スクウェア・エニックスは欧米向けに『I Am Setsuna（日本語名: いけにえと雪のセツナ）』を発売すると発表した。対象プラットフォームはPlayStation 4/Steam。国内では2月18日にPlayStation 4/PlayStation Vita向けに発売されている同作は、「とりもどそう。ボクたちのRPG」というキャッチフレーズにもあるとおり、古き良きRPGへの回帰を目指した作品だ。『ドラゴンクエスト』や『ファイナルファンタジー』、『クロノトリガー』を開発してきたスクウェア・エニックスらしく、コマンド選択とアクティブタイムバトルを融合させた戦闘も注目ポイントとなっている。
『いけにえと雪のセツナ』は世界的なゲーム業界イベント「E3 2015」で発表されたことから、アナウンス以降は海外でも注目を集めてきたタイトルだ。スクウェア・エニックスは2014年8月にJRPGを中心に開発するスタジオTOKYO RPG FACTORYを設立しており、本作は同スタジオの第一弾タイトルである。わざわざスタジオを新設したことからも、スクエニがかつてのJRPGへの回帰に本気で取り組んでいることがうかがえる。
今回の北米版の発表のなかで特に注目したいのが対応プラットフォーム。対応機種の項目には、PlayStation 4とともにSteamの名前が刻まれている。日本ではPlayStation Vitaにも対応していたが、IGNがスクウェア・エニックスに確認したところ、欧米版はあくまでPlayStation 4とSteamのみに対応しているという返答を受けたようだ。
昨年スクウェア・エニックスから配信されたSteam向け『FINAL FANTASY VI』や『FINAL FANTASY IX』は日本語には対応していない。しかし、『LIGHTNING RETURNS : FINAL FANTASY XIII』は日本語でもリリースされており、3月3日に発売された『Life is Strange』では無料アップデートによって日本語音声を追加するという太っ腹な対応を見せている。今回はあくまで欧米版におけるSteamでのリリースなので、日本語が搭載されるかどうかは不明だが、後者のように日本語圏のプレイヤーも快適に遊べる対応を期待したいところだ。『I Am Setsuna』は2016年夏に発売予定。
