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「ゲームを勝手に合体Mod」などAIゲーム改造が暴走するなか、Claudeに“こっそり制限強化”疑惑浮上。ゲームの中身が丸裸、逆コンパイル流行に歯止めか
逆コンパイルをはじめとするリバースエンジニアリング行為をAIモデルがブロックするケースが報告されはじめている。

AIの進化に伴い、逆コンパイルをはじめとするリバースエンジニアリングを用いた権利侵害行為が世界を揺るがしている。一方で、Anthropicの「Claude Opus 5.5」をはじめ、現在提供されている一部のAIモデルでは、そうした行為に加担する作業をブロックするケースが報告されはじめている。
Anthropicは対話型AI「Claude」を展開するスタートアップ企業だ。特に現在注目を集めているのが、同社から今年9月にリリースされた新モデル「Claude Opus 5.5」だ。先発の上位モデル「Claude Fable 5.1」に対して、トークン単価は安いにもかかわらず、数々のベンチマークでより優れた結果を示している。

Claude Opus 5.5はその登場後、ソフトウェアの「リバースエンジニアリング」にも活用されるようになった。具体的には、機械語で書かれた実行ファイルを解析することで元のソースコードに近いコードを生成する「逆コンパイル」などを通し、内部の処理などを把握するといった使われ方だ。なお昨今ではClaude CodeをはじめとするAIエージェントを解析ツールと連携させる「Reverse Engineer Anything(REA)」と呼ばれるツールなども登場しており、さまざまな人気サービスの機能を再現したクローンソフトを無断で作って公開するような行為も広まりを見せている。
それからほどなくして、ゲームコミュニティにも影響は広がった。逆コンパイルによって本来ソースコードが公開されていないプログラムの内部仕様が明らかになれば、システムの改変などがおこないやすくなる。これによってか、複数の人気作のゲームプレイを組み合わせた通称“マッシュアップMod”なども作られはじめた(関連記事)。一方、なかには同時起動したゲームの情報を仲介することで、両者のゲームプレイを組み合わせる「Passthrough Mod」と呼ばれるグレー寄りのプログラムも存在。それぞれ開発過程がすべて明かされているわけではないものの、こうした通信の仕組みを開発するにはプログラムの内部構造への理解が重要となるケースもあり、逆コンパイルの恩恵を享受している可能性は拭えないだろう。
そうした状況下で、Claudeのリバースエンジニアリングの能力に制限が課せられたとの報告が、今月より一部ユーザーから上がることとなった。報告によれば、安全チェックに抵触したという理由で、モデルが回答を中断するのだという(Kotaku)。Anthropicからはこうした状況について説明されておらず、実際にそうした制限が始まったのか、真偽は不明だ。
なお、リバースエンジニアリング行為自体が直ちに違法となるわけではなく、各種AIサービス側でもそれぞれのAIサービス自体の解析行為などを除けば、外部ソフトウェアのリバースエンジニアリングが一律に禁じられているわけではない。一方で、権利侵害や不正アクセスに該当するような場合には、法律や規約への違反となりうる。さらに、ゲームタイトルによっては、リバースエンジニアリングなどの行為が個別の利用規約で禁止されている。またSteamやNintendo Switchの利用規約では、それぞれが扱うソフトウェアについて同様の禁止事項があり、プラットフォーム単位でもそうした制限が設けられている。
AI利用者による相次ぐ権利侵害で、ゲーム業界に限らずさまざまな企業や個人が被害を受けているとみられ、たとえば先述したマッシュアップModについては、『エルデンリング』内に『スーパーマリオ64』のマリオを登場させるModを使用した際の動画は権利者による申立てで削除されているものもある。そうして話題が大きくなるなかで、事態を重く見たAnthropicが制限を決めた可能性はあるかもしれない。AIの性能が急速に上昇する今日では権利侵害に繋がるような利用例もあり、Claudeに限らず各社のAIサービスにおける対策強化が期待されるところだろう。
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