E3 2020のかわりとなるゲームのオンラインイベント、スケジュール(日程)まとめ。夏から秋にかけて
2020年のゲーム業界においては、新型コロナウイルスの影響により、E3やgamescom、東京ゲームショウをはじめとする物理イベントが軒並み中止を余儀なくされている。そこで多くのイベントでは、会場を訪れることなく楽しめるオンラインイベントに移行。例年E3の時期に合わせて開催される各社のプレスカンファレンスなども、オンラインを通じてファンに新作情報を届ける流れとなっている。そこで本稿では、これから夏にかけて開催予定の主なオンラインイベントのスケジュールをまとめていく(日程は日本時間)。なお、具体的な日程の発表や新たなイベントの追加があれば随時更新する予定だ。
【UPDATE 2020/5/21 10:45】
New Game+ Expo について追記。
【UPDATE 2 2020/5/24 12:45】
Future Games Showの時間と、Developer Showcase: June/Julyについて追記。
【UPDATE 3 2020/5/27 14:50】
IGN ExpoとThe Escapist Indie Showcase について追記。
【UPDATE 4 2020/5/30 10:00】
PS5 THE FUTURE OF GAMINGと BitSummit Gaidenについて追記。
【UPDATE 5 2020/6/3 20:00】
延期後の日程について調整。
【UPDATE 6 2020/6/5 12:50】
延期したスケジュールに基づき、タイムスケジュールを再編成。
【UPDATE 7 2020/6/9 11:20】
延期に基づきスケジュール更新。下記タイムテーブルに、具体的な時間について挿入。
【UPDATE 8 2020/6/25 13:50】
Night City WIREの具体的な日時を記載。
【UPDATE 9 2020/06/26 2:10】
Night City WIREを日本語でフォローアップする特別放送について追記。
【UPDATE 10 2020/7/7 0:20】
マイクロソフトのイベントを差し替え、その他諸々修正
5月27日(水)2時:Wholesome Direct(Wholesome Games)
6月6日(土)20時:INDIE Live Expo
6月11日(木)5時30分:IGN Expo(IGN)
6月12日(金)1時:The Escapist Indie Showcase(The Escapist)
6月12日(金)3時30分:IGN Expo(IGN)
6月12日(金)5時:PS5 THE FUTURE OF GAMING(SIE)
6月13日(土)0時:The Escapist Indie Showcase(The Escapist)
6月13日(土)6時30分:IGN Expo(IGN)
6月14日(日)0時:The Escapist Indie Showcase(The Escapist)
6月14日(日)1時:Guerrilla Collective
6月14日(日)3時:PC Gaming Show(PC Gamer)
6月14日(日)6時:Future Games Show(GamesRadar+)
6月15日(月)0時:The Escapist Indie Showcase(The Escapist)
6月15日(月)1時:Guerrilla Collective
6月16日(火)1時:Guerrilla Collective
6月16日(火)4時30分:IGN Expo(IGN)
6月19日(金)8時:EA Play Live(Electronic Arts)
6月23日(火)0時:Developer Showcase: June
6月24日(水)0時: New Game+ Expo
6月26日(金):Night City WIRE(CD PROJEKT RED)
6月27〜28日:BitSummit Gaiden
7月12日 : Devolver Direct(Devolver Digital)
7月13日(月)4時:UBISOFT FORWARD(Ubisoft)
7月20日(月):Developer Showcase: July
7月:Xbox 20/20(マイクロソフト)
8月27〜30日:gamescom
Wholesome Games(終了)
5月27日2時:YouTube
幅広いゲームをキュレーションし情報発信しているWholesome Gamesが、「Wholesome Direct」と題したオンラインショーケースを放送する。ここではインディーゲームの独占映像や、何らかの発表もおこなうとのこと。登場予定タイトルとしては、『Ooblets』や『Spiritfarer』『SkateBIRD』『Little Witch in the Woods』『Way to the Woods』『Chicory』などが挙げられている。いずれも注目のインディーゲームであり、新たなトレイラーの公開や配信日の発表が期待される。
PS5 THE FUTURE OF GAMING(終了)
6月5日5時→6月12日5時(延期):YouTube・Twitch
今年の年末商戦期に発売予定の次世代機PlayStation 5において、SIEはゲームの未来を再定義すると標榜。これまでには、PS5の技術スペックやワイヤレスコントローラーDualSenseの外観・機能が公開されてきたが、今度はPS5発売後に楽しめるゲームタイトルを披露するデジタルショウケース「PS5 THE FUTURE OF GAMING」が放送される。新しいスタジオからベテランのチームまで、規模の大小を問わず世界中の革新的な開発会社が、PS5ハードウェアの可能性を引き出すべく対応タイトルを開発中だという。
