新作オープンワールド『キングダムカム・デリバランス2』の台本は「220万語以上」で超大ボリューム。生き方次第で物語変わるのでテキスト量が膨大
Deep Silverは日本時間2月5日に、Warhorse Studiosが手がける『キングダムカム・デリバランス2(Kingdom Come: Deliverance II)』を発売予定。同スタジオが「台本のボリューム」を公表し、その膨大さから注目を集めている。海外メディア80 Levelが伝えている。
本作は、一人称視点のオープンワールドアクションRPG『キングダムカム・デリバランス』の続編だ。舞台となるのは15世紀初頭のボヘミア王国。ボヘミアはチャールズ4世の統治の下で繁栄していたが、国王の死をきっかけに混乱に陥る。その後、跡を継いだベンツェスラウス4世は怠惰で評判が悪く、弟であるハンガリー王・シギスムントに幽閉されてしまう。そうしてボヘミアは、シギスムントの手勢に侵攻されてしまい騒乱の地と化した。
本作の主人公は、前作から引き続きヘンリーが務める。前作にてヘンリーは片田舎の村・スカリッツの鍛冶屋の息子として平和に暮らしていたが、ある日シギスムント直属の傭兵部隊に村を襲われる。そうして故郷と家族を失ったヘンリーが騎士見習いとなり、シギスムントへの復讐を誓いつつ、さまざまな任務を果たして生き抜いていく話が描かれた。
『キングダムカム・デリバランス2』では地方の下級貴族が中心となっていた前作から舞台も変化。ボヘミアの大都市クッテンバークを訪れることになり、王や上級帰属などが登場。宮廷での政治を巡った話が展開されることとなるようだ。またフィールドマップの広さも約2倍に拡張されるほか、カットシーンも前作から大幅に増加。グラフィック面などの強化だけでなく、大きくボリュームアップした続編となるようだ。
そんな本作では、台本の字数も膨大なようだ。人気YouTuberのESO_Danny氏が高く積み上がった『キングダムカム・デリバランス2』の台本を紹介し、大きな注目を集めている。同氏は、前作『キングダムカム・デリバランス』の台本には80万語が記されていたのに対し、『キングダムカム・デリバランス2』では“170万語”もの語数が綴られているとしている。しかしWarhorse Studiosによると、実際には『キングダムカム・デリバランス2』の台本の語数はさらに多いという。
同スタジオはESO_Danny氏の投稿を引用しつつ、実は『キングダムカム・デリバランス2』の台本には220万語以上が含まれていると報告。なお「ゲームの中でもっとも長い台本」としてギネス記録をもつ『バルダーズ・ゲート3』でも、台本内の語数は約200万語とされている。少なくとも台本上では、『キングダムカム・デリバランス2』には『バルダーズ・ゲート3』以上のボリュームがあるのかもしれない。発売後にギネス記録更新となるかどうかも注目されそうだ。
ちなみに本作では前作に引き続き、字幕・音声共に日本語を含む複数言語に対応予定。現状ではゲーム史上トップクラスのボリュームとみられる台本から吹替までおこなわれたようだ。日本語を含めローカライズに相当注力されたことも垣間見える(関連記事)。
なお『キングダムカム・デリバランス2』の台本のボリュームを増やしている一因とみられる特徴として、本作ではプレイヤーが好きな方向にヘンリーを成長させていくことができる点が挙げられる。本作ではイベントでの選択やスキルの成長などにより、誇り高く剣術に長けた騎士や、口先を頼りに生きる小悪党などを演じられるとのこと。また人々はヘンリーの行動を記憶し、反応を変えるという。プレイヤーの選択や行動次第でキャラのセリフもさまざまに変化を見せるとみられ、上述の膨大なボリュームの台本が用意されたわけだろう。本作では、プレイスタイルに応じたセリフの変化に注目してみるのも面白いかもしれない。
『キングダムカム・デリバランス2(Kingdom Come: Deliverance II)』はPC(Steam)/PS5/Xbox Series X|S向けに2月5日発売予定だ。