除霊Co-opホラー『Phasmophobia』開発者、「続編制作はありえない話じゃない」と可能性示す。チームみんなに“いろいろ変えたいアイデア”はある
Kinetic Gamesが『Phasmophobia』に向けて8月12日にアプデを配信。本アプデに伴ってIGNが実施した開発者インタビューでは、続編として「Phasmophobia 2」の制作の可能性もあることが示された。

Kinetic Gamesは8月12日、『Phasmophobia』に向けてアップデートv0.14.0.0を配信。マップ「Grafton Farmhouse」のリワークを中心とした同アップデートにあわせ、米IGNがアートディレクターのCorey J. Dixon氏にインタビューを実施。Dixon氏は、本作正式リリースへの計画のほか、「Phasmophobia 2」開発の可能性も示唆した。
『Phasmophobia』は、ソロプレイおよび最大4人オンライン協力プレイに対応するサイコロジカルホラーゲームだ。プレイヤーは超常現象調査チームのメンバーとなり、さまざまなガジェットを駆使しながら、霊的存在が潜むといういわく付きの物件を調査する。本稿執筆時点では、Steamユーザーレビューにて63万件以上のうち95%が好評とする「圧倒的に好評」ステータスを獲得し、売り上げ2000万本を突破する人気作だ。

本作については8月12日にv0.14.0.0がリリース。アップデートでは既存マップ「Grafton Farmhouse」について、屋根裏部屋が追加され、部屋のテーマや大きさが各所で調整されるリワークが施された。そのほかいくつかの調整がおこなわれている。なお今年初頭に公開されたロードマップや開発元発表によれば、今後は完全新規マップ「Nell’s Diner」の追加や、「Horror 2.0」なる大規模アップデートの2026年配信が予定されていることも伝えられている(関連記事)。
こうしたアップデートやロードマップが配信・公開されていく中、米IGNはKinetic Gamesのアートディレクター、Corey J. Dixon氏にインタビューを実施。Dixon氏は本作について、2026年の「Horror 2.0」アップデートのリリースと連動して、ゲームにおける主要機能がすべて実装されると考えている旨を述べた。機能がすべて揃った1.0バージョン、つまり正式リリースは2026年内の「Horror 2.0」リリースと同時期におこなわれる予定のようだ。Dixon氏は続けて、「Horror 2.0」のリリースで開発を中止するわけではないとして、今後もマップリワークや新マップ実装といったコンテンツ追加については前向きな考えを示している。
一方で、IGNより続編として一から“Phasmophobia 2”を手がけようと考えたことがあるかを尋ねられたDixon氏は、「考えなかったわけではない(I wouldn’t write it off)」と返答。とはいえDixon氏によれば、『Phasmophobia』の続編をもし1から手がける場合には、スタジオとして変更を加えそうな点がさまざまあると考えているようだ。というのも同氏によれば、変更にあたっては社内でやるべきかそうでないかをスタッフ全員が議論するような要素が間違いなくあるだろうと予想。だからこそどうなるかはわからないとしつつ、続編制作は「絶対にありえない話ではない」として、開発の可能性を示唆した。
今回開発スタッフより直接、続編開発への前向きな姿勢が明らかにされたかたち。とはいえ、まずは『Phasmophobia』の正式リリースに向けた作業、そして「Horror 2.0」や「Nell’s Diner」追加といったロードマップの内容の実装がおこなわれていくのだろう。
なお『Phasmophobia』については、2020年より早期アクセス配信が開始。2024年内の正式リリースを予定していたものの、本稿執筆時点では未だ早期アクセスの状態のままだ。ロードマップで発表されたコンテンツの実装遅滞も見られるものの、今回改めて2026年内の「Horror 2.0」アップデートと同時に正式リリースする方針が示されたかたちだ。本作の正式リリースについても、続報を心待ちにしたい。
『Phasmophobia』は、PC(Steam)/PS5/Xbox Series X|S向けに早期アクセス配信中だ。