『Call of Duty: Black Ops 7』ついに発売されるも、前作よりSteam同接かなり少なめ。ライバル作品が発売ラッシュで“団子状態”
Activisionは11月14日、『Call of Duty: Black Ops 7』を発売した。本作はプレイヤー数・ユーザー評価について、ともに苦戦している。

Activisionは11月14日、『Call of Duty: Black Ops 7』を発売した。対応プラットフォームはPC(Steam/Microsoft Store/Battle.net)/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One。Xbox Game Pass UltimateおよびPC Game Pass向けにも提供されている。本作はプレイヤー数・ユーザー評価について、ともに苦戦している。
『Call of Duty: Black Ops 7』は、FPS『Call of Duty: Black Ops』(以下、Black Ops)シリーズの最新作だ。舞台となる2035年の世界は、『Black Ops II』および『Black Ops 6』での出来事によって激しい戦乱にあり、荒廃していた。本作でプレイヤーは『Black Ops II』の主人公デイビッド・メイソンとしてBlack Ops部隊を率い、最先端技術を駆使して敵に立ち向かうことになる。

本作は今年6月に発表。10月上旬にはオープンベータテストが実施され、11月14日についに発売を迎えた。『Black Ops』シリーズとしては前作『Black Ops 6』が2024年10月にリリースされており、2年連続のリリース。どちらの作品もTreyarchとRaven Softwareによる共同開発という同じ布陣で制作されており、企画は同時にスタートしたことが明かされている(GameSpot)。
そんな本作では、プレイヤー人口が伸び悩んでいる。『Call of Duty』シリーズ作品では共通のPCクライアントを利用しているため、個別の作品ごとの正確な値はわからないものの、『Black Ops 7』発売後のSteamでの最大同時接続プレイヤー数は約8万8000人(SteamDB)に留まった。前作『Black Ops 6』では、発売直後に約31万人の同時接続プレイヤー数が確認されていた。Steamプラットフォームに限定した比較では、前作の4分の1程度とかなり少ないことが見てとれる。ただし、週末にかけてプレイヤー数が増加する可能性はあり、また前作『Black Ops 6』はシリーズ史上最高の売上を記録していたことも考慮する必要があるだろう(関連記事)。

こうした苦戦の背景としては、ライバルとなる競合作品の多さも要因の一つとされている。10月10日には『Battlefield』シリーズの約4年ぶりの新作『Battlefield 6』が、10月30日にはネクソンから新作脱出シューター『ARC Raiders』がそれぞれ発売。また本日11月15日に『Escape from Tarkov』が正式リリース予定。シューター系作品の発売日が短期間に集中したことも、前作からのプレイヤー人口減少に少なからず影響しているのだろう。

なお本作は評価面でも苦戦中。PS Storeでは、約62万件の評価を受け、平均スコアは5点満点で平均3.96点。またSteamのユーザーレビューでは、約650件中44%が好評とする「賛否両論」ステータスに留まるなど、評価面は芳しくない。ユーザーからはパフォーマンス問題等の不具合のほか、キャンペーンモードに対して低評価が集中。協力プレイにも対応した本作のキャンペーンモードでは、シングルプレイであっても常時オンラインを要求され一時停止が不可である点や、クリア後に開放される大規模PvEコンテンツ「エンドゲーム」をメインとする構成などについて賛否が分かれている。今後どのように評価が移り変わるのかは注目される。
『Call of Duty: Black Ops 7』はPC(Steam/Microsoft Store/Battle.net)/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One向けに発売中。Xbox Game Pass UltimateおよびPC Game Pass向けにも提供されている。