すでに発表済みのタイトルというと、『アサシン クリード ヴァルハラ』や『スカーレットネクサス』『Godfall』『Dirt 5』『Outriders』『フォートナイト』などがある。今回のデジタルショウケースの放送時間は実に1時間強を予定しており、相応の数のタイトルが発表されることになりそうだ。SIE ワールドワイド・スタジオが手がける大作の登場にも期待がかかる。また、じっくりと時間を取ってゲームプレイを紹介する場面もあるかもしれない。このイベントにて、PS5のローンチタイトルラインナップの一端が見えてくることだろう(関連記事)。
*アメリカでの人種差別抗議運動に配慮して当初予定より延期。
IGN Expo(終了)
6月5・8・9日→6月11日5時30分・12日3時30分・13日6時30分・16日4時30分(延期):YouTube・Twitch
海外メディアIGNが、オンラインショーケースイベント「IGN Expo」を3日間に分けて開催する。これは後述する同メディアのイベント「Summer of Gaming」の一環としておこなわれ、まず初日にはFuncom/The OutsidersやMerge Gamesなどから新作が発表予定。二日目にも、同じくMerge GamesやFabrazから新作が発表されるという。こちらのMerge Gamesの新作は、クラシック作品のリバイバルとのこと。イベントではそのほか、発表済みの新作のゲームプレイの披露などもおこなわれ、最終日には『GUILTY GEAR -STRIVE-』の新たな参戦キャラクターの発表も予定されている。
*アメリカでの人種差別抗議運動に配慮して当初予定より延期。
INDIE Live Expo(終了)
6月6日20時:YouTube・Twitch・Twitter・ニコニコ生放送
日本から世界に向けて発信する、インディーゲームのための情報番組「INDIE Live Expo」が放送予定だ。多数の未発表タイトルの情報に加え、注目タイトルの最新情報、マストプレイなインディゲームの名作情報や、番組独自のセレクションによるレコメンドタイトルの紹介をおこなうとのこと。さらに、ZUN氏やToby Fox氏、SWERY氏、新納一哉氏など人気クリエイターのメッセージも番組内にて配信するという。
Guerrilla Collective(終了)
6月7~9日→6月13〜15日 各日1時(延期):Twitch
インディーゲームイベントMedia Indie Exchange(The MIX)が、オンラインエンタテイメント企業Kinda Funnyと協力し、オンラインゲームフェスティバル「Guerrilla Collective」を3日間かけて開催する。参加企業には、11 bit studios・Coffee Stain・Larian Studios・Raw Fury・Rebellion・Thunderful・ZA/UMなど、世界中の多数のインディーデベロッパーおよびパブリッシャーが名を連ねており、新作の発表やトレイラーの披露などをおこなうとのことだ。
*アメリカでの人種差別抗議運動に配慮して当初予定より延期。
PC Gaming Show(終了)
6月7日4時→6月14日3時(延期):YouTube・Twitch
海外メディアPC Gamerが主催するイベント「PC Gaming Show」が今年も開催される。例年E3の時期に開催され、PCゲームの最新トレイラーが披露されるほか、新作の発表がおこなわれることも。このスタイルは今年も変わらないそうで、開発者を招いてのプレゼンテーションも予定している。昨年のイベントでは、『Chivalry II』や『Zombie Army 4: Dead War』などが発表されたほか、多数のタイトルのトレイラー公開や配信日のアナウンスがおこなわれた。またスポンサーであるEpic Gamesからは、同ストアの最新ラインナップを披露していた。ちなみに、同社は今年もスポンサーに名を連ねている。PCゲーマー必見のイベントと言えるだろう。
*アメリカでの人種差別抗議運動に配慮して当初予定より延期。
Future Games Show(終了)
6月7日 6時30分→6月14日6時(延期):YouTube・Twitch
「Future Games Show」は、PC Gamerの姉妹誌GamesRadar+が今年新たに立ち上げたオンラインイベントだ。PC Gaming ShowがPCゲームに焦点を当てているのに対し、こちらはコンソール・モバイル・ストリーミングゲームを中心に扱うという。次世代コンソール向けタイトルを含む最新トレイラーの独占公開や、各種発表を予告。さらに、すでに発売中のAAAゲーム・インディーゲームの情報についても予定しているとのこと。同イベントは今年限定のものではなく今後も続けていくそうで、夏の定番ゲームイベントのひとつとなるかもしれない。
*アメリカでの人種差別抗議運動に配慮して当初予定より延期。
Steam Game Festival: Summer Edition(終了)
6月9〜14日→6月17~23日:Steam
