『VALORANT』PC版、最新パッチでとうとう「リプレイ機能」実装。投げもの追尾視点や三人称カメラなど多機能、まずは一部ゲームモード向けに
Riot Gamesは9月16日、『VALORANT』に向けてパッチ11.06を配信。PC版向けにリプレイ機能が実装されている。

Riot Gamesは9月16日、『VALORANT』に向けてパッチ11.06を配信。同パッチでは一部不具合の修正などがおこなわれたほか、PC版にリプレイ機能が実装されている。
『VALORANT』はRiot Gamesが手がける、基本プレイ無料FPSだ。プレイヤーらはエージェントと呼ばれる、それぞれの能力と役割をもったキャラクターを選択。5人1組のチームで攻守に分かれ、アタッカー側はスパイクと呼ばれるアイテムを指定されたエリアに設置し、一定時間防衛。一方のディフェンダー側は、スパイクの設置や爆発を防ぐことを目的とする。
今回のアップデートでは、そんな本作PC版に向けリプレイ機能が実装された。コンソール版には11月12日午前1時に配信予定のパッチ11.10にて実装される見込み。リプレイ機能は、現時点ではアンレート、コンペティティブ、スイフトプレイ、Premierにて利用可能だ。プレイヤーは『VALORANT』クライアントの「キャリア」ページより、リプレイファイルをダウンロード可能になる。また試合終了時に「対戦詳細」からリプレイを保存することもできる。
リプレイでは、試合に参加した10名のプレイヤー全員の視点を確認可能。ゲームの早送りや一時停止のほか、0.1倍から8倍速までの再生速度変更や壁越しでも敵/味方を確認できる輪郭の追加、リコンボルトなどの投射物追尾なども機能として実装されている。

なおリプレイデータにはボイス/テキストチャットが保存されていない。そのほか、切り抜きや共有、他プレイヤーへのリプレイファイルの送信はおこなえない。フレンドなどとリプレイを振り返る際には、画面共有や録画などが必要になるだろう。またゲームプレイとは直接関係のないスキンなどの情報は保存されていないため、表示されない。加えてリプレイはゲームサーバー視点でのデータのため、実際にプレイヤーが目にしたものとは多少見え方が異なるという。公式FAQでは、仮にチート行為のように見える挙動があっても証拠にはならないといい、あくまでも試合内での報告を推奨している。
リプレイ機能はかねてよりプレイヤーからの実装要望が寄せられていた機能だ。ただRiot Gamesによれば本作はマルチプレイヤーセッションを前提としており、ひとりのプレイヤーが映像を停止したり繰り返したりするリプレイ機能を当初は計画していなかったという。そうした経緯もありつつ、2024年5月にはプロトタイプがお披露目(関連記事)。長きにわたる開発を経て、この度ついにリプレイ機能が登場したかたちだ。ちなみにRiot Gamesは、今後リプレイに関する不具合の修正や、他機能の追加も前向きにおこなっていく方針のようだ。
『VALORANT』はPC/PS5/Xbox Series X|S向けに基本プレイ無料にて配信中だ。