不正に入手された『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』のソフトや映像が出回っているとの報告があり、注意が必要な状況だ。同作パッケージ版が、オークションサイトにてユーザーにより出品・販売されていることが報告されている。またあわせて本作の海賊版も蔓延しつつあり、Twitchなどの配信サイト上で堂々と生配信された事例も見られるという。海外メディアVGCなどが伝えている。
『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』は5月12日に発売が予定されている『ゼルダの伝説』シリーズ最新作だ。『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』の続編にあたる。本作『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』の舞台は、大地と大空が広がった世界。スクラビルドやウルトラハンドといった新たな力を手にしたリンクがハイラルの異変に立ち向かう（関連記事）。
今回、本作が発売前にリークされ、ユーザーによりオークションサイトに出品されたり、海賊版が出回たりしていると伝えられている。TwitterユーザーのPory氏は、メルカリ海外版にてユーザーにより本作パッケージ版が出品され、取引が成立していることを報告。またパッケージの商品コード（UPC）から、そうした出品が“本物”である可能性が高いと推察している。また同氏はその後もメルカリでの出品を複数紹介しており、中にはパッケージの中身の写真が添付された出品もあったという（本稿執筆時点では削除済み）。
そしてTwitchなど配信サイトやコミュニケーションツールDiscord上では、本作の映像がユーザーによりストリーミング配信されているという。Twitchではそうした放送が著作権保有者の要請により削除されている状況にある。またP2Pファイル転送を利用して本作海賊版が出回っていることも報じられている（PC Gamer）。ある海外フォーラム上では、エミュレーターにて本作の海賊版が動作している映像も投稿されているとのこと。
なお前作『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』においても、発売前にWii U版のデータがリークされる一幕があった（Kotaku）。YouTubeなどでストリーミング配信され、最終ボスやエンディングなども含めさまざまなゲーム内要素が発売目前にリークされることになった。
続編となる『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』においても、発売日の約10日前にパッケージ版のユーザー出品や海賊版が蔓延しつつあるようだ。不正に入手されたゲームによるプレイ映像はTwitchなどでは任天堂により削除されているものの、ネタバレを目にする危険性は高まっているといえる。対応に追われる任天堂だけでなく、発売を心待ちにしていたユーザーからしても迷惑な話だろう。
なお任天堂は2月に、本作「Collector’s Edition」の特典のリーク者に法的措置を講じる構えを見せていた（関連記事）。発売目前のリークや海賊版の蔓延にも、厳しい対応がとられるかもしれない。いずれにせよ、本作を楽しみにしているユーザーは、SNS上などでのリーク情報に警戒が必要となるだろう。
『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』はNintendo Switch向けに、5月12日に発売予定だ。
【UPDATE 2023/5/2 12:38】
記事見出しを注意喚起を強調するものへと変更
