『バイオハザード RE:バース』、6月末でサービス終了へ。『ヴィレッジ』の無償特典PvPゲーム、“当初の想定期間を超える”サービスに幕

カプコンは2月6日、『バイオハザード RE:バース』のサービスを2025年6月30日に終了すると発表した。『バイオハザード ヴィレッジ』購入者向けに、無償特典として提供されているPvPゲームだ。

カプコンは2月6日、『バイオハザード RE:バース』のサービスを2025年6月30日に終了すると発表した。

『バイオハザード RE:バース』は、『バイオハザード』25周年を記念して制作された、オンライン専用のマルチプレイヤーアクションゲームだ。『バイオハザード ヴィレッジ』購入者向けに、無償特典として提供されている。本作では4~6人でデスマッチを繰り広げる“サバイバル・リベンジバトル”として、シリーズでお馴染みのキャラクターたちによる極限の闘いが繰り広げられる。


対戦のルールは1マッチ5分のポイントマッチ方式。ゲーム終了時にもっとも多くのポイントを獲得したプレイヤーが勝利となる。ステージに配置された武器やアイテムを駆使して、より多くの敵を倒すのだ。一方、本作ではプレイヤーキャラクターが倒されると、その肉体が超強力なB.O.W.(有機生命体兵器)へと変異する。B.O.W.は強大な戦闘力が特徴で、ステージに出現するウィルス多く持っているほど、より強力な変異を遂げられる。そしてリベンジを果たせば大量のポイントを獲得できるため、“倒される”ことも戦略として活かすことができる。

本作は『バイオハザード ヴィレッジ』の無償特典として発表。しかし2021年5月の『バイオハザード ヴィレッジ』発売と同時のリリースではなく、当初は同年夏の配信が予定されていた。その後延期を経て2022年10月に配信されることとなった(関連記事)。


SteamDBを見ると、『バイオハザード RE:バース』はリリース当初は約2000人の同時接続プレイヤー数を記録。その後は減少を辿り、近年は連日ピーク時でも20人前後となっていた。ユーザーレビューについては本稿執筆時点で約2800件中好評率が34%にとどまる「やや不評」ステータスとなっている。無償特典ながらもボリューム不足である点や、キャラクター間の性能格差などの目立つゲームバランスなどが課題として指摘されていた。

今回、『バイオハザード RE:バース』のサービスが2025年6月30日15時59分に終了となることが発表された。また3月4日0時には本作の新規配信が停止され、同日以降に『バイオハザード ヴィレッジ』を購入した場合は『バイオハザード RE:バース』を入手できなくなる。各有料DLCについても販売が停止される見込みだ。なお同日まで『バイオハザード RE:バース』を入手している場合、およびダウンロードコードを所有している場合には、6月30日のサービス終了までダウンロードが可能だそうだ。

サービス終了の背景も説明されており、本作は当初の想定期間を超えて運営がおこなわれてきたという。ただ新たな節目が近づいているといい、役割は全うしたと判断されてサービス終了が決定されたとのこと。


ちなみに『バイオハザード』シリーズのマルチプレイタイトルとしては、『バイオハザード RE:3』の同梱タイトルであった非対称PvP対戦ゲーム『バイオハザード レジスタンス』が存在。こちらは本稿執筆時点ではサービス終了については告知されておらず、今後もサービスは継続されるとみられる。

近年の『バイオハザード』シリーズでは、マルチプレイ対戦ゲームが無償特典となってきた。それぞれユーザー評価では苦戦もみられるものの一定期間サービスが継続されており、マルチプレイ対戦ゲーム開発のノウハウを得る狙いもあるのかもしれない。今後の新展開も注目されるところだろう。

バイオハザード RE:バース』は『バイオハザード ヴィレッジ』の無償特典として、PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/PC(Steam)向けに提供中。3月4日0時に新規配信が終了され、6月30日15時59分にサービス終了予定だ。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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