Steam新作街作りシム『Town to City』はかなりちょうどいい。『No, I’m not a Human』は人狼ゲーム。ローグライトSRPG『時巡る宝石精霊』は遊びやすい。今週のゲーミング

Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。511回目です。

Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。511回目です。TGS。

Xbox向けにもリリース

今週は『Deep Rock Galactic: Survivor』が正式リリースされたため、久々にプレイしていました。ステージ環境を変化させたり、装備の強化に必要な鉱石を入手したりできる採掘要素が特徴のサバイバー系ゲームです。早期アクセス配信開始から約1年半が経ち、最終的にステージの追加は2つにとどまりましたが、ゲームモードや装備周りなどシステム面がどんどん充実していった印象です。

今回の大型アップデートでは「護衛任務」モードが追加。燃料を採掘してドリルドーザーという掘削マシンを稼働させ、護衛しつつ一緒にステージを進み、敵と戦うモードです。ステージが細長い一本道になっており、再奥にはミッションも用意され、やるべきことがシンプルでバリエーションとして面白い。あと、Steam実績が300項目に増加。すでに達成済みの条件があったようで、起動しただけで100項目ほどアンロックされてビックリしました。
by. Taijiro Yamanaka


まさかのソウルライク

『BALANCED FOOD CalorieMate FOR GAME CREATORS – JELLY MISSION -』をプレイしました。カロリーメイトの公式ゲーム第二弾です。前作では缶入りのリキッドタイプのカロリーメイトが主役のジャンプアクションでしたが、今作はゼリータイプのカロリーメイトが主役となり、剣と盾を使う3Dアクションゲームとなってます。3人のゲームクリエイターに栄養を届けることが目的で、そのためには3体のボスを撃破する必要があります。前作もかなり難しかったのですが、今作はそれ以上の難しさでした。

基本システムとしては、攻撃とガード、パリィと回避を駆使して敵を倒し、減ったHPは敵が稀に落とすハートを拾うことで回復。3Dアクションになっても、足場を渡るジャンプアクション要素も引き継がれてます。そしてチェックポイントや強化要素はなく、死んだら最初からリセットという鬼畜仕様。要はアーケードスタイルの死にゲーですね。特に今作はラスボスの攻撃が激しく、何度も挑んでノーダメで最終形態まで行けるようにはなりましたが撃破できず。再戦するのがかなり大変なのでギブアップしました。高難易度ゲームにはチェックポイントが欲しいところです。
by. Haruki Maeda


おお客人よ、しんでしまうとはなさけない!

今週は『No, I’m not a Human』をプレイしていました。
本作は一言でいうなら人狼ゲームで、プレイヤーは昼夜のサイクルを繰り返しながら終末世界を一日ごとに生き抜いていくことに。昼は買い物&事情聴取をしながら、招き入れた人間が「来訪者」であるかどうかを確認。来訪者の兆候は爪に泥が入っていたり、目が血走っていたりとあるのですが、どの症状が発症するかはプレイスルーによって変化します。また例えば「墓荒らし」をしている客人は爪に泥が入っていても「墓荒らしをしていたから」と言い訳をされて、これまた来訪者であるかの判断が難しいです。

本作では一人になることに明確なペナルティ(死)があるので、来訪者かもしれない人間を家に招き入れないといけないのですが、夜から昼になるタイミングで来訪者が家に居る場合、来訪者が屋内の人間をひとり殺害していきます。そのたびに「あぁ!また死んでしまった」と嘆くしかなく。客人たちが来訪者かどうかがはプレイスルーのたびにランダムなので、その詮索はまるで映画「遊星からの物体X」のラストシーンを何度も繰り返しているかのよう。とりあえずプレイスルーごとに客人ごとに特徴やストーリーを独自にメモしながら、「次こそは全員助けてやる」という精神のもと、何度も何度もプレイしてしまう。リプレイ性の高い作品でした。
by. Mayo Kawano


