Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。306回目です。まだまだ暑いですね。
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4年半連れ添った初代はついに引退
今週はNintendo Switch(有機ELモデル)が発売。手に持った印象は従来モデルと変わらないですが、電源を入れると、狭ベゼル化したディスプレイのインパクトがすごい。想像していたより大きかった。ppiが若干下がった影響は特になさそうです。そしてベタですが、有機ELは本当に色が鮮やか。さらに煌めくエフェクトは眩く、黒は深い。同じゲームでも景色が変わるというか、情報量が増えたように感じます。
ほかに気に入ったのは背面スタンド。従来モデルのはおまけレベルでしたが、幅広になって安定性が高まり、無段階で角度調節できるのも素晴らしい。これなら、もっとテーブルモードで遊ぼうと思える。個人的には買い換えて良かったと感じていますが、TVモードメインの方にとっては微妙なモデルかも。ただ、LAN端子を搭載しUSBのボトルネックが解消された新型ドックは、興味がある人も多いのでは。単品販売されると良いのですが。
by. Taijiro Yamanaka
未来の戦場に置いていかれる
今週は『Battlefield 2042』オープンベータを遊んでいました。筆者は『バトルフィールド』シリーズに長いことあまり触れておりませんでした。本格的に遊んだのは初作『バトルフィールド1942』で、以降のシリーズプレイ経験は試遊に留まり、ほぼシリーズ初心者といえる状態です。そんな状態で本作に飛び込んだ筆者が感じたのは、強いノスタルジーと混乱でした。
まず、大人数でお祭り騒ぎの戦闘というコンセプトは相変わらずの印象。上空では航空機がグルグルと飛び回り、目の前の小隊を撥ねた車両が次の瞬間ロケットでスクラップになっていたりします。交戦距離も遠く、リスポーンの間隔も早いのでとにかく暇になる瞬間がありません。気になった点としては、特に暗所や緑の多いエリアで敵の視認性が低めな印象。また筆者の環境では、近距離の銃撃戦でFPSドロップやヒットボックスのずれと思しき現象に遭遇しましたが、オープンベータということもあり今後の改善に期待。ほかには、マップが広大かつ複雑と感じてしまい、試合の流れについていけないシーンも。ただ、この点については「筆者が老いたのかしら……」という懸念が拭えません。時代に置いていかれないように頑張ります。
by. Seiji Narita
推しのプロフ画面を見てくれ
『アイドルマスター SideM GROWING STARS(サイスタ)』を触っていました。メンズ版アイマス『アイドルマスター SideM』のスマホ向けリズムゲームです。前身である『アイドルマスターSideM LIVE ON ST@GE!(エムステ)』が8月にサービス終了となり、新生版として10月6日にリリースされました。事前登録開始からリリースまで1か月もかからず、突然来てびっくり。
メインストーリーが丁寧に作られているほか、細かな部分でアイドルたちの個性をしっかり描こうという気概を感じます。アイドルたちとトークアプリでやりとりできるのですが、アプリのプロフィール画面がそれぞれ個性的でかわいい。ノベルパートのLive2D立ち絵も指先まできれいに動き、見ていて楽しいです。アスランの誕生日エピソードがとても可愛かった。
しかし、ライブ映像はやはり3Dのほうが良かったのでは。本作はリズムゲーム中、2DグラフィックのSDキャラが動きます。振り付けなども丁寧につけられていて可愛らしいのですが、前身の『エムステ』は3Dモデルが歌って踊っていたのでどうしても比較して地味というか、ライブ感がない。今後3Dも実装してくれないかなあ。期待しています。
by. Aki Nogishi
ヒュプノノーツ
人生を追想するノンフィールドなRPG『ヒュプノノーツ』のNintendo Switch版を遊んでいました。本作は、突然不思議な装置が送られてきた主人公が、夢の中で人生を振り返るRPGです。記憶を辿るストーリーとRPGが結びつかないかもしれませんが、人生とはすなわち戦いの連続。本作における戦闘は物理的な戦いばかりではなく、にんじんやピーマン、クラスの嫌なヤツや自分自身の気持ち、JavaやPHPとの戦いなど、生きる上でのあらゆる困難が敵として立ちはだかるのでした。だいたい手強いのは人間関係な気がします。
ゲームプレイでは、レベルアップによるHPの全回復とランダムドロップのアイテムなどを頼りにしつつ、移動の度に減っていく時間内にステージクリアを目指していきます。試行錯誤をしながらステージを進めていくわけですが、本作では攻略上の要素がキャラクターや心理や環境に沿ったものになっています。攻略を通してキャラクターの心情が感じられるようで、スマートフォン版の高評価具合にも納得できる内容が待っていました。
by. Keiichi Yokoyama
職人芸
『メトロイドドレッド』をプレイしていました。ホリデーの主力として宣伝され、その期待度の大きさが伺えていましたが、任天堂の本気を見ました。近年ではメトロイドヴァニアという言葉がジャンル化しており、人気を博しています。『メトロイド』『キャッスルヴァニア(悪魔城ドラキュラ)』をかけあわせた言葉で、広大なマップを探索する横スクロール型アクションゲームの文脈で使われやすい。同ジャンルではさまざまな人気作が生まれておりますが、今作は始祖として、任天堂してのガチを感じました。
“操作性”を言い訳にさせない操作のレスポンスの良さや、細かい射撃調整のストレスを排除するメレーカウンター、丁寧に探索エリアを開放させていくステージ設計、探索におけるダレを防ぎメリハリを生むE.M.M.I.の存在。難易度は高いが、投げさせない設計になっていて、とにかく出来が良くてびっくりしています。3D表現をうまく使うことで、リッチさやダイナミックさも生まれており、没入感を高めます。あとサムスめっちゃかっこいい。ちゃんと『メトロイド』の課題や、メトロイドヴァニアゲームとしての問題に真っ向から取り組んでいて、らしい解決策を提示している点に好感をもっています。個人的には、『メトロイド サムスリターンズ』でいまいちだと思った部分にメスが入っていたり、これまでのシリーズの文脈もちゃんと汲んで作られていて、天晴です。
by. Ayuo Kawase