新作PCゲームの体験版を期間限定でプレイできるイベント「Steam Game Festival」が、Summer Editionとして帰ってくる。これに合わせてメーカーから何か発表が予定されているというわけではないが、物理イベントに足を運べない世界中のゲーマーにも、そうしたイベントの恩恵を届けるために始まったという経緯からすると、ここに掲載しているほかのオンラインイベントと趣旨は同じだと言えるだろう。期間中は、今後1年以内に発売が予定されている新作を体験することができる、またとない機会となる。
Night City WIRE(終了)
6月11日→6月26日1時(延期):YouTube
CD PROJEKT REDが、「Night City WIRE」なる番組の放送を予告している。ナイトシティというタイトルやハッシュタグから、今年最大の期待作のひとつ『サイバーパンク2077』の最新情報を届ける番組となることは間違いないだろう。CD PROJEKT REDジャパン・カントリー・マネージャーの本間覚氏は「これに向けてものすごく色々準備中です」とコメントしており、充実した内容になることが予想される。『サイバーパンク2077』は、9月17日に発売予定。
*アメリカでの人種差別抗議運動に配慮して当初予定より延期。
「Night City Wire」日本語フォローアップ放送(2broRadio特別番組)
「Night City Wire」の日本語フォローアップ放送が、6月26日午後7時より配信される。番組名は「【サイバーパンク2077最新情報】2broRadio【特別番組】」。ゲームを先行体験したTEAM-2BRO.(兄者・弟者・おついち)の2broRadioをジャック。CD PROJEKT REDのジャパン・カントリーマネージャーである本間覚氏と、ジャパン・ローカライズマネージャーの西尾勇輝氏がゲスト参加する(視聴先:YouTube)。
The Escapist Indie Showcase(終了)
6月12日1時:YouTube
6月13〜15日 各日0〜8時:YouTube・Twitch
海外メディアThe Escapistが、PCゲーム販売プラットフォームGOG.comと協力して、新たなデジタルイベントを4日間かけて実施する。まず6月11日には、インディーゲームのショーケースイベントとして70タイトル以上を紹介予定。この中では新作の発表のほか、ゲームプレイの披露や開発者によるゲーム紹介もおこなわれるという。そして6月12〜14日には、初日に登場した作品のデモプレイやインタビューなど、さらに詳しい紹介をおこなう予定となっている。
Electronic Arts(終了)
6月12日8時→6月19日8時(延期):公式サイト・YouTube・Twitch
Electronic Artsは、E3への出展を取りやめてからは独自イベント「EA Play」を同時期に開催しており、今年は「EA Play Live」としてオンラインイベントへと姿を変える。現時点では、同社の新作をライブ配信にて紹介し、またコミュニティコンテンツなどを届けるとだけ案内。EAは今年度内には14本の新作を予定し、その中には『FIFA』『Madden』『NHL』といったスポーツゲームや、同社が販売を担当するインディーゲーム、そして未発表の新作が含まれているとのことで、そうしたタイトルの披露が期待される。『Apex Legends』など既存タイトルの新情報もあるかもしれない。
Developer Showcase: June(終了)
6月23日0時:YouTube
後述するSummer Game Festの一環として、インディーゲームからAAAタイトルまでの新作の情報やゲームプレイの披露などをライブ配信するイベント「Developer Showcase」の実施が決定。これまでに、Annapurna InteractiveやThe Behemoth、Sabotage Studio、Team17、thatgamecompany、ustwo gamesなどの参加が決定しており、今後さらに追加される予定だ。The Game AwardsのプロデューサーGeoff Keighley氏と、デベロッパーDouble Fine Productionsとゲームグッズメーカーiam8bitが主催するインディーゲームイベント「Day of the Devs」がキュレーションを担当する。出展希望メーカーの応募フォームには、未発表タイトルについても受け付ける旨が記載されているため、新作が初披露される可能性も十分にありそうだ。
New Game+ Expo(終了)
6月24日0時〜8時:Twitch・YouTube(アーカイブ)
日本と北米の14のパブリッシャーが共同で、新たなデジタルショーケースイベント「New Game+ Expo(NGPX)」を開催する。参加企業は上の画像にあるとおりで、日本からはスパイク・チュンソフトやSNK、PLAYISMなどのほか、アークシステムワークスやコーエーテクモゲームス、セガなども米国法人として参加。そして北米からは、ActtilやWayForwardなどが名を連ねる。イベントでは、新作の発表やゲームプレイデモ、またQ&Aセッションなどを予定しているとのことだ(関連記事)。
BitSummit Gaiden(終了)
毎年京都で開催されてきた日本最大級のインディーゲームの祭典「BitSummit」もまた、今年は開催中止となってしまった。そして代わって開催されるのがオンラインイベント「BitSummit Gaiden」だ。国内外のインディーデベロッパーから78タイトルの出展が予定されており、Twitchを通じてライブ配信を実施。デベロッパーと交流できる「仮想デベロッパーブース」をDiscordに用意する、ユニークな試みもおこなわれる。また、PCゲームサブスクリプションサービスUtomikと連携し、6月26日から2週間の期間限定で、一部の出展タイトルを試遊できる予定となっている。