遊びやすいローグライトSRPG

今週は、SRPGにパーティー構築要素などを導入したローグライトSRPG『時巡る宝石精霊』を遊んでいました。本作でプレイヤーは進行先を選び、舞台となる宝石洞窟を進んでいきます。道中では仲間にする「宝石精霊」たちを選んだり、宝石精霊たちに経験値を振り分けてレベルを上げたり、特殊能力付きの装備を獲得したりなど、パーティーの強化とビルド構築を実施。戦闘はターン制のシミュレーションバトルで、交代といったシステムもうまく活かしながら敵を殲滅していきます。宝石精霊たちはレベルアップごとに、ランダムなスキルの中から一つを選んで習得可能。宝石精霊たちは戦闘開始時にバフを発動したり、行動後に余った移動力で動けたりなど、それぞれ強力な能力をもっています。

SRPGは、特にゲーム後半はプレイ時間が長くなりがちで、1ターン進めるだけでもかなり時間がかかる場合もあります。本作もそんなSRPGなのですが、意外とテンポよく進行。マップをコンパクトにまとめつつ、同時に出撃可能な人数も少なめに絞られているので、サクサク進めやすくなっています。時間を戻す能力によって、無制限に1手前やターン開始時などに戻せる仕組みも用意されています。一方、ビルドやバフ次第で各キャラの性能は大幅にアップ。ボス含めて特殊な敵も存在しており、SRPGとローグライクの醍醐味は殺さず、遊びやすく仕上げられた1本でした。
by. Keiichi Yokoyama


弾丸列車

『Trainatic』をプレイしていました。開発者のRyan Forrester氏はカエルあつめ放置ゲーム『Croakoloco』を手がけた人物。今回は対象が列車に変わり、弾丸を放って資源を集める列車を進化させていくゲームになっています。燃料が尽きる前に線路の周りの資源を回収。資源を使って車両を追加したり速度を上げたりしつつ、オーブの回収を目指します。本作は比較的アップグレード要素が少なめ。プレイヤーがちまちま介入するゲームプレイであるものの、終盤に差し掛かれば放置ゲームに変化。エンドコンテンツにも早めにアクセスできます。

とはいえ強化の方向性は多種多様。方向性を絞って“クリア”に到達するまでの早さを工夫するプレイングでやり込みを目指すのも面白い。ただこの手のインクリメンタルゲームはいわゆる“チル”を求めて遊ぶことが半ば目的化しているようにも見受けられ、まったりプレイする方がいいのかもしれない。ゲーム内では落ち着いたBGMのほか、効果音もポコポコと小気味いい音が鳴るので、プレイ中はずっとリラックスできます。安価でお求めやすいのでこういったタイトルはついつい買ってしまいがち。
by. Kosuke Takenaka



こういうのでいいんだよ

Steamで早期アクセス配信開始された『Town to City』をプレイしています。まじで「こういうのがいい」という街作りシムです。作り自体はオーソドックスで、家を立てたり道路を引いたり、業業施設を立てたりして、街をシティにしていくゲームです。

特筆した個性はないのですが、本当にちょうどいいんです。かわいらしいビジュアルですがあくまで街づくりシム。盤面はマス目固定ではなく自由に置ける。住民幸福度重視、人の住まいが見えるシム寄りの設計。街を都市にしていくという明確な目的あり。アーリーですがバグも遭遇せず。こういう街作りシム要素が本当にちょうどいい。

最近は街作りゲームは多彩化しており、パズル寄りのものが多かったり、あるいは工業化にだいぶ寄っていたり。街作りゲームにしてもエネルギー管理含めミクロマネジメントが多いとちょっととっつきにくいこともあり。住民の様子が見えづらかったり、あるいは目標がふんわりしていたり。こういう現場を見て、街作りゲームの面白いコアをぎゅっと詰めたのが『Town to City』という印象です。日本語も対応していて、チュートリアルも充実。すでにSteamでウケているように、このゲームは今後街づくりゲームの定番になりそうです。
by. Ayuo Kawase

AUTOMATON JP
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