カテゴリー レビュー・インプレ
レビューは、オンラインゲームなど終わりがないものを除き、原則クリアしたタイトルを対象にしています。アーリーアクセスやデモなど正式発売前のゲームはプレビュー、軽い紹介はインプレッションとして分けています。
『Horizon Zero Dawn』レビュー。
研ぎ澄まされた「狩り」と、
つまづく「人」
SIEの完全新規IPとしてデビューを飾った『ホライゾン』は、その世界の美しさとゲームプレイの質という点で、最高の「スタート」を切ったと言っていいだろう。少なくとも、ローンチトレイラーを見た時に得た興奮やインスピレーションを、そのままに近い形で実現してみせたのは間違いない。しかし「スタート」は「ゴール」ではない。
通報に対応する電話オペレーターSLG『911 Operator』紹介。どの緊急事態に対応すべきか判断せよ、日本各地のマップもプレイ可
『911 Operator』は、緊急通報ライン(911)の電話オペレーター兼通信指令係として、配属された街の秩序を守るシミュレーション/ストラテジーゲームである。対象プラットフォームはWindows/Mac/Linux(Steam)。開発を担当したポーランドのインディーデベロッパーJutsu Gamesには、実際の通信指令係として経験を積んだメンバーが複数人在籍している。
『NieR:Automata』レビュー。
オワラナイ世界と始まらないモノガタリ
アクションRPG『NieR Automata(以下、ニーアオートマタ)』は、いちおう独立した一つの作品ではあるが、時系列的な前作である『NieR Gestalt/Replicant(ニーアゲシュタルト/レプリカント』の完全な続編だ。この作品を理解するのに少なくとも前作の予備知識は必要不可欠だ。
船長と船員に分かれて操船する海賊vs海軍のカオスな海戦マルチプレイFPS『Blackwake』早期アクセス版を紹介
時は18世紀の帆船時代後期。英国海軍と海の荒れくれ者たちが壮絶な海上戦を繰り広げていた。砲撃を喰らい、粉々に吹き飛んでいく仲間を横目にラム酒をあおる海賊たち。その笑い声は実に豪快で、海で生きる男たち特有の快活さを感じさせる。
あまりにも美しい地下王国と、迷宮探索の多彩なる喜び。全編手描きグラフィックのメトロイドヴァニア『Hollow Knight』紹介
『Hollow Knight』のおもしろさをつかむには、すこし時間がかかるかもしれない。あらゆる物事の展開が、じつに静かに進行していくからだ。グラフィックは美しいが静的で、テキストによる語りは最低限。
ホログラムとして再現された四人の技術者と協力し、テラフォーミングに失敗した惑星からの脱出を計るADV『Alone With You』紹介
この惑星への入植計画は16年前に開始されたが、ある事故によってテラフォーミング工程は失敗し、人類のすべての努力は水泡に帰した。あなたは入植基地に残されたたったひとりの生き残りとして、すべての通信が途絶した惑星からの脱出のために奔走することとなる。
『Gunman Taco Truck』レビュー
マシンガンとタコスを手に世紀末を爆走する、これがメキシコ式ポストアポカリプス
ゴア表現ありのガンシューティング。暴力と狂気が渦巻くポストアポカリプス。ローグライクの金字塔『FTL - Faster Than Light』。これらゲーマーの大好物に、スパイシーな難度をたっぷりかけたアツアツのタコスが、『Gunman Taco Truck』だ。
格闘ゲームの文脈からみる『For Honor』レビュー。研ぎ澄まされた「死合い」は、プレイヤーの殺戮本能を呼び覚ます
『For Honor』は分類分けのしづらいゲームである。いや、むしろ遊ぶモードによってゲームが違うといってもいいのかもしれない。
北欧の古民族に伝わる異教の神話が、艶やかな動く絵画で語られていく。2DサイドスクロールADV『The Mooseman』紹介
『The Mooseman』は、フィンランドやノルウェーなどが面するバルト海近辺から、ロシア連邦はサンクトペテルブルグ付近に分布するフィン・ウゴル系民族のあいだで語り継がれてきた神話をもとに、さまざまな表現を広義の2Dサイドスクロール型のアドベンチャーに落とし込んだ作品である。
慣れ親しんだ故郷と人々に、さようなら。ただ別れを告げるだけのウォーキングシミュレーター『Leaving Lyndow』紹介
『Leaving Lyndow』は、少なくとも長い間会うことがないだろうと思われる人々と故郷に、はっきりと言葉で別れを告げる“だけ”の作品だ。ひとたびプレイをはじめれば、この状況はプレイヤーの好奇心をおおいにそそることだろう。