Xbox Games Showcase
次世代機Xbox Series Xのローンチを今年のホリデーシーズンに控えるマイクロソフトは、Web番組「Inside Xbox」を通じて情報発信をおこなっている。そして今年5月からは「Xbox 20/20」と題し、年内は毎月放送する予定だ。5月には、『アサシン クリード ヴァルハラ』や『Bright Memory: Infinite』などサードパーティのXbox Series X向けタイトルに焦点を当てて放送した。
7月の放送「Xbox Games Showcase」ではXbox Game Studiosが手がけるファーストパーティタイトルが紹介予定となっている。ローンチタイトルとして予定されている『Halo Infinite』や、昨年傘下に収めたDouble Fine Productionsが手がける『Psychonauts 2』などの登場が予告されており、さらに新作の発表もおこなうとのことだ。Xbox Game StudiosタイトルはPC向けにも同時展開されることが多いため、PCゲーマーにとっても注目だろう。その後も続く放送では、Xbox Series Xの発売日や価格、あるいは関連するサービスなど、さらなる詳細の発表が予想される。
Ubisoft
E3に合わせてプレスカンファレンスを実施してきたUbisoftは、今年はデジタルイベント「UBISOFT FORWARD」を開催予定。ゲームの最新情報や発表を届けるとしている。登場が予想されるのは、まずは『アサシン クリード ヴァルハラ』だろう。PS5/Xbox Series Xにも対応し、2020年末に発売予定だ。また、すでに発表されている新作としては『ウォッチドッグス レギオン』や『Rainbow Six Quarantine』『Gods & Monsters』などがあり、これらのタイトルは当初の発売予定から延期されていることもあって続報が気になるところ。そのほか同社の決算発表では、今年度内には未発表のAAAタイトルの発売を計画しているとのコメントがあったため、新作の披露にも期待がかかる。
Developer Showcase: July
7月20日:YouTube
6月にも開催される「Developer Showcase」がふたたびおこなわれる。同じくインディーゲームからAAAタイトルまでの新作の情報やゲームプレイの披露、あるいはゲーム音楽の演奏などをライブ配信する予定。先に挙げたメーカー以外にも、Akupara GamesやFinji、Panic、Skybound Gamesなどが参加予定。キュレーションを担当するDouble Fine ProductionsのTim Schafer氏は、クリエイター主導で開発された作品にスポットライトを当てていくとコメントしている。
gamescom
gamescomもまた物理イベントは開催中止となってしまったが、Geoff Keighley氏がホストを務めるオープニングイベント「Opening Night Live」は、今年もオンラインを通じて8月27日に放送される。新作の発表や、発表済みタイトルの最新情報を届けるとのこと。さらに新たなプログラムとして、注目のインディーゲームの情報や発表をおこなう「Awesome Indies」や、パートナー企業の情報を届ける「Daily Show」、そしてこれらのイベントを振り返り、gamescomアワードの表彰をおこなう「Best of Show」が、8月28日から30日までの3日間にわけておこなわれる。オンラインに移行しても、盛りだくさんな内容となりそうだ。
Devolver Digital
7月12日:Twitch
オンラインイベントとなると、Devolver Digitalの存在も忘れてはならない。2017年からE3の時期に放送し、チーフ・シナジー・オフィサーNina Struthers女史が革新的な製品を披露するついでに新作タイトルを紹介。彼女は一昨年プレスカンファレンスの壇上にて凶弾に倒れるも、昨年は彼女の頭の中で展開する「Devolver Direct」を配信する形でイベントを強行した。これまでのイベント内容については、こちらのまとめ記事を参照してほしい。
今年の Devolver Directでは、伝統的かつ仰々しい新作発表やゲームプレイの披露、配信日の発表に加え、業界からのスペシャルゲストも登場。マーケティング上の重要なポイントを語ってくれるという。放送の大部分は、近頃の若者の要望に応えてゲームプレイ満載でお送りするとのこと。さらにマーケティング予算を浪費して、無知な大衆向けに『Carrion』や『Disc Room』、未発表作品の体験版を配信。いくつかのサプライズも用意しているそうだ。
Summer Game Fest
前出のGeoff Keighley氏は、「Summer Game Fest」と銘打ってこれらの夏のイベントの多くと連携し、ゲーマーにイベントの内容をより広く伝える取り組みをおこなっている。似たような取り組みは、海外メディアIGNも「Summer of Gaming」として、同GameSpotは「Play For All」としておこなう予定となっている。また、Summer Game Fest自体からも新たな発表をおこなっており、これまでにActivisionの『トニー・ホーク プロ・スケーター 1+2』やEpic Gamesの「Unreal Engine 5」を初披露。こちらの動向も注目である。