディーゲームっぽさもあり。かなりハードコアでボリュームたっぷりで、Steamだけでなくコンソールやモバイル向けにも配信されています(宣伝)。
by. Ayuo Kawase

AUTOMATON JP
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