『マーベル・ライバルズ』の初月売上は「推定200億円」を越えるとの報道。ネームバリューに恥じぬロケットスタート
NetEase Gamesが運営する基本プレイ無料TPS『マーベル・ライバルズ(Marvel Rivals)』について、「初月の売上が推定200億円以上」との試算が報告されている。
『マーベル・ライバルズ』は、NetEase GamesとMARVEL Gamesとのコラボで制作されたチーム対戦TPSだ。対応プラットフォームはPC/PS5/Xbox Series X|Sで、12月6日より基本プレイ無料にて提供されている。本作ではマーベルのスーパーヒーローやヴィランたちがプレイアブルキャラクターとして登場し、ロール分けのある6対6のバトルを繰り広げる。
本作は2024年12月6日にグローバルリリースされ、直後には同時接続プレイヤー数が40万人を突破(関連記事)。その後もプレイヤー40万人前後を推移するなど大盛況を見せている。本作はプレイテスト時点でも大きな注目を浴びており、前評判やマーベル作品の人気が本作のプレイヤー数の増加を後押ししたかたちになるだろう。
そんな好調な滑り出しを見せた本作の初月の売り上げ推測を、中国のゲームメディアGameLookが報じた。方法としては、『マーベル・ライバルズ』における各プラットフォームのプレイヤー数などのデータと、『PUBG』をはじめとする財務報告がユーザーに開かれているゲームの売上データを照らし合わせているという。
その結果によれば、Steamにおける売り上げだけを取り上げても推定4億元(約86億円)以上。加えてPS5における売上は2億元(約43億円)以上、Xbox Series X|Sでは2000万元(約4億3000万円)以上であると推定。この3つのプラットフォーム分の推定収益をまとめると約6億2000万元(約133億円)。加えて、NetEase Gamesが運営する本作の中国版クライアントの分も含めると、全世界での初月推定売上は10億元(約215億円)以上なのではないかと報じられていた。
GameLookはこの結果に対し、今後もサービスを安定して継続するのであれば『PUBG』などと同じように、プレイヤーの課金率や、プレイヤー1人あたりの課金額が次第に高くなると推測。そうなると売り上げは年間数千億円ほどになり、NetEaseのゲーム事業収益の約10分の1を本作の売り上げが占めるのではないかと予測されている。
『マーベル・ライバルズ』における主な収益源と見られるのは、毎シーズン更新されるバトルパスと、各キャラクターのスキンやエモートなどのコスメティックだろう。本作のコスメティックの多くは実際のマーベルコミックや、マーベル映画のコスチュームやシーンを元にしている。こういった原作に準拠したコスメティックがマーベル作品のファンを中心としたプレイヤーの購買欲を高めているのではないだろうか。
本稿執筆時点では『マーベル・ライバルズ』の公式な売上データは公開されておらず、GameLookによる試算はあくまで第三者による大まかな推測となる。しかし、本作がセールス的にも好調であることは間違いなさそうだ。本作は1月10日より、シーズン1が開幕。そのアップデートが影響してか、プレイヤー数が急増。ピーク時には60万人を超えるプレイヤーがシーズン1となった本作をプレイしていた(関連記事)。また、シーズン1では、バトルパスを進めるためのミッションに調整が加わり、よりバトルパスを進めやすくなった。こうした施策も、今後の売り上げに影響を与えていくかもしれない。
『マーベル・ライバルズ』は、PC(Steam/Epic Gamesストア)およびPS5/Xbox Series X|S向けに基本プレイ無料にて配信中。