イーロン・マスクが『エルデンリング』をクリアしたと報告。“巫女無しと罵倒されたビルド”でエルデの王に

 
Image Credit: Steve Juvertson (CC BY 2.0) edited.

Elon Musk(イーロン・マスク)氏が『エルデンリング』をクリアしたようだ。同氏は5月23日、同作を通してプレイしたと明かし、その内容を称賛している。

イーロン・マスク氏は米テスラ社のCEO。世界有数の資産家でありつつ、Twitterへの頻繁な投稿で知られている。同氏はその言動でしばしば注目を集めており、最近では440億ドル(約5兆7000億円)にてTwitter買収合意に至ったものの、同サイトのスパムアカウントに懸念を表明。スパムアカウントの割合について丁寧に説明するTwitterのCEOに、“うんち”の絵文字リプライを突きつけるなど奔放な人物像を見せている。

マスク氏はゲーマーとしても知られており、最近ハマっていたのはフロム・ソフトウェアが手がけるアクションRPG『エルデンリング』だったようだ。同氏は3月29日にはTwitter上で『エルデンリング』がお気に入りタイトルだと明かし、5月10日には自身のキャラクタービルドをTwitterユーザーに向けて紹介。しかし、同氏に批判的な海外メディアKotakuに、そのビルドまでも批判されてしまう一幕もあった(関連記事)。

しかし、マスク氏は批判されたキャラビルドをほぼ保ちながら、『エルデンリング』のクリアまで到達したようだ。同氏は5月23日のTwitter投稿にて、「最後まで遊んでみると、今まで見たなかでもっとも美しいアートだと感じた」と本作について絶賛している。ユーザーからクリアまでに用いたビルドを聞かれると「Power mage(パワーメイジ)」と答えている。上述の批判を受けたキャラビルドは、知性と技量を重視した、近接戦闘もこなす魔術ビルド。つまり、マスク氏は自分の好みのビルドを貫いてゴールインしたと見られる。

一方で、近接武器のチョイスについては以前「レイピアと爪」としていたところが、「剣や刀」としている。その辺りは少々宗旨変えしたのだろう。また、もっと以前のツイートに遡ると、同氏はマウスとキーボードで本作を操作していると言及している。本作のキーボード/マウス操作は、コントローラー操作に比して快適とはいい難い。本人もこの操作方法について「最適ではない」としつつも、キーバインドを変えればOKと豪気にコメントしている。

また、同氏はほかにもしばしば『エルデンリング』に絡めたツイートもしている。「『エルデンリング』ではいつものこと」「『エルデンリング』っぽい」「こんなボス『エルデンリング』で見た」「『エルデンリング』で消える壁を見つける時だね」などのリプライを飛ばしており、同氏の夢中っぷりがうかがえる。また、本作では以前“違法パンツディーラー”によって改造アイテムが配布され、BAN警告を受けてしまう被害などが報告された一件があった(関連記事)。この一件についてマスク氏は「あんだけ残酷な殺害/死亡シーンがあるのに、パンツでBANされるの!?」と無邪気に反応している。

ほかにも、同氏は好きなゲームにまつわるツイートに時たま「Great game(すごくいいゲーム)」とリプライをつける癖もあるようだ。タイトルとしては『サイバーパンク2077』『Max Payne』『The Battle of Polytopia』『Diablo II』のほか、『Deus Ex』シリーズや『Fallout』シリーズなどに言及している様子が見られる。もはや「Twitterとゲームが大好きで、やたらリツイートされるおじさん」にも見えてくる。


しかし、そこは超著名人である。マスク氏による今回の『エルデンリング』感想ツイートには、大量の反響が寄せられている。まず、ゲームファンなどからは賛同の声もあるようだ。著名人としては、「The Game Awards」や「Summer Game Fest」など大規模ゲームイベントの“顔”であるGeoff Keighley氏が絵文字を投稿。諸手を挙げてマスク氏の絶賛に同意しているようだ。


一方で、マスク氏はその言動が物議を醸すことも多いほか、先週末にかけてはセクハラ疑惑が取り沙汰されている立場である(CNN)。本人は否認しているものの、この問題に関する批判ツイートも多く寄せられている状況だ。そんな状況でゲームの感想ツイートをつぶやくこと自体が、同氏のパーソナリティを表しているともいえるだろう。




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