『Slay the Spire 2』で“もっとも完璧なカードは「強打」だ”と開発者が断言。弱くはないし強くもない、“パッとしない”最高傑作

『Slay the Spire 2』の開発者が考える「最も完璧なカード」は、アイアンクラッドの初期カード「強打」だという。

『Slay the Spire 2』を手がけるMega Critは10月30日、「ネオーレター」を公開した。そのQ&Aコーナーでは、開発者が考える「最も完璧なカード」としてアイアンクラッドの初期カード「強打」を挙げている。

『Slay the Spire 2』はデッキ構築型ローグライクゲームだ。対応プラットフォームはPC(Steam)。前作『Slay the Spire』は2017年より早期アクセス配信が開始され2019年に正式リリース、同ジャンルの金字塔として高い評価を受けている。その続編となる『Slay the Spire 2』は2026年3月6日に早期アクセスの配信を開始。本作では、プレイヤーは三層に重なる塔をモンスターとの戦闘を挟みながら登頂する。カードは塔を登るたびに報酬などから入手し、最終面にむけて最善のデッキを構築していく。

そんなMega Critは10月30日、Steamニュースにて毎月恒例の「ネオーレター」を公開。開発者がプレイヤーからの質問に答えるQ&Aコーナーでは、興味深いやり取りがおこなわれている。質問者はまず、本作の開発チームが早期アクセス中のコンテンツに積極的に調整をほどこしたり修正したりする姿勢を称賛し、そのうえで開発チームに「これは最初から完璧に作れたな!」と思うものはあるかと質問。それに対し、開発者のCaseyは「強打は完璧です」と回答している。

「強打」はアイアンクラッドが使用する初期カードの1つだ。2エナジーを消費し、8ダメージと弱体2を与える。またアップグレードをほどこせば、10ダメージと弱体3に強化される。弱体デバフを付与された敵はアタックによって受ける被ダメージ量が1.5倍されるため、ボスやエリート戦など中・長期戦で活躍するカードといえるだろう。アイアンクラッドが得意とする弱体軸で活躍するカードとして、前作から効果そのままに実装されている。プレイヤーからもよく親しまれたカードだ。

一方で、「強打」は2エナジーというコストの高さから使い勝手が難しい側面もある。単体のダメージ量は少なく、弱体を付与できるターン数も初期状態では2ターンと心もとない。デバフ後2ターン目にアタックを引けなかったり、防御を優先したりして、弱体デバフをほとんど活かせなかったという経験は本作のプレイヤーならあるあるだろう。そのため次ターンの手札や敵の行動を予測して、あえて「強打」を使わないといった戦略も有効だ。初期カードの1枚としては、なかなか頭を使わせられる奥深いカードといえる。

今回はそんな「強打」について、開発者が直々に「完璧なカード」と宣言したかたちだ。事実「強打」は前作の早期アクセス配信開始時から存在するものの、いちども性能の調整がおこなわれたことはなく、本作に続投してからも一貫してその性能を守り続けている。弱すぎず、強すぎず、痒いところには手が届かない、そんな絶妙な立ち位置にいる「強打」が、開発者の目線からは完璧なバランスとして評価されているのかもしれない。

ちなみに「強打」と「ストライク」を使用した場合、敵に17ダメージを与えられるが、同じく3エナジーを消費して「ストライク」を3回使用した場合の総ダメージ量は18となる。つまり第1層序盤では、2ターン目の弱体デバフを活用しないと“元”は取れない絶妙な性能になっているわけだ。こうした欠点を補うには、ほかの弱体付与カードと組み合わせたり、0エナジーのアタックやエナジー補充カードなどでエナジー不足を対策することが有効になる。

強みを活かしたいカードに合わせてカードを取得していく、「強打」はそんな『Slay the Spire 2』のデッキ構築における最初の指針となるカードともいえるだろう。多くのプレイヤーが最初に触れるであろうアイアンクラッドに「強打」が初期カードとして採用されているのは、そうした開発者の思惑もあるのかもしれない。

『Slay the Spire 2』はPC(Steam)向けに早期アクセス配信中だ。

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