『ロケットリーグ』にて“プロでも勝てない”botなど横行し「まともに競技プレイできない」とトッププロ選手が怒り。抗議運動が始まり、開発者がすぐさまアンサー
ハッシュタグ「#RLNEEDCHANGES」を使ったEpic Gamesへの抗議活動が話題になっている。

『ロケットリーグ』のプロゲーマーであるvatira氏が、X上で同作のオンラインマッチの状況の改善を求め、ハッシュタグ「#RLNEEDCHANGES」を使ったEpic Gamesへの抗議活動を始め、話題になっている。Xではプロゲーマーやストリーマーを含む多数の『ロケットリーグ』プレイヤーがvatira氏に賛同し、ハッシュタグ「#RLNEEDCHANGES」や「#RLNEEDSCHANGES」を使った投稿をおこなっている。
『ロケットリーグ』は2015年に発売した、ロケットを装備したビークルを操作し、ボールを相手チームのゴールに入れるサッカーのような競技をプレイするゲームだ。ロケットによるジャンプや飛行、スタジアムの壁面を走行するなどのテクニックや、ダメージを受けた車両やゴールを決めたボールが爆発するなどの派手な演出で人気を博している。

2020年に開発元のPsyonixがEpic Gamesに買収されたことでSteamでは終売し、基本プレイ無料での提供に移行。現在ではPC(Epic Gamesストア)/Nintendo Switch/PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X/S向けに配信されている。
本作は北米・ヨーロッパを中心に、eスポーツとしても長年根強い人気があり、世界大会であるRocket League Championship Series(以下、RLCS)は2016年以降、コロナ禍の影響で中止した2020年を除き現在まで毎年開催されている。今回、Epic Gamesへの抗議をおこなったvatira氏は、2025年のRLCSの3vs3の部門で優勝した実績のあるeスポーツチーム「Karmine Corp」のメンバーだ。
そんな本作トッププロの一人であるvatira氏が問題視しているのはオンラインマッチにおけるbotやDDoSといった不正の横行だ。現状『ロケットリーグ』のオンラインマッチではbotプレイヤーが多数存在しており、すでにプロゲーマーにすら勝利するレベルのbotの存在も報告されている。また、プロゲーマーやストリーマーを狙ったDDoS攻撃によって、オンラインプレイを強制終了させるといった妨害行為も横行しているという。
その検証として、コンテンツクリエイターのStriped氏は今年1月に、『ロケットリーグ』のプロゲーマーであるWahvey氏とMizu氏が、性能の異なる3種類のbotと2対2で対決するという企画の動画を公開。1本目と2本目ではプロゲーマー側が順調に勝ち進むも、最後に挑んだ現在世界最強とされるbotには、1対15で完敗。botの圧倒的な能力を見せつけられていた。
vatira氏が今回Xに投稿したポストによると、『ロケットリーグ』を競技的にプレイするためにDiscordサーバーを作成するも、管理やアクセスのしづらさ、集められるプレイヤーの母数などの問題から、問題の解決には至らなかったという。vatira氏はこうしたオンラインマッチの状況がプレイヤー全体のレベルを低下させたり、vatira氏のようなプレイヤーのプレイ時間を半分、あるいは3分の1まで減らしたりしていると主張。Epic Gamesに状況の改善を求めた。また人々の『ロケットリーグ』への関心が失われることで、配信者がコミュニティを失い、職を失うこともあり得ると発言。「#RLNEEDCHANGES」のハッシュタグを掲げて自身の抗議活動への賛同を呼びかけた。

vatira氏の投稿は大きな注目を集め、投稿から約8時間が経過した本稿執筆時点で1.7万のいいね、4400のリポストを獲得している。現在多くのプロゲーマーやストリーマーもハッシュタグを使ってこれに同調している状況だ。
vatira氏の投稿を受け、XではEpic GamesのシニアプロダクトマネージャーであるMurty Shah氏も反応。Epic Gamesにとっても対策は最優先事項であり、Easy Anti-Cheatの今後のリリースと並行し、より強力なbot対策をできるだけ早く導入するための作業を進めていることを伝えた。RLCSの練習に影響が出ることはあってはならないとして、botと遭遇した場合はDiscordで報告するように求めている。近日中にはさらなる情報も伝えられるといい、どのような対応がおこなわれていくのか注目したい。
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