須田剛一氏の新作『ロミオ・イズ・ア・デッドマン』公式、メディアからの高評価レビューと一緒に「酷評レビュー」を堂々と紹介。「耳が痛い言葉も受け入れる」として

『ロミオ・イズ・ア・デッドマン』の公式Xアカウントがメディアレビュー紹介を実施。高得点だけでなく低得点のレビューも余さずまとめて紹介し、称賛を受けている。

グラスホッパー・マニファクチュアは2月10日、アクション・アドベンチャーゲーム『ROMEO IS A DEAD MAN(ロミオ・イズ・ア・デッドマン)』を発売した。本作の公式Xアカウントは2月14日、各メディアのレビュースコアを紹介。この際に高得点のレビューだけでなく低得点のレビューも余さずまとめて紹介しており、称賛を受けている。

『ROMEO IS A DEAD MAN』は、とある事件によって分断され消失してしまった宇宙を舞台とする三人称視点アクションゲームだ。主人公となるのは、FBI時空特別捜査官・通称「時空警察」のロミオ・スターゲイザー。デッドギアと呼ばれる“超クールなマスク”の装着によって死の淵から引き戻された彼は、マルチバースに存在する最重要指名⼿配犯たちを追跡すると同時に、恋⼈ジュリエットの突然の失踪にも直⾯することとなる。

ゲームは章仕立てで進行し、ロミオは捜査を進める中で、時空を跨いで跋扈する凶悪犯たちと対峙する。本作では、複数用意されたカタナ系の近接武器と銃系の遠隔武器を切り替えながら戦う、血しぶき飛び交うブラッディアクションが特徴。蓄えた敵の血を解き放って繰り出す特殊攻撃ブラッディサマーでは、周囲の敵を巻き込む強力な一撃を放つことができる。発動後も攻撃を重ねることで再びゲージを溜められるため、敵集団へ踏み込みながら攻勢を途切れさせずに戦えるのだ。

また敵として登場するロッターを育成し、味方ユニット「バスターズ」として編成できる要素も用意されている。戦闘中に入手した種を育てることで、攻撃支援や回復など役割の異なるバスターズを運用可能だ。配合によって性能の異なる個体を生み出すこともでき、プレイヤー自身の操作に加えて、随伴ユニットの組み合わせも戦力を左右するのが、本作の特徴となっている。

そんな本作は発売後すぐさまSteamユーザーレビューで高い評価を獲得。本稿執筆時点で約850件中90%が好評とする「非常に好評」ステータスを得ている。一方でレビュー集積サイトMetacriticでは本稿執筆時点でのメタスコアは100点満点中、PS5版が72点、PC版が76点、Xbox Series X|S版が78点となっている。なかなかの好評ではあるものの、特にPS5版では一部メディアからはNegativeに分類される低評価も寄せられており、PS5版は比較的低めのメタスコアになったようだ。

そんな本作のメディアレビュースコアについて公式Xアカウントが紹介をおこなった。ツリーポストになっており、1~3番目の投稿では満点やほぼ満点の高評価レビューを寄せたメディアがずらりと紹介。作中のキャラであるベンジャミン・スターゲイザーからの感謝が述べられている。ここまでなら、発売後の新作の高評価レビューなどを取りまとめたいわゆるアコレード的な宣伝施策として珍しくない。

ところが5番目の投稿から雲行きが変わっている。これまで緑色で高評価レビュースコアが紹介されていたところから一転して、黄色で“中くらいのレビュースコア”をまとめて紹介する画像になっている。先ほどよりは低めの評価が並んでおり、「ノるかソるかのゲームじゃ 気になったら触ってみてくれんかのう」と、ベンジャミンが人を選ぶ作品であることを示しつつフォローを入れている。

さらに6番目の投稿では赤色で「低めのレビュースコア」がずらっと紹介されることに。10点満点中4点や5点満点中2点といった、厳しいスコアを付けたメディアが9つ並んでいる。あわせて、苦悶の表情を浮かべたベンジャミンが「耳が痛い言葉も受け入れてこそ真の天才 精進あるのみじゃ」とコメント。辛口評価も受け入れて、余さずレビュースコアとして紹介しているということだろう。

この投稿には、あえて発売直後の宣伝タイミングで不評のメディアレビューも紹介する潔さを称賛する声も集まることとなった。また先述したようにSteamユーザーレビューでは好評を得ていることを示し、肝心のファンやユーザーは本作を楽しんでいるとして励ます反応も。プレイヤーから作品を称賛する声も寄せられており、包み隠さず不評レビューまで紹介するという一風変わった公式ポストは脚光を浴びることになったようだ。

なお本作を手がけたのは、須⽥剛⼀氏が率いるグラスホッパー・マニファクチュア。『ノーモア★ヒーローズ』シリーズや『シルバー事件』『シャドウ・オブ・ザ・ダムド』などを手がけてきた同氏にとって、5年以上ぶりとなる完全新規IPだ。満を持してリリースされた本作が、一部厳しいメディアレビューはありつつもメディア・ユーザーの双方から高い評価を得ているかたち。

そんな須田氏は過去に、海外メディアGamesIndustry.bizのインタビュー記事において、「みんなMetacriticのスコアを気にしすぎている」「重要なのは遊んでほしいと思うゲームを人々に遊んでもらうこと」との見解を示していたことがある。同氏は弊誌のインタビューでも改めてそうしたスタンスを説明しており、メディアレビューから算出されるメタスコアは気にしておらず、ユーザーレビューを重視していることを伝えていた。

そのため今回の『ROMEO IS A DEAD MAN』の低評価レビューが堂々と紹介された背景にも、メディアレビューであればその点数やセールス面への影響はまったく気にしていないといった姿勢があるのかもしれない。むしろ本作はユーザーレビューでしっかりと好評を得ていることもあり、開発元としては手応えを感じていることだろう。

ちなみにグラスホッパー・マニファクチュアからは、2026年内に未発表の新作タイトルをもう1本リリースする計画があるという。須田氏にとって久しぶりの新規IP『ROMEO IS A DEAD MAN』が好調な滑り出しを見せた同社の、次なる一手にも注目が集まる。

ROMEO IS A DEAD MAN(ロミオ・イズ・ア・デッドマン)』は、PC(Steam/Microsoft Store)/PS5/Xbox Series X|S向けに配信中。Steamではリリース記念セールが実施されており、2月18日まで通常価格から10%引きの税込4950円で購入可能。

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Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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