『サイバーパンク2077』公式Xポストがやたら「5周年サプライズ匂わせ」扱いされ、開発者に即否定される。深読み空騒ぎ

『サイバーパンク2077』の公式Xアカウントが投稿した「誕生日カレンダー」が妙な注目を浴びており、同アカウントや開発元のスタッフから深い意味はないことが繰り返し強調される事態になっている。

サイバーパンク2077』の公式Xアカウントが12月1日に投稿した「誕生日カレンダー」が妙な注目を浴びており、同アカウントや開発元のスタッフから深い意味はないことが繰り返し強調される事態になっている。ファンの間では何らかのサプライズの“匂わせ”ではないかといった憶測も広まっていたようだ。

『サイバーパンク2077』は2020年12月10日発売のオープンワールドアクションゲームだ。舞台は欲望渦巻く近未来都市ナイトシティ。とある出来事をきっかけとして、脳内にジョニー・シルヴァーハンドの人格データが入り込んでしまった主人公Vの物語が繰り広げられる。

11月27日におこなわれたCD Projekt Groupの2025年第3四半期の業績発表においては、本作の売上が3500万本を突破して同社の主要な売れ筋タイトルとなっていることも伝えられ、注目を集めていた(関連記事)。そうしたなかで12月1日に本作の公式Xアカウントが投じたポストが、やけに注目を集めることになったようだ。

発端となった公式ポストは、本作の「記念日」紹介だ。登場キャラクターであるソロモン・リードとソングバードの誕生日と、本作の発売日である12月10日が記念日として記入された特製カレンダーとなっている。この投稿を受けて、発売5周年を迎える12月10日のタイミングで何かサプライズがある示唆ではないかとの推理がコミュニティを賑わすことになった。

ところがそうしたユーザー反応に対して公式Xアカウントはリプライにて否定している。というのも記念日紹介は実は今年3月末の“年間記念日リスト”の投稿を皮切りに、毎月カレンダー付きでおこなわれてきた施策。今月いきなり投稿して特別な示唆をおこなったわけではない、ということのようだ。

とはいえ5周年サプライズの“匂わせ”だという説は海外メディアGameSpotなどにも報じられることとなった。これを受けてCD PROJEKT REDのグローバルコミュニティディレクターMarcin Momot氏が、何も示唆していないと明言しつつ、周年記念日を記載しているものの毎月の施策の一環だと改めて説明している。

『サイバーパンク2077』では当初、2023年9月に実施された大型アップデート2.0以降の大型アップデートが計画されていないと明かされていた。一方で同年12月5日にはアップデート2.1が配信。こちらが最後の大型アップデートとなることが明言された(関連記事1関連記事2)。

しかし2024年12月10日には突如パッチ2.2が発表。翌12月11日には公式生放送で内容が紹介されると共に配信開始され、フォトモードの刷新や車両のカラーリング変更システムといった要素が実装された。また今年7月17日にはさらなる大型アップデートパッチ2.3が配信され、そうした要素が拡張されつつ新たなジョブや車種が実装されている(関連記事1関連記事2)。

なおCDPRにて本作の開発を担当していたチームは2024年2月末のアップデートをもって、サポート担当者も含めてすべて別のプロジェクトに移管済みとみられる(関連記事)。とはいえそれ以降はVirtuosによって開発がおこなわれるかたちで、サポートが続けられてきた。

そうした経緯もあり、今年の周年記念日にもひと際注目が集まっているのだろう。5周年という節目でもあり、サプライズが期待されている状況があるとみられる。とはいえ、公式XアカウントやMarcin氏が述べるかぎりは、少なくとも上述したカレンダーに限っては深い意味はない様子。いずれにせよ過度な期待は禁物ながら、これまでたびたび“最後のアップデート”を飛び越えてサプライズを続けてきたCDPRだけに12月10日付近には注目も集まるところだ。ちなみに同時期には、12月12日に年末恒例のゲームの祭典「The Game Awards 2025」も開催予定となっている。

サイバーパンク2077』はPC/PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S向けに発売中。また拡張パック「仮初めの自由」は、PC/PS5/Xbox Series X|S向けに発売中だ。本編と「仮初めの自由」をセットにした『サイバーパンク2077 アルティメットエディション』もPC/PS5/Xbox Series X|S/Nintendo Switch 2向けに発売されている。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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