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500日以上監禁されていた少女、『Among Us』がきっかけとなり救助される。オンラインゲームが誘拐事件解決の糸口に
アメリカにて、500日以上にわたり行方不明となっていた17歳の少女が『Among Us』をきっかけとして救出されたようだ。

アメリカ合衆国にて、500日以上にわたり行方不明となっていた17歳の少女が、オンラインゲーム『Among Us』をきっかけに救出されたと現地メディアのKSLやDexertoが報じている。少女は男の自宅に監禁されていたとみられ、携帯電話回線を利用できないスマートフォンから同作をプレイし、ほかのプレイヤーと接触。その後のやり取りがFBI(米連邦捜査局)への通報につながり、無事保護されたという。
『Among Us』は、Innerslothが手がけるオンラインマルチプレイ対応の人狼ゲームだ。宇宙船などを舞台に、4人から15人までのプレイヤーがクルーとインポスター(裏切者)に分かれて対戦する。クルー側はさまざまなタスクをこなしながら、議論や投票を通じてインポスターの特定、排除を目指す。一方のインポスター側は、クルーの殺害や妨害工作によって勝利を目指す仕組みだ。また、ゲーム内ではチャットを通じてほかのプレイヤーとコミュニケーションを取ることもでき、互いの言動からインポスターを推理する、プレイヤー同士の駆け引きや議論も本作の魅力となっている。

今回救出されたのは、米ユタ州ガーデンシティに住む17歳の少女だ。少女は当時15歳だった2025年5月に行方不明となり、約1年半にわたって所在がわからなくなっていた。
連邦裁判所に提出された訴追資料によると、少女はSNS上で知り合ったオレゴン州在住のAdam Hunter Harmel容疑者(39歳)から、同州への渡航費用を援助すると持ちかけられたという。その後、Harmel容疑者は自ら車でユタ州まで少女を迎えに行き、自身の住居へと連れ去った疑いがもたれている。また、Harmel容疑者は移動中に少女のスマートフォンを川に捨て、自宅では少女の外出を禁じ、身体的および性的な暴行を加えたとされている。
その後、Harmel容疑者は少女に別のスマートフォンを渡していたという。この端末は携帯電話回線を利用できず、インターネットへの接続はWi-Fi経由に限られていたとのことだ。

しかし、少女はこの限られた通信環境を利用し、なんとオンラインゲーム『Among Us』を通じて外部との接触に成功した。少女は同作をプレイするなかで別の未成年プレイヤーと知り合い、交流を始めたという。やがて二人は別のSNS上でも連絡を取り合うようになり、少女はそこで自身の身元や、監禁されている状況を打ち明けたとされる。
この話は相手プレイヤーの母親にも伝わり、母親はFBIに連絡して事情を説明した。少女は当時、警察による捜索がすでに終了していると思い込んでいたというが、この通報をきっかけに、少女の救出に向けて事態が動き始めることとなった。

通報を受けたFBIは11月1日、少女とのビデオ通話を通じて詳しい状況を確認した。少女は監禁に至るまでの経緯を説明し、自身の証言を裏付ける証拠も示したという。こうして得られた情報をもとに捜査当局が動き、同日、オレゴン州にある住宅から自称所を無事保護したとのことだ。Harmel容疑者も交通検問の際に逮捕され、その後、未成年者を違法な性的行為の目的で州境を越えて移送した疑いで訴追されることとなった。
今回の事件では、『Among Us』を通じて生まれたプレイヤー同士の交流が、500日以上にわたる行方不明事件の解決に重要な役割を果たした。少女の訴えを受け止めた相手プレイヤーとその家族の行動が救出につながっており、オンラインゲーム上での交流が現実世界での救助につながった事例といえるだろう。
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